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【vs.イン・フレイムス】THE HALO EFFECT『DAYS OF THE LOST』【これはもう〇〇】

ザ・ヘイロー・エフェクト アルバム 写真 ブログ用 音楽

トトオです。

今回は、イン・フレイムスの過去メンバーだけで構成された新バンド、ザ・ヘイロー・エフェクトのデビューアルバム『デイズ・オブ・ザ・ロスト』のレビューです。

イン・フレイムス関連のレビューはこちら。

この記事のポイントはこちらです。

トトオ
この記事の
ポイント

これはもう『〇〇』

結論

先に結論です。

買って後悔はしないクオリティ
イン・フレイムスよりもDT好きに
今のイン・フレイムス越えはならず

THE HALO EFFECT(ザ・ヘイロー・エフェクト)概要

メンバー

過去、イン・フレイムスのメンバーだったメンツで組まれた新バンドです。

ミカエル・スタンネ
イェスパー・ストロムブラード
ニクラス・エンゲリン
ピーター・イワース
ダニエル・スヴェンソン

イン・フレイムスファンなら衝撃間違いなしの、錚々たるメンバーです。

各メンバーのイン・フレイムス歴

ボーカル / ミカエル・スタンネ

参加作品:Lunar Strain(1994)

ミカエルは、ご存知ダーク・トランキュリティのボーカルです。

彼は、デビュー時のイン・フレイムスのボーカルでした。

ギター / イェスパー・ストロムブラード

参加作品:Lunar Strain(1994)~ A Sense of Purpose(2008)

イン・フレイムスの元ブレインで、天才メロディメイカーです。

デビュー作から、2000年代最終作『A Sense of Purpose』まで在籍しました。

ギター / ニクラス・エンゲリン

参加作品:Siren Charms(2014)~ I, the Mask(2019)

90年代から、イェスパーの代打的なポジションで関わってきたギタリストです。

但し作品は、2010年代の二枚のみです。

ベース / ピーター・イワース

参加作品:Colony(1999)~ Battles(2016)

1990年代から2010年代半ばまで、長期に渡りイン・フレイムスを支えたベーシストです。

ドラム / ダニエル・スヴェンソン

参加作品:Colony(1999)~ Siren Charms(2014)

ベースのイワースとほぼ同様の長期間に渡り、イン・フレイムスのドラマーを務めました。

これだけ見ると、もはや「ほぼイン・フレイムス」と言っても問題ないようなメンツです。

やはり気になるのは、

イェスパーがどのような曲を書くのか
ミカエルがどのように歌うのか

というところでしょう。

THE HALO EFFECT『DAYS OF THE LOST』

ミカエルの強烈過ぎる個性

結論から言うと、私はこの作品はイン・フレイムスよりもダーク・トランキュリティ(以下、DT)に近いと感じました。

近いどころではなく、知らずに聴けばDTの新作と勘違いした可能性すらあります。

最大の理由は、やはりボーカルです。

ミカエルは本作においても、DTと同じスタイルです。

独特のデスボイスとクリーンボーカルを、巧みに使い分けています。

彼は人間国宝級のデスボイスの持ち主であり、この個性が曲の個性を凌駕しています。

2000年代DT風の楽曲

楽曲もかなりDTに近いです。

これは意外でした。

『Colony』『Clayman』あたりの、2000年前後のイン・フレイムスの作風を狙うのではないか、と想像しました。

しかし、全体的に2000年代中盤以降のDTの作風に近いです。

イン・フレイムスっぽいといえば、タイトル曲や、

この曲あたりです。

ここでは、メロディックなツインリードを押し出しています。

しかし、初期イン・フレイムスの民謡フレーバーとは違います。

かと言って、2000年代イン・フレイムに近いわけでもありません。

当時よりも、メロディをストレートに出しています。

結果、元々イン・フレイムスが持っていた個性は薄まり、やや没個性に感じました。

アンダースとビョーンの超絶レベルアップ

このヘイロー・エフェクトの新作と同時期に、イン・フレイムスが新曲を二曲発表しています。

個人的な感想ですが、二バンドを聴き比べると、圧倒的にイン・フレイムスが格好良いです。

二曲とも、傑作『I, the Mask』よりも、更にオールドスクールなイン・フレイムに近く、メロディックで鋭いです。

この二曲を聴いて、

アンダース・フリーデンとビョーン・イエロッテの凄さ

を、改めて感じました。

元々イン・フレイムスは、イェスパーという天才の魅力に引っ張られていたバンドです。

彼が脱退した後、バンドは苦戦しているように思えました。

しかし、アンダースとビョーンは、その後の10年で恐ろしいほどパワーアップしました。

今、この二バンドを聴き比べて感じるのは、

今のイン・フレイムスは
イェスパーの呪縛を完全に断ち切った

ということです。

企画バンドゆえの性

イン・フレイムスと比較して、厳しめに書きましたが、本作は、企画バンドとは思えぬクオリティです。

特に、DTのファンや、ミカエルのボーカルが好きな人は買って損なしでしょう。

値段分の価値は、十分感じました。

しかし、イン・フレイムスの新曲と聴き比べて思うのは、「魂の入り方」が違う、ということです。

イェスパー関連のバンドとしては、Cyhraというバンドもありました。

こちらも、良くも悪くも期待を裏切らない、予想の範疇という印象でした。

実力揃いのメンバーが集えば、良い曲と良い演奏は保証されます。

しかし、その作品に魂を込められるかどうかは、

最終的には演者の「こだわり」に因るのではないでしょうか。

少なくとも、今のイン・フレイムスの二人には、

メンバーが何人抜け続けても
バンドの看板を背負い続けた意地

が、感じられます。

まとめ

買って後悔はしないクオリティ
イン・フレイムスよりもDT好きに
今のイン・フレイムス越えはならず

オススメ名曲ランキング

トトオ
トトオの
オススメ
ランキング

1位『Days Of The Lost』
2位『Gateways』
3位『A Truth Worth Lying For』

終わりに

ヘイロー・エフェクトのレビューにもかかわらず、イン・フレイムスのレビューのようになりました。

しかし、ヘイロー・エフェクトが凄くないのではなく、今のイン・フレイムスが凄すぎるのです。

新作が待ち遠しいです。

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