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【キャリア史上最高傑作】Helloween『The Time of the Oath』/ トトオのオールタイムベスト㊹

ハロウィン タイム・オブ・ジ・オウス 写真 ブログ用 オールタイムベスト

トトオです。

今回のオールタイムベストは、ハロウィン『タイム・オブ・ジ・オウス』です。

前回の記事はこちら。

今回の記事のポイントはこちらです。

トトオ
この記事の
ポイント

ギリギリ王道の攻めたバランス!

結論

先に結論です。

ハロウィン全キャリア中の最高傑作!

では、レビュー行ってみましょう。

Helloweenという怪物バンド

オリジネイターにして現役最強

ハロウィンは、ご存知の通りジャーマンメタルの始祖的なバンドです。
(スコーピオンズとかはおいといて)

デビューが1984年ですので、キャリア40年の大ベテランです。

他にもメタルのベテランバンドは数多いですが、彼らの最大の特徴は、

メンバー変遷を繰り返しながらも、
その時代ごとに最高の作品を作り上げてきた

という点です。

活動時期で分けてみる

活動時期を振り返ると、

カイ・マイケル期
アンディ第一期(ローランド・ウリ)
アンディ第二期(サシャ)
リユニオン期

のように、大雑把に分けられます。
(私の独断です)

以前の記事で、アンディ第二期の傑作、『Straight Out of Hell』について紹介しました。

今回は、アンディ第一期の傑作、『The Time of the Oath』を紹介します。

Helloween『The Time of the Oath』(1996)

史上最強ドラマー ウリ・カッシュ

その長いキャリアの中でも、バンドの最強ラインナップは、アンディ・ローランド・ウリ期、つまり1994-2002年頃だったと思います。

この時期の最大の魅力は、

ウリの超人ドラムプレイ

これに尽きます。

ガンマ・レイを経てハロウィンに加入したウリですが、いわゆるメタルドラマーの中でも、グルーヴが圧倒的に凄いです。

ただ速いとか、ただ手数が多い、という小手先のテクニックではありません。

なんというか、彼は体幹が尋常じゃなく強いんですよね。

ドラムを叩くために生まれてきた特殊な人種と言いますか・・・。

非常に芯が太く、驚異的に安定したリズム感です。

そして当然、速くて、手数も多くて、派手です。

彼のスネアの音は特徴的で、アタックが強烈でも奥行きがあって、深さと破壊力を兼ね備えています。

いわゆる速さや正確さなら、人間はドラムマシンには勝てません。

しかし、彼のドラミングを機械で再現しようとしても、まずその魅力は伝わらないでしょう。

若き日の奇才 アンディ・デリス

ハロウィン加入前はピンク・クリーム69で活動したアンディですが、知名度に勝るハロウィンへの参加は、彼を一躍スターダムにしました。

ピンク・クリーム69当時は、ミュージシャンとして成功したとはとても言えない状況だったらしく、幼子にミルクを買うことすら大変だったとのことです。

ハロウィンにおいて、彼は単なるボーカリストではなく、ソングライターとしても貢献します。

元々バンドのコアの方向性は、不動の守護神ヴァイキーが守っており、それとはまた違う方向性で、アンディは個性を発揮させます。

ボーカリストだけあり、彼の書く楽曲はボーカルメロディがポップ且つキャッチーなものが多いです。

しかし、単なる甘い味付けにもなっておらず、インストパートもシャープなものが多く、しっかりと高品質なメタルに仕上がっています。

アンディはその後もハロウィンで活動しますが、ソングライティングとボーカルパフォーマンスの充実度は、本作が最高ではないでしょうか。

ジャーマン的「ダサさ」と尖ったエッセンス

アンディ第一期のユニークな特徴として、いわゆるジャーマンメタル的ではない、尖ったエッセンスがバランスよく備わっている点があります。

ソングライターは、

アンディ
ヴァイキー
ローランド
ウリ

と、マーカス以外のメンバーが作曲に参加しています。
(マーカスはボーナス曲のみ提供)

既述の通り、アンディは個性的な楽曲を提供していますが、他に注目すべきは、ローランドウリです。

彼らの楽曲は、オルタナティヴロック的な、少し王道を「外した」ヘヴィネスやトーンが特徴です。

タイトル曲はローランドの提供ですが、ツインギターメタルの完成系とでも言える楽曲です。

リフやトーンは王道メタルよりもダークで、当時勃興したばかりのオルタナメタル的です。

また、ドラマーにも関わらず(?)作曲センスに優れたウリは、本作では共作も含めると三曲提供しています。

次作以降、彼らのカラーがより色濃く反映された結果、王道からは大きく外れてしまい、賛否両論巻き起こします。
(私は好きですが)

本作では、ヴァイキーがハロウィンのスタンダードを守りつつ、アンディ・ローランド・ウリが攻めたエッセンスを持ち込みながらも、トータルでギリギリ王道路線にまとめあげています。

結果、キャリア最高の楽曲ラインナップとなりました。

トトオのオススメ名曲ランキング

トトオ
トトオの
オススメ
ランキング

1位『Before the War』
2位『The Time of the Oath』
3位『Wake Up the Mountain』

終わりに

本作発表当時、私は高校生メタラーでした。

当然本作にリアルタイムでハマりましたが、当時印象的だったのが、メタラーでない普通の男子高校生でさえ、ハロウィンはかなりの割合で浸透していた、という事実です。

日本だけで20万枚売ったらしいですが、当時の男子高校生に限った場合、大半はこの時期のハロウィンを通過しているのではないでしょうか。

名実ともに、この時期のハロウィンは、日本のメタルシーンの頂点だったと思います。

コメント

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