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【そこに愛はあるんか】LOUDNESS『LOUDEST』/ ベストでもええやん②

ラウドネス アルバム 写真 ブログ用 1 ベストでもええやん

トトオです。

「ベストでもええやん」第二回、今回はラウドネス『LOUDEST』です。

前回の記事はこちらです。

今回の記事のポイントはこちらです。

トトオ
この記事の
ポイント

そこに愛はあるんか

結論

先に本作の結論です。

愛もリスペクトも感じられないベスト

では、本編行きましょう。

ジャパメタ代表格の初ベスト

メタル、それは洋メタル

私がメタラーになったのがだいたい95年-96年くらいで、今から30年くらい前です。

そもそも、最初は「メタル=洋楽」という認識でした。

しかし、ガイドブック的なものを見ると、ジャパニーズメタル(以下ジャパメタ)なるカテゴリがあることに気付きました。

ジャパメタの守護神

このジャパメタというカテゴリで、まず真っ先に紹介されるバンドが、ラウドネスでした。
(次がANTHEMあたりで、X聖飢魔IIはやや微妙な扱い)

興味を持った私は、中古で見つけたベスト盤を購入しました。

それが、今回紹介する『LOUDEST』です。

LOUDNESS『LOUDEST』

微妙な発表時期

本作は91年10月に発表されました。

目玉はこの新曲です。

しかしながら、本作は発表時期が微妙です。

88年にボーカルの二井原実(以下ニイちゃん)がクビになって、その後マイク・ヴェセーラが加入しますが、約三年で彼も抜けます。

このベストは、そのマイク脱退とほぼ同じタイミングで発表されています

在籍期間と収録曲のバランス

この時点で、ニイちゃん在籍は約8年ですが、マイクはわずか3年ほどです。

しかし、ベスト盤の構成は、1枚目はマイクがボーカルの音源、2枚目はニイちゃんがボーカルの音源という2枚組になっています。

ボーカルが二人のため、ちょうど半々の楽曲構成になっていますが、在籍期間を考えると明らかにおかしなバランスです。

ワーナー時代のベスト

注目すべき点としては、本作がワーナーから発売されたベストである、ということです。

ワーナー在籍時の作品(フルアルバム扱い)だけで見ると、

ニイちゃん:
『SHADOWS OF WAR』『HURRICANE EYES』
マイク:
『SOLDIER OF FORTUNE』『ON THE PROWL』

となり、実は同じです。

二枚組を二人で半々にするのは、この視点からはフェアにも思えます。
(『ON THE PROWL』も一応アルバム扱い)

秘技 新シンガーのライブ音源

しかしこれでは、本来のラウドネスの代表作である日本コロムビア時代の楽曲が、全く入りません。

この問題を解決するため、

マイクが歌う初期楽曲ライブ音源

という秘策を使っています。

これは、既にバンドのファンなっている人へのサービスなら、悪くないアイディアです。

ど素人には原曲が正しい

しかし、全くファンでない人間にとって、

初めて聴くバンドの代表曲が、別シンガーのライブ音源

というのは、あまりよろしくありません。
(メイデンでもこの手法は取られていましたが)

レーベルの事情で難しかったかもしれませんが、やはり原曲を入れてほしかったです。

当時私は、ライブ版で収録された楽曲は、正直好きになれませんでした。

結果このベスト盤を聴いても、『CRAZY NIGHT』『CRAZY DOCTOR』などの代表曲にハマりませんでした。
(のちに原曲を聴いて感動)

ディティールに愛はあるんか

急拵えで作ったためか、ジャケットやインナーにこだわりが見られません

まだジャケットはいいんです。

インナーの写真が適当すぎます。

ラウドネス アルバム 写真 ブログ用 2

同じ写真の使い回しや、謎のトリミングが行われており、バンドに対する愛情のかけらもありません。
(右下のニイちゃん・・・)

ベスト盤に対する特典は、本来楽曲だけではありません。

バイオグラフィーやファミリー・ツリー、過去の全ディスコグラフィー(写真入り)なと、いくらでも工夫できます。

しかし本作には、それらがないどころか、ライナーノーツや、関係者による推薦文も何もありません
(時代のせいもあるでしょうが)

結果

その結果、このベストを聴いて、私はラウドネスのファンにはなりませんでした

その後、時間が経ってから、オリジナル盤を聴くようになり、大好きなバンドになりました。

結論

愛が感じられない残念なベスト
マイクのライブ音源は価値あり

オススメ名曲ランキング

トトオ
トトオの
オススメ

ランキング

1位『Slap in the Face』
2位『Soldier of Fortune [Live Version]』
3位『Long Distance [Alternate Guitar Version]』

(※本ベスト盤限定曲のみ選出)

終わりに

「ベストでもええやん」というコーナーなのに、「このベストあかんやん」になってしまいました。

ラウドネスは、その後ニイちゃんが戻ってから、『RE-MASTERPIECES THE BEST OF LOUDNESS』というベスト盤を発表します。

このベストは初期を中心とした代表曲が網羅されていて、初心者向けとしてはシンプルでも良くできており、オススメです。

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