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【ナゴムの奇跡】電気グルーヴメジャーデビュー作品『RHYTHM RED BEAT BLACK [Version 300000000000]』レビュー

TMN VS 電気グルーヴ 2 ブログ用 音楽

トトオです。

昨年、2019年は、

電気グルーヴには、

色々なことがありました。

個人的には、

買おうと思っていた、

PS4の『ジャッジ・アイズ』が、

一時的に流通しなくなったことが、

ショックでしたね。

その後、一部差し替えて、

流通再開されましたが、

買うテンションが下がってしまい、

結局買っていません。

そんな電気グルーヴですが、

メジャーデビュー作には、

小室哲哉(TM NETWORK)が、

深く関係していました。

今回は、

電気グルーヴのメジャーデビューシングル、

『RHYTHM RED BEAT BLACK [Version 300000000000]』

『バージョン3なゆた』と読む)を紹介します。

メジャーデビューまでの経緯

そもそも、

彼らはメジャーデビュー前は、

人生というバンドで、

活動していました。

ここを掘り下げると大変長いので、

ざっくり説明しますが、

ナゴムというインディーズレーベルで、

とてもアングラな音楽をやっていました。

ちなみに、ナゴムは、

大槻ケンヂ率いる筋肉少女帯も所属した、

有名なレーベルです。

今やパラリンピックの開会式の

プロデュースまでする

ケラリーノ・サンドロヴィッチが、

主宰していました。

彼らは、人生を解散した後、

電気グルーヴを結成します。

メジャーデビュー前に、

小室哲哉電気グルーヴの音源を

偶然聴いて、彼らに将来性を感じ、

自身の作品のリミックスを依頼しました。

これが、

電気グルーヴの、

メジャーデビューシングルになった、

という経緯です。

『RHYTHM RED BEAT BLACK [Version 300000000000]』について

概要

既述のとおり、

本作はリミックス作品であり、

TM NETWORKが、

TMNに改名していた時期に

発売されたシングル、

『RHYTHM RED BEAT BLACK』が、

その原曲です。

アレンジ

この曲をサンプリングし、

リミックスした上で、

ラップを乗せています。

まず、原曲を残している部分は、

特徴的なメロディに限定されており、

ラップ部分のバックのメロディには、

ほとんど跡形ありません。

途中レゲエっぽいパートがあったり、

工夫されていて、面白いアレンジです。

ラップ

ラップ自体は、

まさに電気グルーヴという感じで、

徹底的にふざけています。

石野卓球のメインのラップに、

ピエール瀧が、

部分部分挟ませるスタイルです。

ラップの内容としては、

だいたい以下のような感じです。

「ちょっとしたきっかけで、
この曲を作ることになって、
めっちゃ俺らついてるわ。
でも、
これが外れても責任とらへんし、
ちゃんとやる気もないから、
適当に遊ばせてもらうけど、
その辺よろしく」(※意訳)

といった内容です。

よくこれで出すことを、

TMが許したなと思いますが、

その辺りは、

さすが天才・小室哲哉

といったところでしょうか。

これが発表されたのは、

1991年ですから、

日本のメジャーシーンで、

これだけ挑戦的な作品が発表されたことは、

かなり先鋭的だったと思います。

(当時オリコン3位)

ジャケット

面白いのがCDのジャケットです。

電気グルーヴのメンバーが、

TMのアルバム『CAROL』

アルバムジャケットに描かれた、

TMメンバーの衣装をコスプレするという、

パロディーになっています。

TMN VS 電気グルーヴ 1

表は、まんま『CAROL』のジャケを

真似たポージングですが、

ジャケット裏側では、

全員変顔をしており、らしさ全開です。

TMN VS 電気グルーヴ 2

この時代はCMJK氏がいますが、

彼が一番似ています。

(グラサンしたら、誰でも木根さんに

なれるのかもしれませんが…)

カップリング

このシングルは二曲入りです。

カップリングというか、

そもそも電気のバージョンが、

カップリングで、

本体はこちらなのですが、

そちらも紹介します。

『RHYTHM RED BEAT BLACK VERSION 2.0』

です。

こちらも、電気の作品同様、

TMNのシングル、

『RHYTHM RED BEAT BLACK』の、

リミックスバージョンです。

原曲との最も大きな違いは、

ウツが、

全編英語で歌っていることです。

ウツの英語は、

かなり本格的で、

ラップ調のこの曲でも、

大きな違和感なく聴けます。

曲自体は、

原曲の形は大部分残しつつ、

ロック調の雰囲気をほとんど消してしまい、

完全にダンスミュージックになっています。

その結果、

曲時間が長くなり、

6分くらいの原曲が、

9分以上にもなっています。

原曲の入っている、

『RHYTHM RED』というアルバムは、

ハードロック版のTM

といえる作品でしたが、

次作の『EXPO』は、

ハウスミュージックに、

影響を受けていましたので、

このシングルは、

まさに過渡期的な作品と言えます。

シングル版は手に入りにくいですが、

このリミックスバージョンは、

『TMN RED』という、

コンピレーションに収録されています。

終わりに

電気グルーヴのメジャーデビューに、

小室哲哉が一枚噛んでいたのは、

さすが天才小室という感じがします。

当時のTMは、

最も脂が乗っていた時期です。

まだデビュー前の

電気グルーヴに興味を持ち、

自身の作品に参加させるというのは、

当時の小室哲哉のアンテナが、

鋭かったということでしょう。

しかし、

この作品が発表されて、

30年近く経過していますが、

誰がこんな未来を予想できたでしょうか。

電気もまだまだ続いていくわけですし、

TMも、電気を見習って、

何があったとしても、

続けてもらいたいですね。

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