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【KNOTFEST JAPAN2020記念!新作レビュー】Slipknot(スリップノット)『We Are Not Your Kind』(2019)

スリップノット We Are Not Your Kind 写真 ブログ用 音楽

トトオです。

みなさんは、

ストレスが溜まった時、

どう解消しますか?

私は激しい音楽を聴いて、

気分をスカッとさせたりします。

まあ正直なところ、

どんなときでも、

割と激しいの聴いてるんですけどね。

最近、

スリップノット/Slipknotの最新作、

We Are Not Your Kindを買ったんですが、

これ、まさに気分をスカッとさせてくれる、

素晴らしい作品です。

この記事は、

以下のような方にオススメです。

ストレス解消したい
最近のSlipknotは聴いていない
2019年世界最前線のメタルを聴きたい

スリップノットと私

彼らがデビューしたのは、

今から20年くらい前でしょうか。

当時、色んな音楽雑誌を読んでいましたが、

彼らはデビューから、

相当目立ってましたね。

赤のつなぎに、覆面被った9人組ですから、

そりゃ目立つわって感じですが。

当時は、

ミクスチャーロック・ヘヴィロック全盛でしたが、

スリップノットは、

当時既にメジャーだった、

KornとかLimp Bizkitあたりに、

喧嘩を売りに行くスタイルでした。

気になった私は、

早速デビューアルバムを聴きましたが、

見た目の印象よりは、

割とまともな作品に感じました。

その後、二作目のIowaが出た時、

Burrn!のレビューに驚愕して、

それも買いました。(確か99点)

次のVol. 3: The Subliminal Versesも、

買って聴きましたが、

そこから続いたAll Hope Is Goneと、

.5: The Gray Chapterは、

シングルカット曲は聴いたりしたんですが、

買うまでには至りませんでした。

ポール・グレイ/Paul Grayが亡くなったり、

ジョーイ・ジョーディソン/Joey Jordisonが抜けたり、

その辺りのニュースは、

だいたいリアルタイムに、

チェックしていましたけどね。

他の作品は、

別の機会にレビューするとして、

今回は久しぶりに買った、

新作をレビューします。

新作『We Are Not Your Kind』概要

さて、

なぜ私が久しぶりに、

新作を買ったのかというと、

Youtubeで見た新曲Unsaintedが、

あまりにも素晴らしかったからです。

この曲です。

曲も良いですが、

PVが素晴らしいです。

やはり20年近くもキャリアを積むと、

相当な貫禄ですね。

(コリィ・テイラー/Corey Taylorが、

ジョーカーにしか見えませんが・・・)

既述の通り、

四作目・五作目はあまり聴かなかったのですが、

それは当時、

彼らの三作目にあまり満足できなかったからです。

二作目Iowaで激烈路線をやり尽くした感のある彼らは、

三作目Vol. 3: The Subliminal Versesで、

かなり凝った方向に舵を切りました。

歌に注力したDualityなど、

いい曲もありましたが、

個人的にはこれを聴いた後、

次のアルバムにあまり期待しませんでした。

彼らの作品における難点は、

「バンドコンセプトから外れた音楽を作れない(作りにくい)」、

ということだと思います。

要するに、

激烈なハードコアメタル以外の音楽性を選べないので、

アルバム全体で見ると、

同じ雰囲気の曲ばかりになってしまい、

単調に感じられてしまいます。

単発で見た曲に素晴らしいものがあっても、

アルバムとしては、

退屈になりがちということです。

(但し、四作目と五作目は聴き込んでいないので、

その二作については言及を避けます)

この路線が大好きな人は、

徹頭徹尾このスタイルで押し通す、

彼らのアルバムは最高でしょう。

私は正直なところ、

やや胃もたれしてしまいます。

ちなみに、

彼らのライブは、

歴代のグレイテスト・ヒッツに、

新曲数曲を混ぜたような曲目で、

本当に素晴らしいです。

全曲レビュー

バラエティに富んでいて、飽きさせない
コリィの歌と、ジェイのドラムが出色の出来
買うなら、絶対に国内盤

本作は全14曲で、

国内盤には、

ボーナストラックが1曲ついています。

注目曲はまず、既述の通り、

イントロから続く二曲目のUnsaintedです。

これが本当に素晴らしいです。

何回かYouTubeで聴いたら、

サビをつい、口ずさんでしまいました。

それくらいキャッチーな歌メロです。

女性コーラスを使うあたり、

かつてのイメージとは全く違います。

本作が二作目になる、

ドラマーのジェイ・ワインバーグ/Jay Weinbergですが、

最高にクールなプレイです。

ジョーイが辞めたことを知らなければ、

まず彼が叩いていると思うでしょう。

プレイスタイルはかなり似ていますが、

ジェイの方が、

シングルストロークに力があるように感じます。

YouTubeで、

ジェイを後ろから映した、

プレイ動画が見られますが、

恐ろしく激しいです。

ジョーイよりも大柄なので、

見た目の存在感もあります。

コリィのボーカルは、

シャウトやグロウルと、

クリーンボイスの使い分けが素晴らしいです。

よくこんな声でずっと歌えるな、

と思います。

三曲目のBirth of the Cruelも、

ドラムが凄いです。

タムの回し方が、めちゃ格好良いです。

こういう軽快な曲が序盤にあると、

アルバムとして、聴き入りやすいです。

もし、スリップノットがTik Tokやったら、

みたいな感じの、PVが最高です。

五曲目Nero Forteは、

うねるようなギターリフとドラムの、

グルーヴィーな曲です。

サビの囁くようなコーラスと、

吠えるコリィのコンビネーションが鮮烈です。

この曲はギターも特に格好良いです。

ちなみに私は、

彼らの曲のギターリフに、

あまり印象がないのですが、

それぞれの楽器のコンビネーションを、

優先しているのだろうと、

想像します。

六曲目Critical Darlingは、

サビが印象的な一曲です。

ここまで続けて聴くと、

タイプの違う曲を並べることで、

全体のバランスを考えて、

作られてることがわかります。

七曲目A Liar’s Funeralは、

スリップノット流のバラードです。

最初はしっとり歌うのですが、

後半から呪いのように吠えます。

アリス・イン・チェインズ/Alice In Chainsばりの、

ダウナーな曲です。

アルバム折り返し地点の、

八曲目Red Flagは、

これまたストレートなメタル曲です。

ギターリフがうねります。

やはり、本作は流れが良いです。

こういうストレートな曲での、

ジェイのドラムプレイは爽快です。

テクニックもさることながら、

素直に格好良いと思わせます。

インスト9曲目What’s Nextから続く、

10曲目Spidersは、

個人的には、

スリップノットの新境地と感じました。

オルゴールのような不穏なメロから、

徐々にヘヴィに展開していきますが、

終始、コリィは抑え気味に歌います。

ひと昔前の、

ヘヴィロック風に聴こえなくもないですが、

さすが、アレンジと構成が凝っていて、

古臭さは全くありません。

11曲目Orphanは、

モービッド・エンジェル/Morbid Angelあたりの、

ストレートなデスメタル風の、

おどろおどろしいリフと、

重厚感あるパーカッションに、

コリィのボーカルが乗ります。

ドラムがアホみたいに上手いですが、

やはりパーカッションが別にいる強みもあり、

打楽器の音色が多彩です。

特にタメたリズムの時に顕著で、

重く、深いです。

12曲目My Painも、

かなりダウナーな曲で、

最後までスローなペースです。

こっちのほうが、

曲名に「葬式」が入ってる7曲目よりも、

よっぽど葬式っぽいです。

本編オーラスから2曲目になる、

Not Long For This Worldは、

緩急かなり変化のある曲です。

のっけからコリィがクリーンボイスで歌います。

しかし、コリィは一曲で何種類の歌い方を、

使い分けるのでしょうか。

歌詞の厭世観は半端ではなく、

アルバム終盤から最後まで、

このまま地獄に直行、

という雰囲気です。

海外盤ラストが、

14曲目Solway Firthです。

この曲もかなりストレートで、

ヘヴィな曲です。

アルバム最終曲まで、

シリアスな曲調と展開ですが、

アレンジのおかげか、

不思議と聴きやすいです。

国内盤には、

最後に一曲ボーナストラックがあります。

All Out Lifeです。

これ、絶対国内盤買ったほうが良いですね。

全てのパートが、

有機的に上手く反応しあって、

めっちゃ格好良いです。

おそらく、

全スリップノットファンが期待するものが、

ここにあります。

そもそも、この曲の歌詞が、

アルバムタイトルになっているのに、

なぜ海外盤には入っていないのでしょう。

意図的に外しているのでしょうが、

これは国内盤の方が、

絶対にお得です。

後半のブラストビートと、

コリィのシャウトが、

超絶格好良いです。

トトオ
トトオの
オススメ

Unsainted
Birth of the Cruel
All Out Life

終わりに

正直なところ、

自分がこの年で、

スリップノットに改めてハマるとは、

思いませんでした。

この作品は、

ヘヴィロックに若い時にハマったけど、

その後、あまり新しいものは、

聴かなくなってしまった人に、

特にオススメです。

アルバム全体のバランスが良くて、

非常にとっつきやすいです。

とりあえず、

オススメ曲を聴いてみてください。

買うなら、

All Out Lifeが入っている、

国内盤一択です。

今もこんなに格好良い作品を出してくれる、

スリップノットに感謝です。

来年のKNOTFEST JAPAN 2020

見に行こうかな。

AnthraxKORN来るみたいだし。

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