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【アコギのキレがえぐい】The La’s『The La’s』/ トトオのオールタイムベスト㊷

ザ・ラーズ アルバム 写真 ブログ用 オールタイムベスト

トトオです。

今回のオールタイムベストは、ザ・ラーズ『The La’s』です。

前回の記事はこちらです。

今回の記事のポイントはこちらです。

トトオ
この記事の
ポイント

モダンでも「懐かしい」

UKバンドの「憂い」

瞬間輝いた奇跡のバンド

世の中には、短い活動期間で傑作を発表したバンドがいくつかあります。

このケースの典型とも言える伝説的なバンドが、ザ・ラーズです。

90年頃のUKバンドの分厚み

今回紹介するラーズは、90年に一枚だけ作品を発表しています。

主な活動期間は、80年代前半から90年代前半でした。
(その後も断続的に活動)

彼らが作品を発表した90年前後、夢のように素晴らしい新人バンドが、UKで数多く生まれました。

個人的に特に好きなバンドは、

マニック・ストリート・プリーチャーズ
ワイルドハーツ
レディオヘッド
スウェード
ザ・ストーンローゼズ

あたりでしょうか。
(色々忘れてる気もします)

どのバンドにも、アメリカのロックバンドにはない、「憂い」があります。

今回紹介するラーズの作品も同様で、そこはかとない切なさが、彼らの魅力です。

ザ・ラーズ『The La’s』(1990年)

モダンでもどこか「懐かしい」

彼らのサウンドは、ざっくり分類するとインディーポップになるようです。

演奏も音質も、過剰な装飾が排除されています。

簡単に言ってしまうと、レトロなサウンドに聴こえます。

しかし、単に過去の音楽を模倣しているわけではありません。

音自体は、まさに90年代のもので、クリアで解像度が高いです。

にも拘らず、彼らの音楽には、独特のノスタルジックなムードが溢れます。

90年代のモダンなサウンドでありながら
どこか懐かしさを感じさせる

そんな不思議な魅力があります。

例えば、60年代のバンドであるThe Byrdsあたりを聴くと、ラーズはその影響下にあるように感じます。

しかし、彼らの音楽は単なる模倣には聴こえません。

先人の作品を聴き培われた、
彼ら自身の血肉によって、
全くオリジナルなものを生み出した
しかし結果的に、
先人の作品にも通じる普遍性が備わっていた

といったところでしょうか。

彼らの音楽には、時代を超越した魅力があります。

とにかく「キレ」が凄い

バンドの構成は、ツインギターにベースにドラムと、非常にシンプルです。

特筆すべきは、そのシャープな演奏です。

端的に言って、キレがえぐいです。

個々のテクニックも凄まじいのですが、バンドアンサンブルが織りなす「音のキレ」には舌を巻きます。

その演奏に乗るのが、唯一無二のリー・メイヴァースのボーカルです。

一度でも聴けば、「この代わりはいない」と納得してしまう、独特の透明感のある声色です。

一枚しか作品はありませんが、彼らが真の実力派であることは間違いありません。

アコースティックでも刺々しい

アコースティックな作品という観点では、ロックバンドのアンプラグドな企画盤が好きです。

それ以外のお気に入りのアコースティック作品も、ディストーションギターのバンドが出した異色作であることが大半です。

つまり、私の好きなアコースティック作品は、普段うるさいバンドがたまにやるアンプラングドな作品です。

この場合、ロックの楽曲を、クリーントーンで演奏しているので、ロックサウンドの残像が見えます。

対してラーズは、アコギを基調とした作品にも関わらず、その音楽にはロックの格好良さを感じます。

それどころか、パンク的な刺々しさや、ある種の騒々しさすら感じられます。

サウンド自体はマイルドですが、恐ろしく芯が太く、その圧に圧倒されます

彼らが未だに伝説のバンドとして見られるのは、この稀有な特徴のおかげではないでしょうか。

トトオのオススメ名曲ランキング

トトオ
トトオの
オススメ
ランキング

1位『There She Goes』
2位『I Can’t Sleep』
3位『Looking Glass』

終わりに

奇跡のバンドが復活して、新作を出す場合、その期待を超えることは難しいです。

しかし、自身の過去の栄光を乗り越えられなくても、泥臭く活動するバンドが好きです。

彼らがもし復活して、何事もなかったかのように普通に活動したら、最高ですね。

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