トトオです。
Radioheadは、人気がある反面、よくわからないという声も多いバンドです。
今回は、レディオヘッドの良さがよくわからない人に対して、「わかりやすさ」という観点だけで、オススメ作品をランキング形式で紹介します。
推察「レディオヘッドはわかりにくい?」
ランキング前に、そもそもなぜ「レディオヘッドはわかりにくい」と言われるのかを、推察します。
結論「基本的に『Kid A』のせい」
レディオヘッドがわかりにくい、という意見は、2000年代以降のレディオヘッド作品しか知らない人の意見だと、想像します。
レディオヘッドは、2000年の『Kid A』以降、既存のフォーマットを敢えて打ち壊す作品を発表しました。
その後も、過去作にとらわれない作品を、多く発表しています。
結果、2000年代以降の一部の作品だけを聴いた場合、捉えどころのないバンドだと、感じられるのではないでしょうか。
これが「わかりにくいバンド」扱いされている理由だと、勝手に推察します。
前置きはここまでにして、レディオヘッド作品「わかりやすさ」ランキングに移ります!
レディオヘッド作品「わかりやすさ」ランキング TOP5
第5位 『Hail to the Thief』(2003)
第5位は2003年に発表された、『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』です。
スーパーわかりにくい『Kid A』と『Amnesiac』という二作を発表した後、再びバンド演奏を前提とした楽曲で構成された作品です。
難解な二作を発表した直後のため、後遺症とでも言うような独特の回りくどさ(?)はあります。
しかし、この作品が発表されて、「やっと普通に楽しめる」と、歓喜した普通のロックファン多数でした。
特に、ライブ演奏で映える曲が増えたことは、バンドとしての彼らの魅力を再び向上させました。
メンバー完全仕事復帰 ☆☆☆
総合わかりやすさ ☆

知ったかぶる一言
「正直ホッとしたよね」
第4位 『OK Computer』(1997)
第4位は、1997年発表の『OK コンピューター』です。
言わずとしれた大名盤であり、レディオヘッドというバンドの格を押し上げた傑作です。
しかしながら、キャッチーさと難解さのバランスは、旧来リスナーに受け付けられるかどうか、ギリギリのレベルを狙っています。
時代の空気さえも彼らが味方につけた結果、圧倒的な評価を得て、地位を盤石としました。
本作は、「難解な格好良さを、幅広くわからせる」という、至難の業を成し遂げています。
この時期のレディオヘッドを格好良いと言っておけば、まず周りから文句を言われることはない、ある意味安パイ的な作品でもあります。
ビデオでバンドの格上げ ☆☆☆
総合わかりやすさ ☆☆

知ったかぶる一言
「スラッシュも褒めてたよね」
第3位 『In Rainbows』(2007)
第3位は、2007年の『イン・レインボウズ』です。
『Hail To The Thief』で現世に舞い戻ったバンドですが、さらに娑婆の空気を十二分に吸って発表した、ある意味ロックなレディオヘッドの最後の作品です。
誰が聴いても楽しめるキャッチーさを兼ね備えており、全作品中でも、特に楽しみやすい一枚と言えます。
但し、発表当初、
「価格を購入者が決められる」
という、極めて風変わりな売り方をしており、意外な方法で彼らのわかりにくさを、改めて示しました。
私は、ダウンロードした上に、再度CDも買い直しました。
スミスのカバーが最高 ☆☆☆
総合わかりやすさ ☆☆☆

知ったかぶる一言
「NINも影響受けたよね」
第2位 『Pablo Honey』(1993)
第2位は、デビュー作の『パプロ・ハニー』です。
いまや、ほぼ『Creep』一曲しか注目されないアルバムです。
しかし、地味ながら「普通に」良い曲多数で、隠れた名盤と言えます。
『Anyone Can Play Guitar』とか『Pop Is Dead』のビデオが好きなのですが、YouTubeには存在しないようです。
おそらく、彼らにとっての黒歴史なのでしょう。
(ちなみにDVDなら見られます)
まだまだ新人という感じで、楽曲の完成度は高くないのですが、どの曲もまさにダイヤの原石のような輝きに満ちています。
この時期のUKには、凄いバンドがゴロゴロいたため、彼らは切磋琢磨されて、次作に繋がったのだと思います。
「普通」のギターロック ☆☆☆☆
総合わかりやすさ ☆☆☆☆

知ったかぶる一言
「デビュー作はSuedeの勝ちだね」
第1位 『The Bends』(1995)
第1位は、90年代ギターロックの金字塔的作品『ザ・ベンズ』です。
前作『Pablo Honey』とは同バンドと思えないほどに、凄まじいクオリティアップを果たしています。
真っ正面から格好良い楽曲のみで構成されており、レディオヘッド未聴の方にはまずこれをおすすめします。
私がこれまでの人生で聴いた全ての楽曲の中でも、一番好きな一曲です。
この作品があまりにも凄すぎたため、次作以降は実験的要素が増えたのだと、想像します。
正直なところ、これを聴いても格好良さがわからない場合は、諦めてラモーンズを聴くことをお勧めします。
バラードが神 ☆☆☆☆☆
総合わかりやすさ ☆☆☆☆☆

知ったかぶる一言
「当時のレディングすごかったよね」
終わりに
私はレディオヘッドのファンですが、彼らの音楽だけでなく、音楽に臨む姿勢やアティテュードのファンとも言えます。
過去の名作を乗り越える作品を今後発表するかもしれない、そんな期待を抱かせてくれる、数少ないアーティストが、レディオヘッドです。
ちなみに、ラモーンズで一曲だけ選ぶなら、やっぱりコレになりますかね。
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