こんにちは。トトオです。
しばらく前、テレビを見ていると、
「あなたが今着ているTシャツに書かれてあるバンドを知っていますか?」と、
街行く人に、質問する企画がありました。
NIRVANA(ニルヴァーナ)Tシャツを着ている若い人が質問されて、
「いや、知らないです」と答えているのを見て、隔世の感がありました。
Kurt Covain/カート・コバーン(ニルヴァーナのボーカル)が亡くなってから、
今年で25年です。
カートが亡くなってから生まれた人でも、
もう二十代半ばなので、知らなくても当然かもしれません。
単なるファッションアイテムとして、
Tシャツのデザインになっているくらいメジャーな存在なので、
それをきっかけにニルヴァーナを聴く人も、多少はいらっしゃるかなと思います。
ニルヴァーナなら、まずは『Nevermind(ネヴァーマインド)』が選ばれると思います。
彼らはとてもユニークな3ピースバンドでしたが、
彼らの音楽が気に入った方に、オススメの3ピースバンドを三組ご紹介します。
三位 / Manic Street Preachers
三位は、
Manic Street Preachers(マニック・ストリート・プリーチャーズ)、
(※以下”マニックス”)です。
彼らを選ぶと、マニックスのファンからは、
「いやいやマニックスは3ピースちゃうやろ」と、
お叱りを受けそうです。
というのも、このバンドは当初4人組でしたが、
1994年に発表した、
3枚目のアルバム『The Holy Bible(ホーリー・バイブル)』の後、
ギターのRichey Edwards/リッチー・エドワーズが失踪してしまうのです。
リッチーは、演奏はからっきしダメで、
演奏に関しては、シャドーギターに徹していましたが、
バンドの精神的支柱であり、
彼らがデビューからあれだけ格好良かったのは、
まず間違いなくリッチーのおかげだと思います。
私が、ニルヴァーナを好きになった人に是非聴いてもらいたいのは、
彼らが、3人体制で初めて発表した4枚目、
『Everything Must Go(エヴリシング・マスト・ゴー)』(1996年発表)です。
当時、私の周りでは、ニルヴァーナが好きな人で、
マニックスも好きな人はほとんどいませんでした。
おそらく、ニルヴァーナを好きな人は、
アメリカのバンドを好んで聴いていたのだと思います(Pearl JamとかPixiesとか)。
マニックスはイギリスのバンドで、どちらかというと、
Radiohead(レディオヘッド)やSuede(スウェード)あたりと同じくくりでしょうか。
個人的には、ニルヴァーナの『ネヴァーマインド』は、
マニックスの『エヴリシング・マスト・ゴー』に近いものを感じます。
(両方のファンからは否定されそうですが)
どちらもキャッチーで、シンプルな名曲揃いです。
どちらのバンドもボーカルが突出して素晴らしく、
他の楽器隊は、テクニカルではないですが、とてもストレートに格好良い演奏です。
これらの作品からは、
彼らが音楽に命懸けで向き合っているのが、痛いほどよくわかります。
『エヴリシング・マスト・ゴー』は、リッチーがいなくなった中、
三人が中心で作り上げたアルバムで、演出もシンプルで潔く、感動的です。
このアルバムで一曲選ぶなら、『Australia』あたりが取っつきやすいですね。
この曲は、どちらかというとFoo Fighters(フー・ファイターズ)※っぽい曲ですが・・・
(※ニルヴァーナのドラマーが後に組んだバンド)
他には、ニルヴァーナのラストアルバム『In Utero(イン・ユーテロ)』(1993年)は、
マニックスの3枚目『ホーリー・バイブル』に似ているように感じます。
もし、カートが死なず、危機を乗り越えて次のアルバムを作っていたら、
マニックスのように、長い歴史のバンドになったかもしれません。
色々あったけど乗り越えていく度 / ☆☆☆☆
やはり3ピースとは言いにくい度 / ☆☆
二位 / The Police
二位は、The Police(ポリス)です。
主な活動時期は、70年代後半から80年代前半ですが、
ポリスは現代に至るまで、最強の3ピースバンドではないかと思います。
メンバー三人とも、超凄腕のミュージシャンですが、
やはり、ベース・ボーカルのSting(スティング)が目立ちます。
ジャンルは、Wikipediaによると、「ニューウェーブ」となっていますが、
個人的には「パンク」というイメージです(特に初期)。
ただ、音がシンプルなのでパンクっぽく感じますが、
演奏はバカ上手なので、『Sex Pistols』とかのパンクと比べると、
違和感を感じると思います。
中期以降は、レゲエテイストを取り入れたり、
確かにニューウェーブっぽい感じの曲も多いですね。
キャッチーな曲が多いので、どれも一発で覚えられるくらいです。
また、ギターの音色のせいもありますが、
どの曲もかなり哀愁漂っています(このあたりはイギリスのバンドっぽい)。
一番の有名曲は『Every Breath You Take(見つめていたい)』でしょう。
誰しも一度は耳にしたことがあるはずです。
ポリスは、ベスト盤『Greatest Hits』でおいしいところはカバーできると思います。
個人的には、ポリスも好きですが、スティングのソロもかなり好きです。
NYに行った、ピースの綾部も好きと公言していた『Englishman In New York』は、
必聴です(彼はJapanese manですが)。
哀愁漂ってる度 / ☆☆☆☆
Stingの肉体美 / ☆☆☆☆
一位 / Sugar
一位はSugar(シュガー)です。
割とマイナーなバンドかもしれませんが、
元々は80年代に、
アメリカのHüsker Dü(ハスカー・ドゥ)というハードコアパンクバンドで活動した、
Bob Mould(ボブ・モールド)が、その後結成した3ピースバンドです。
活動時期は、92年から96年と短く、フルアルバムも2枚しか出していません。
しかし、このうちの1枚目のアルバムが、傑作『Copper Blue』(1992年発表)です。
正直なところ、『ネヴァーマインド』が1,000万枚売れたのなら、
このアルバムは、それ以上に売れないとおかしいと断言できる、素晴らしい内容です。
エッジの聴いたギターサウンドに、
シンプルでカッコいいベースとリズムのアレンジが光ります。
リリースされた時代もほぼ同じですが、
『ネヴァーマインド』とかなり似た雰囲気を感じます。
ただ、曲調は『Copper Blue』の方が、かなりポップでメロディックですね。
とにかく、全曲最高ですが、
『Changes』や『If I Can’t Change Your Mind』あたりを、
一度聴いてもらいたいです。
特に『Changes』は必殺の名曲で、
もしニルヴァーナのアルバムに入っていたら、
伝説の名曲になっていたでしょう(まあ、そんなはずはないわけですが・・・)。
名曲揃いの完成度 / ☆☆☆☆☆
ライブはかなり雑でも良し度 / ☆☆☆☆☆
終わりに
ニルヴァーナ好きにR.E.M.あたりをオススメしてもつまらないので、
なるべく繋がってなさそうなバンドを考えて選びました。
しかし、実際のところ、R.E.M.やPixiesあたりは、最高に格好良いし、よく聴きますので、
別の記事で取り上げようかと思います。
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