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【北欧メタルのスタンダード】TNT『Tell No Tales』/ トトオのオールタイムベスト㊾

TNT アルバム 写真 ブログ用 オールタイムベスト

トトオです。

今回のオールタイムベストは、TNT『テル・ノー・テイルズ』です。

前回の記事はこちら。

今回の記事のポイントはこちらです。

トトオ
この記事の
ポイント

神懸かり冒頭三曲!

結論

先に結論です。

『Intuition』と双璧!北欧メタルの古典的名盤

では行きましょう。

ほぼ満点が二枚

TNTの作品としては、以前『イントゥイション』をオールタイムベストに選んでいます。

今回、同じバンドで二枚目のオールタイムベスト選出です。

基本は、同アーティストで二枚以上は選ばない方針で考えていましたが、HelloweenTNTは例外です。
(これから例外が増えそうですが)

そもそも、『Intuition』を選んだ時も、本作とどちらを選ぶか悩みましたが、オリジナリティを優先しました。

しかし、方向性は違えど、『Intuition』もこちらの『Tell No Tales』もほぼ満点と言って良い、驚異的な出来です。

TNT『Tell No Tales』(1987)

リズム隊がどストレート

『Intuition』と比較して本作が優れる点は、リズム隊がストレートなプレイに徹している点です。

これは技量によるものか、意図的にそうなったのかは定かではありません。

しかし、結果的に天才ギタリスト、ロニー・ル・テクロのプレイが映えることとなりました。

前半三曲が特に神がかっていて、これほど格好良いオープニングはメタル界で他に例を見ません。

中でも、『As Far as the Eye Can See』は、リフ、ソロ、サビ、プロダクション、全て完璧と言える出来で、メタル史に残る傑作です。

特にサビ前後のリフとアレンジのセンスは、天才的なものがあります。

爆速で進化した三年

本作は87年4月発表で、続く『Intuition』が89年2月発表です。

二年間も空いていますが、この二作のクオリティはそれほど大きく変わりません。

本作『Tell No Tales』の一作前、『Knights of the New Thunder』は84年発表ですので、三年遡ります。

この『Knights of the New Thunder』と『Tell No Tales』は、クオリティに大きなギャップがあります。

つまり、『Tell No Tales』でクオリティが爆上がりしていることがわかります。

最大の人気作は『Intuition』で間違いなさそうですが、最も勢いがあったのは本作だと言えそうです。

特異な天才ギタリスト ロニー

次作でも唯一無二のギタープレイを披露するロニーですが、本作時点ですでにそのスタイルは完成されています。

まずリフが素晴らしく、美しくもハード、透明感のある独特の世界観です。

リフワークの天才的なセンスは、アリス・イン・チェインズジェリー・カントレルに近い、特異なものを感じます。

方向性は違いますが、どちらも強烈な個性です。

ギターソロは次作の方が完成度が高いものが多いですが、本作でも特有のマシンガン奏法は炸裂しています。

私は速弾き自体にこだわりはないのですが、彼のオリジナリティあるプレイスタイルは大好きです。

潔すぎる三十分

本作は全11曲収録ですが、収録時間がわずか30分です。

短いインストが三曲入っていることを含めても、基本的に曲時間が短めです。

バラードの『Child’s Play』『Northern Lights』はスローテンポの楽曲ですが、他は基本的にファストナンバーです。

極め付けはラストの『Tell No Tales』で、本作中随一の疾走曲で幕を閉じます。

スラッシュメタルと言っても良いような、エッジの効いたナンバーです。

どちらかというと、北欧系のメタルは華美な装飾に走る傾向がありますが、本作のアレンジはかなり潔く、リソースをギターとボーカルにほぼ全振りしています。

そのおかげもあってか、本作には妙な軽快さがあり、繰り返し聴きたくなる不思議な魅力があります。

もしアレンジが違っていれば、パンク的な名盤にも仕上がり得たのではないか、それほどに曲の骨格がしっかり作られています。

トトオのオススメ名曲ランキング

トトオ
トトオの
オススメ
ランキング

1位『As Far as the Eye Can See』
2位『10,000 Lovers (In One)』
3位『Everyone’s a Star』

終わりに

バンドは90年代以降も作品を継続的に出しており、曲単位では光るものもあるのですが、やはり80年代の完成度があまりにも凄すぎて、比較するとなかなか厳しいものがあります。

しかし、北欧メタルのスタンダードを作り上げた功績は、今現在でも評価されるべきでしょう。

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