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【ファースト凄すぎるジレンマ】スキッド・ロウ『Skid Row』/ トトオのオールタイムベスト㊸

スキッド・ロウ アルバム 写真 ブログ用 1 オールタイムベスト

トトオです。

今回のオールタイムベストは、スキッド・ロウのデビューアルバム『Skid Row』です。

前回の記事はこちらです。

今回の記事のポイントはこちらです。

トトオ
この記事の
ポイント

俗に言う「ファースト凄すぎるジレンマ」

なぜメタルが好きなのか

「一球入魂」的名盤

私は根っからのメタラーであり、ハードロッカー(?)です。

なぜこんなにこのジャンルが好きになったのかを分析すると、

「素晴らしい作品が多かったから」

という身も蓋もない答えが導き出されます。

じゃあどんな作品が素晴らしいのかと問われると、

「この一枚に命をかけて仕上げた」

と言えるような、魂の籠った作品が素晴らしいのです。

ガンズのアレと匹敵

そのような素晴らしい作品が評価され、人気を確立した、夢のような時代が80年代後半でした。

この時代の代表的な名盤と言えば、やはりガンズ・アンド・ローゼズ『Appetite for Destruction』でしょう。

この作品と比較しても遜色ない、完璧なハードロック名盤、それがスキッド・ロウのデビューアルバムです。

スキッド・ロウ『Skid Row』

ルックスとサウンドのバランス満点

スキッド・ロウというのは、アメリカの治安が悪い有名な地域の名称です。

これをバンド名に冠するということは、彼らは悪い奴らなんです。

見てください、この鼻チェーンピアス
(印刷の粗さはご了承ください)

スキッド・ロウ アルバム 写真 ブログ用 2

「音楽がなければ一体こいつらどうなっていたのか?」

としか言いようのない、バッドボーイ達です。

そして、肝心のサウンドは、この見た目に一ミリも反しない、まさに「不良」なハードロックです。

ちなみに、彼らはボン・ジョヴィの弟分としてデビューしています。

この帯叩きを見てください。

スキッド・ロウ アルバム 写真 ブログ用 3

勿体ぶった書き方で意味がよくわかりませんが、鳴り物入りのデビューということだけは伝わります。

そして、その楽曲は、まさにボン・ジョヴィ譲りのキャッチーさです。

しかし、軟派な(?)ボン・ジョヴィとは違い、バンドサウンドは見た目通りの無骨さを徹底しています。

ツインギターにベースにドラム、
無駄なアレンジは一切なし!

という、男臭く潔いサウンドです。

新人バンドにも関わらず、小細工なしに曲の良さだけで聴かせる実力には驚きです。

ボン・ジョヴィのサビ
ガンズのグルーヴ
AC/DCのリフ

ここまで言うと、さすがに褒めすぎかもしれませんが、本当にそれくらい仕上がったデビューアルバムです。

敢えて言おう「捨て曲なしの名盤である」と

もう何回言ったかわかりません。

もっと他にバリエーションないんかい、と自分でも思います。

しかし、やはり言わざるを得ません。

これは「捨て曲なしの名盤である」と。

代表曲は、

18 and Life
Youth Gone Wild
I Remember You

あたりです。

しかし、ここからがすごい。

代表曲以外がすごい。

シングルカットしてない曲がすごい。

Sweet Little Sister
Can’t Stand the Heartache
Rattlesnake Shake

全11曲、シンプルなアレンジながら、徹底して曲の良さだけで押し通します。

ポイントは、その「わかりやすさ」です。

リフ・サビ・アレンジ、とにかくとっつきやすく、誰しもが楽しめるように考えられています。

また、特に上手いのがイメージ戦略で、その歌詞やタイトルが秀逸です。

彼らのルックスやバンドイメージと親和性が高い、絶妙なセンスのワード・フレーズは必見です。

英語ネイティブではなくても、なんとなくイメージだけで彼らの「ムード」が伝わってきます。

ファースト凄すぎるジレンマ

本作の比類なき完成度は、デフ・レパード『HYSTERIA』のような、奇跡の名盤に肩を並べます。

彼らは本作を、ファーストアルバムとして発表して「しまいました」

結果、ある意味典型的な、

「ファースト凄すぎるバンドのジレンマ」

に陥りました。

彼らのミュージシャンシップは素晴らしく、実力同様に創作意欲も高いため、その後は作風を変えながら、攻めの姿勢で活動を続けました。

しかし、ファーストの完成度の高さと、時代へのハマり具合がエグすぎたことが、結果的に仇になりました。

バンドは三作目を出した後、ボーカルのセバスチャン・バックが離れ、その後の活動は不安定になります。

もし彼らが、このデビュー作を、三作目か四作目くらいで出していたら、また違ったキャリアがあったはずです。

結果的に、彼らはその後10数年も苦労することになります。

しかし、この記事を書いている2022年、なんと約16年ぶりの新作が発表されました。

いずれ別記事で紹介しますが、待った甲斐のある素晴らしい作品に仕上がっています。

特にファーストが好きなオールドファンなら、必聴です。

トトオのオススメ名曲ランキング

トトオ
トトオの
オススメ
ランキング

1位『18 and Life』
2位『Sweet Little Sister』
3位『Can’t Stand the Heartache』

終わりに

スキッドロウは、デビュー後に紆余曲折がありすぎたバンドの一つです。

そんな彼らがいまだに活動を続けている上に、2022年に傑作と言える新作を発表しました。

この胸熱の展開を、メタラー(ハードロッカー?)が逃す手はありません。

  

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