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【祝!小室復活】活動時期別 TM NETWORKレビュー(第3回/TMN時代)

TMアルバム TMN時代 写真 ブログ用 音楽
【2021/10/2:追記】
FANKSの皆さん。
ついにこの日が来ましたね。
TMが三人で活動再開しました。
復活を祝して、
過去レビューをリニューアルしました。

トトオです。

前回は、

『GET WILD』後の三枚を紹介しました。

【祝!小室復活】活動時期別 TM NETWORKレビュー(第2回/Get Wild後)
【2021/10/2:追記】 FANKSの皆さん。 ついにこの日が来ましたね。 TMが三人で活動再開しました。 復活を祝して、 過去レビューをリニューアルしました。 トトオです。 前回は、 『Get Wild』前の三枚を紹介...

今回は、

彼らがTMNと改名した時代の、

レビューになります。

今回の記事は、

以下のような方にオススメです。

天才・小室哲哉の最高の仕事を知りたい

TMと小室哲哉と私③

私がTMファンになったのが、

彼らがちょうど活動停止した時期でした。

そのすぐあとに、

accessも活動停止しました。

TMは活動停止しても、

私にとっては、

まだ聴いていない作品が、

たくさんあったので、

次第に、accessよりTMを聴くようになりました。

その時期から、

小室氏はプロデュースワークを、

本格化したのですが、

TMファンになった自分は、

そちらにはあまりハマらなかったですね。

globeとかTRFとかは聴きましたが)

やっぱり自分には、

ウツと木根さんの魅力が、

大きかったです。

活動時期別レビュー③/TMN時代

1988年に『CAROL』を出した彼らは、

翌1989年に、

リプロダクションアルバム、

『DRESS』を出しました。

1990年に入り、TMNに改名し、

TMN名義での初のアルバムが、

同年発表した『RHYTHM RED』です。

続く1991年には、

TMN二枚目のアルバム、

『EXPO』を発表します。

その後ライブアルバムや、

リミックスアルバムを出したあと、

1994年に一旦活動終了します。

RHYTHM RED 1990
EXPO 1991

つまり、

TMN名義でのオリジナルアルバムは、

上記二枚のみ、

ということです。

それでは、

早速第二位から紹介します。

トトオ
トトオ

ハードロック好きは聴くべきな第二位!

第2位

RHYTHM RED(1990年発表)/ 94点
ハードロック・メタル名盤度 / ☆☆☆☆☆
楽曲の充実度 / ☆☆☆☆

2位は1990年発表の、

TMNになってからの一枚目です。

つまり、

必然的に一位は、

残る一枚の『EXPO』になります。

こちらは二位ですが、

決して駄作などではありません。

むしろ名盤です。

『EXPO』が素晴らしすぎるだけです。

この作品当時、

「あのTMがハードロック・メタルになった」と、

騒がれたようです。

シングルになっている、

THE POINT OF LOVERS’ NIGHT
TIME TO COUNT DOWN
RHYTHM RED BEAT BLACK

上記三曲だけ聴くと、

騒ぐほどの変化を、

感じないかもしれません。

しかし、アルバムで聴くと、

驚くほどハードロック化しています。

一曲目の『TIME TO COUNT DOWN』は、

シングルバージョンよりも、

イントロが長くなっています。

ドラムのツーバスがドコドコいってます。

「ラララ〜♪」というコーラスが、

当時のハードロック風ですね。

オープニングに相応しい、

元気の良い曲です。

続く『69/99』も、

ギター・ベース・ドラム、

完全にハードロックです。

途中のギターソロなんかは、

やり過ぎくらい弾いてます。

しかし、

特にすごいのがウツのボーカルです。

「元々こっち系の方が向いてるの?」というほど、

ハマってます。

ウツのボーカルは、

独特の色気があって、

ただ上手いだけではないあたりも、

TMの個性ですね。

『RHYTHM RED BEAT BLACK』は、

ギターがハードロック風ですが、

リズムはどっちかというと、

ヒップホップっぽいノリです。

木根さんの存在感が、

曲でもPVでもゼロです。

ウツにはできても、

木根さんはあんな風に、

踊れないでしょう…。

『DRAGON THE FESTIVAL』のPVでの、

木根ダンスを思い出してください)

この曲に関しては、

かの電気グルーヴが、

『RHYTHM RED BEAT BLACK (Version 300000000000)』というタイトルで、

カバーしています。

卓球氏は、

TMのことはリスペクトしてないと思います、

たぶん。(元ナゴムですから・・・)

他には、

『GOOD MORNING YESTERDAY』のような、

前半フォーク、後半メタルの、

変り種があったり、

『SECRET RHYTHM』のような、

洋楽風メタルなインストがあったり、

バキバキのベースが格好いい

『WORLD’S END』があったり、

キャッチーな『BURNIN’ STREET』があったり、

中盤も良い曲目白押しです。

完全にハードロック・メタル化しています。

次に続く三曲が、

木根さんの曲です。

『REASONLESS』は、

メロウなハードバラードです。

ジャーニー/JOURNEYあたりのAORっぽいです

『TENDER IS THE NIGHT』は、

カントリーかと思わせるギターが印象的な、

バラードです。

『LOOKING AT YOU』はなんと、

木根さんボーカル(!)のバラードです。

木根バラ三連発ですが、

アルバムのコンセプトどおり、

木根さんの曲も、

ハードロック風の味付けになっています。

やはり、ギターの存在感が増しています。

このあたりの木根さん曲があるからこそ、

TMと言える作品に仕上がった、

という感じがありますね。

もしこれがなかったら、

ウツと小室のユニットのようです。

旧来のファンも、

安心したんじゃないでしょうか。

TMNに生まれ変わるって、

木根さん切り捨てるっていう意味?

と勘違いされかねないところです。

最後が、

『THE POINT OF LOVERS’ NIGHT』です。

これはシングルとしては、

TM NETWORK時代の曲ですが、

アルバムはTMN名義で収録です。

小室哲哉作詞作曲の名バラードです。

私は小室氏の作詞曲は、

あまり好きではないですが、

この曲は素晴らしいですね。

アルバム版はシングルよりも、

アレンジがハードロック色強めです。

やたらメロディーが複雑な曲ですが、

歌いこなすウツの技量を感じます。

しかし、

このアルバムは名盤ですね。

完成度がめちゃくちゃ高いです。

新生TMということもあり、

気合も入っていたでしょうし、

しっかりお金もかけて作った一品、

という感じです。

どちらかというと、

旧来のTMファンよりも、

ハードロック好きな日本人が、

聴くべきですね。

トトオのオススメ曲
『THE POINT OF LOVERS’ NIGHT』

トトオ
トトオ

第一位は天才小室哲哉の最高傑作!

第1位

EXPO(1991年発表)/ 98点
天才小室哲哉の最高傑作 / ☆☆☆☆☆
時代を超越した究極の完成度 / ☆☆☆☆☆

1994年に彼らが活動休止する前に出した、

最後のアルバムです。

このアルバムを1991年に出してから、

三年後にそのまま活動休止です。

正直なところ、

活動休止直前に、

あと一作くらい出してほしかったですね。

それほどまでに、

『RHYTHM RED』と、

この『EXPO』は、

素晴らしい出来です。

『EXPO』はコンセプトアルバムで、

その名の通り、

博覧会というイメージです。

イントロ『EXPO』に続く、

『We Love The Earth (Ooh,Ah,Ah,Mix)』は、

小室哲哉の最高傑作といえる、

究極の完成度だと思います。

まず、アルバム版とは違うアレンジの、

シングル版『We Love The Earth』が、

素晴らしい曲です(シングル『LOVE TRAIN』のカップリング)。

イントロのシンセのメロから、

アレンジがものすごく丁寧で、

『RHYTHM RED』である種切り捨てた、

TMの繊細なアレンジが、

完全復活しています。

アルバム収録版は、

ハウスミックスとでもいうアレンジで、

オリジナルの歌はしっかり残しつつも、

かなり大胆に手を加えています。

このアルバムを出したのは1991年ですが、

当時の世界最先端と言える、

クオリティではないでしょうか。

やはり、

プロデューサーのゲイリー・ライトの凄さでしょうか。

気持ちのいいスネアドラムの音と、

サンプリングされた数々の音が、

曲を彩ります。

何度聴いても、

天才小室哲哉の才能を感じる一曲です。

シングルも良いですが、

是非、このアルバム版を、

聴いてもらいたいですね。

続く『Love Train』ですが、

ほぼ同時期に、

フリッパーズ・ギターが、

同名曲を出していましたね。

お洒落度では、

完全にあちらに軍配が上がりますが、

私はどちらも好きです。

TMのものは、

如何にも売れ線狙いのシングル曲、

といった感じですが

落ち着いて聴いてみると、

パーカッションが、

とても凝っていることに気づきます。

続く、『Just Like Paradise』や、

『Jean Was Lonely』は、

ダンザブルでポップな曲です。

このアルバムは、

本当に音使いが繊細で、

この辺の中盤曲も、

素晴らしいクオリティです。

そして、

問題(?)の『Crazy For You』です。

これは、家族とドライブとかしてる時に、

聴けないですね。

恥ずかしくて…。

ウツの語りには、

時代を感じます。

というか、

当時でも恥ずかしかったんじゃないでしょうか…。

『月の河/I Hate Folk』は、

前作にもあったような、

フォークとメタルの融合ですが、

お遊び色が強いです。

『あの夏を忘れない』は、

バラードっぽい曲タイトルに反して、

ノリも良くてキャッチーな曲です。

英語タイトルにしなかったのは、

あえて、なんでしょう。

『大地の物語』は、

木根バラですが、作詞が小室氏です。

このアルバムは小室作詞曲が多いですが、

かなり良いです。

こういった曲で、

作詞に関しても自信をつけて、

その後のプロデュースワークに進んだのでしょうか。

『月はピアノに誘われて』も、

木根バラですが、

前作にもあった、

木根さん歌うバラ、ですね。

TMNとなってから、

小室氏の才能が更に爆発しており、

相対的に木根さんの出番が減りました。

そのため、

全体のバランスを取るために、

木根さんが自分で歌う曲が、

入ったのではないでしょうか。

『大地の物語』より、

このバラードの方が私は好きです。

木根バラの真骨頂と言えるような、

素晴らしい歌メロと、

後半のピアノとギターソロです。

パーカッションもいいです。

TOTOのバラードのようです。

『Tomorrow Made New』は、

TMNの頭文字の小室氏作曲の曲ですが、

前作の名残のような、

歪んだギターが印象的です。

メロウなハードバラードですね。

シンセが綺麗なので、

このアルバムにはまってますが、

明らかに前作に近い曲調です。

『humansystem』の後半に入ってても、

おかしくないですが、

クオリティは格段にあがってます。

最終曲の『Think Of Earth』は、

小室氏作詞作曲の曲ですが、

インスト曲かと思わせるほど、

長く演奏だけ続いた後、

後半から本人が歌いだします。

インスト部分は、

後期EL&Pみたいな雰囲気です。

しかし、レコーディングの時に、

周りは何も言わなかったんでしょうか。

この直後に、

YOSHIKIとやったV2でも歌っていますが…。

hideのソロみたいなもんかもしれませんが、

hideはいい意味で味と言えるような雰囲気です。

TMの場合は、

ウツも木根さんも、

歌がめちゃくちゃ上手いので、

どうしても比較になってしまいます。

曲自体はアルバム最後にふさわしい、

優しい雰囲気のバラードで、

ウツか木根さんが歌ったら、

また違っただろうなと思います。

『EXPO』というタイトルどおり、

かなりバラエティに富んだ内容ですが、

全体として見たときに、

奇跡的なバランスで仕上がっています。

冒頭にも書いた、

外部プロデューサーの力が、

大きかったのでしょう。

個人的には、

小室哲哉の全キャリアにおいて、

まさに彼が天才だったのは、

この時期だと思っています。

それだけに、

活動休止前にもう一枚は、

TMとして出して欲しかったですね。

トトオのオススメ曲
『We Love The Earth (Ooh,Ah,Ah,Mix)』
『月はピアノに誘われて』

終わりに

短かかったTMN時代ですが、

TM NETWORKのキャリアの頂点は、

私はここだと思います。

今聴いても、

全く古びることなく、

それどころか、

今の時代では絶対に現れないような、

素晴らしいクオリティの作品です。

一流の才能の人間が集い、

お金と時間をしっかりかけて作ったものが、

世間にも求められた、

そんな時代だったということでしょう。

この後、

TMは1990年代後半に復活しますが、

プロデュースワークを経た、

小室哲哉の変わりようは、

ある種、衝撃的でした。

次回レビューは、

更に気合を入れて挑む所存です。

【祝!小室復活】活動時期別 TM NETWORKレビュー(第4回/例の事件前・2000年代)
【2021/10/2:追記】 FANKSの皆さん。 ついにこの日が来ましたね。 TMが三人で活動再開しました。 復活を祝して、 過去レビューをリニューアルしました。 トトオです。 前回は、 TMN時代の二枚の作品を、 レビ...
 
 

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