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【『S&M1』音源・ビデオと比較!】メタリカ『S&M2』最速レビュー

メタリカ S&M2 写真 音楽

トトオです。

あのメタリカとオーケストラの融合、

『S&M』からはや20年、まさかの第二弾、

『S&M2』が発売となりました!

早速購入しましたので、

レビューしたいと思います。

下記の注目ポイントが気になる人は、

読んで損なしです。

『セイント・アンガー』以降の楽曲を見直せる
『S&M1』持ってる人はより楽しめる
ブルーレイビデオは絶対見なきゃ損のレベル

収録曲

まずは、収録曲の確認ですが、

今回は第二弾になるということで、

第一弾の『S&M』と、比較してみました。
(わかりやすいように、以後『S&M1』とします)

収録曲比較

『S&M1』

キル・エム・オール : 0
ライド・ザ・ライトニング : 2 
メタル・マスター : 3 
メタル・ジャスティス : 1 
メタリカ : 5 
ロード : 4 
リロード : 4 
アルバム未収録曲 : 2
その他 : 1

『S&M1』は二枚組のアルバムでした。

全21曲も入っていました。

上記に『その他』とありますが、

これはライブの定番のオープニング曲、

『The Ecstasy of Gold』です。

1999年当時、オリジナルアルバムとしては、

『リロード』が最新作だったため、

『ロード』『リロード』の収録曲が多めですね。

更に、当時アルバム未収録となる新曲が、

二曲も入っていて、嬉しかった記憶があります。

『ロード』『リロード』も好きだった私は、

同路線の新曲も、格好良いと思いました。

余談ですが、この時期は、

他にアルバム未収録曲として、

『I Disappear』というのもありまして、

これも好きでした。

『ミッション:インポッシブル2』の、

サントラに入ってたんですねー、この曲。
(たぶん、ジェイソン在籍時の最後の公式曲)

まさか、その次のアルバムが、

あんなふうになるとは思いもよらず・・・。

『S&M2』

キル・エム・オール : 1
ライド・ザ・ライトニング : 2 
メタル・マスター : 1
メタル・ジャスティス : 1 
メタリカ : 3
ロード : 1
リロード : 1  
セイント・アンガー : 1
デス・マグネティック : 2 
ハードワイアード…トゥ・セルフディストラクト : 3
アルバム未収録曲 : 1
その他 : 1
クラシック曲 : 2

今回も二枚組です。

アルバム上22曲となりますが、

内2曲は曲紹介となりますので、実質20曲です。

『S&M1』以降の約20年間で、

オリジナルアルバムが、三枚発売されているので

当然、前回よりも収録曲が分散されています。

『S&M1』のときにやった曲で全体の半分、

それ以外で残りの半分、

という構成にする意図があったようです。

注目点としては、前回はなかった

『キル・エム・オール』から収録されています。

また、前回も収録された、

アルバム未収録曲『No Leaf Clover』が、

今回も選ばれました。
(もう一つの『- Human』は選に漏れました)

そもそもオーケストラ用の楽曲だった、

ということですね。

セイント・アンガー : 1
デス・マグネティック : 2 
ハードワイアード…トゥ・セルフディストラクト : 3

と、『S&M1』以降に発表された

アルバムの曲の比率が高いですが、

特に、直近の『ハードワイアード』が多いですね。

『S&M2』5つの聴きどころ!

その1「オーケストラ・プラス・メタリカ」

本作には、

クラシック曲が二曲収録されていますが、

一曲はオーケストラのみでの演奏、

もう一曲はメタリカとオーケストラの共演です。

こちらの共演がかなり良い出来です。

『S&M1』では、あくまで

「メタリカ・プラス・オーケストラ」

という趣旨でしたが、今回は

「オーケストラ・プラス・メタリカ」

もやってみよう、というところです。

ビデオを見るとわかりますが、

メンバー相当緊張しているのが伝わります。

しかし、メタリカはなにをやっても、

「メタリカ」流の格好良さで仕上げますね。

まさに、彼らのスタイルの集大成といった出来です。

その2「まさかのクリフソロ」

『キル・エム・オール』から一曲収録ですが、

『(Anesthesia)—Pulling Teeth』が、

選ばれました。

これは、当時メンバーだった、

ベースのクリフのソロがメインの曲です。

元々、クリフはクラシックの素養があったため、

この曲は元々オーケストラ向きでした。

なんとこれを、

オーケストラのダブルベース奏者と、

ラーズのドラムで演奏します。

このベース奏者の演奏力が驚異的で、

圧倒されます。

知らずに音だけ聴いたら、

エレキベースで演奏していると、

錯覚してしまうほどの再現力です。

ジェイムズが曲紹介で、

クリフについて少しだけ話しますが、

ちょっとジーンときました。

その3「新生『All Within My Hands』」

『セイント・アンガー』からは、

『All Within My Hands』一曲収録ですが、

なんとアコギメインの

バラード調の曲になっています。

オーケストラもいて、

雰囲気は「MTVアンプラグド」です。

原曲はご存知の通り、

スネアドラムがキンキンの鋼鉄アレンジでしたが、

同じ曲と思えないほど、生まれ変わっています。

正直、こんな良い曲やったかな、

とビックリしました。

特にジェイムズの歌声は素晴らしく、

この曲は彼らにとって特別な曲だというのが、

非常によく伝わります。

その4 「改めて気づく『デス・マグネティック』『ハードワイアード』の良さ」

上記の『All Within My Hands』

特に素晴らしいのですが、

今回初めて収録された、

『デス・マグネティック』

『ハードワイアード』の、

楽曲アレンジが素晴らしいです。

『デス・マグネティック』楽曲なら、

『The Day That Never Comes』が、

『ハードワイアード』からは『Halo on Fire』が、

それぞれオーケストラアレンジが秀逸です。

正直なところ、どちらもやや地味な原曲ですが、

アレンジのおかげで、魅力激増です。

その5 「『S&M1』とは異なるアレンジ」

『S&M1』で演奏された楽曲も、

多数収録されていますが、

当時とはオーケストラのアレンジが

大きく異なります。

前回は、基本的に

マイケル・ケイメンが主導となり、

全体の構成が練られてから、

メタリカが合流したそうです。

今回は、バンドとオーケストラが準備段階から、

協力してアレンジを作り上げたそうです。

そのため、『S&M1』で聴いたことがある曲でも、

新しく生まれ変わった

オーケストラアレンジを楽しめます。

正直、今回のバージョンのほうが

格好良い仕上がりの曲が多いです。

『S&M2』ブルーレイ 4つの見どころ! (『S&M1』DVDと比較)

『S&M2』は

ブルーレイ付きのバージョンもあります。
(私はこのバージョンを買いました)

収録曲同様に、『S&M1』のDVDと比較しました。

その1 「圧倒的な映像美」

当然ですが、ブルーレイの『S&M2』は、

圧倒的に高精細な映像です。

『S&M1』のDVDも、

当時は美しいと思ったものですが、

やはり画素が荒く、アップになるとぼやけます。
(当時VHSを購入し、DVDを買い直した記憶)

『S&M2』のブルーレイは、

客席一人ひとりの所作までわかるレベルです。

その2 「360度見渡せる臨場感」

『S&M1』は、会場が劇場でしたが、

『S&M2』はアリーナです。

前作は、まさにオーケストラとメタリカの融合を、

オーケストラのスタイル(劇場)で観る、

といった趣きでしたが、

本作は、

ステージ上のオーケストラとメタリカの周りを、

360度の観客が囲みます。

カメラのアングルがより多彩になり、

自分も現場にいるかのような臨場感です。

その3 「メンバーのリアルな今の姿」

そもそも、前作と今作の最大の違いは、

ベースメンバーが異なることです。

そうです、

『S&M1』はジェイソンだったんですねー。

『S&M2』はトゥルージロです。

このあたりを見比べるのが面白いです。

キャラ違いますねー、この二人。

また、当時から20年経過した、

現在のメンバーの姿も興味深いです。
(と言ってもすでに1年前ですが)

20年前は、

ダンディズムの塊みたいなジェイムズでしたが、

本作では、老いは感じられますが、

渋さがえげつないです。

クリント・イーストウッドみたいです(?)。

ラーズやカークも、良い老け方していて、

まだまだ現役といった感じです。
(ラーズは帽子をかぶっていますね)

その4 「特典映像」

特典映像が二つ付いています。

ビハインド・ザ・シーン-メイキング

今回の企画の趣旨や経緯を、

メタリカメンバー含む関係者が語ります。

日本語字幕もついているので、

ご安心ください。
(おそらく国内盤限定)

長くない映像ですが、うまく編集されています。

オール・ウィズイン・マイ・ハンズ基金 紹介映像

メタリカが、2017年から行っている、

「オール・ウィズイン・マイ・ハンズ基金」の

紹介ビデオです。

メタリカによる社会貢献活動ですが、

社会的に影響力が大きいバンドだけあって、

やることのスケールがでかいです。

やはりアメリカのバンドだなーと、

しみじみ思いました。

まとめ

結論から言うと、2000年代以降も、

メタリカの新作をちゃんと買っていた人は、

絶対「買い」です。

既述のとおり、

ブルーレイ付きのバージョンがオススメです。

音だけでもかなり楽しめますが、

オーケストラと一体となったメタリカの迫力は、

美しい映像で楽しまないともったいないです。

『S&M1』は、

わざわざCDとDVDを別に買う必要がありましたが、

今はセット売りされているので、

買いやすくなりましたね。
(CDオンリーもあるので、選べますし)

トトオ
トトオの
オススメ曲

『(Anesthesia)—Pulling Teeth』
『All Within My Hands』
『The Day That Never Comes』
『Halo on Fire』

終わりに

これを機に、

『S&M1』のビデオを久しぶりに見直しましたが、

ジェイソンはやはり素晴らしいプレイヤーでした。

演奏はもちろんですが、

ステージ上の存在感が強烈でした。

トゥルージロも演奏力は負けていませんが、

個人的にはやはりジェイソンが好きでした。
(クリフやトゥルージロと違って、
 ピック弾きなんですよね)

しかし、

ジェイソンが去った後のメタリカの楽曲も、

『S&M2』で聴くと、全く違和感なく聴けたので、

彼らのスタイルは、

やはりそれだけ普遍的だということでしょう。

この『S&M2』のライブのあとに、

ジェイムズが療養することになり、

そのままコロナの影響で、

ライブができなくなりました。

早く世の中が落ち着いて、

またメタリカのライブが見たいですが、

それまでは、このビデオを楽しむこととします。

コメント

  1. ぼく、ブースカれす より:

    『S&M(1)』は会社の後輩から貸していただき、高校時代に借りてテープに録音した『〜・ジャスティス〜』以来聴いてみたら、俄然メタリカにも興味が出て、全部借りて(レンタル代は無料ですが、足を使って図書館で…f^_^;)聴いています。

    かつてディープ・パープルもクラシックの素養があるキーボードの故・ジョン・ロードさんの発案でオーケストラと協演したアルバムがありますが(名盤のマシン・ヘッドの前辺り)「HR/HMは、様式美が共通点の為か相性が良い!」と感心しましたよ。

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