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【リマスター盤比較!MEGADETH/全アルバムレビュー】メガデス『Killing Is My Business… and Business Is Good!- The Final Kill(キリング・イズ・マイ・ビジネス)』

メガデス キリング・イズ・マイ・ビジネス 写真 ブログ用 音楽

トトオです。

私のメタラー歴は25年ほどです。

メタルを聴き始めた当時から、

これまでずっと、

リアルタイムに最新作を聴き続けているバンドは、

それほど多くありません。

(そもそも、

 そんな息の長いバンド自体限られますが)

そんなバンドの中で、

マイ・フェイバリット・メタルバンドは、

間違いなくアイアン・メイデンです。

しかし、同じくらい長く聴き続けている、

もう一つのバンドが、メガデスです。

ちなみに、以前メガデスに関しては、

初心者向け記事を書きました。

【祝!デイヴ復帰】MEGADETH/メガデス アルバム 初心者向けベスト3
【2020/1/25:追記】 トトオです。 デイヴがついに復帰したようです。 リハーサルの動画がアップされています。 非常に早い復帰ですが、 無理せずに進めて欲しいですね。 こんにちは。トトオです。 先日は、Metalli...

ということで今回から、

メガデスの全作品レビューを始めます。

この記事は、

以下の方にオススメです。

『キリング・イズ・マイ・ビジネス』はスルーしてきた
2018年リマスター盤に興味あり

【ノー・モア・ミスター・ナイスな私①】

全アルバムレビューに並行して、

メガデスに纏わる私の個人的な思い出を、

このコラムで書いていきます。

(ちなみにコラムタイトルは、

 アリス・クーパーの名曲です。

 私はメガデスのバージョンで知りました。

 高校時代に一番好きだったメガデスの曲は、

 実はこの曲です

90年代中頃の高校生時代、

メタリカをきっかけに、

メタルを聴き始めた私。

メタリカのライナーノーツを参考に、

関係あるバンドを、

片っ端から聴き始めました。

元メタリカメンバーという肩書の、

デイヴが作ったバンド、メガデス。

聴かないはずがありません。

最初に聴いたメガデス作品は、

おそらく『ラスト・イン・ピース』です。

これがめちゃくちゃ格好良かった。

なんだったら、

メタリカより格好良いと思いましたね。

その後は、既に発売されている作品を、

中古CDなんかで探し出しては、

聴き漁りました。

聴き始めて二年ほど経った時に、

ついにメガデスが、

リアルタイムで作品を発表します。

概要『Killing Is My Business… and Business Is Good!(キリング・イズ・マイ・ビジネス)』(1985年発表)

1985年のデビューアルバムです。

当時インディーズで発売されました。

メンバーは、

デイヴ・ムステイン(ボーカル・ギター)
デイヴィッド・エレフソン(ベース)
クリス・ポーランド(ギター)
ガル・サミュエルソン(ドラム)

の4人です。

このメンバー構成は、

メジャー一作目

『ピース・セルズ…バット・フーズ・バイイング?』

まで続きます。

クリスもガルも、メガデス加入前は、

The New Yorkersという、

ジャズ・フュージョン系のバンドにいました。

そのせいもあって、

この二人のプレイはテクニカルで、

本作は聴きどころ満載です。

私自身は、

メガデスのメジャー作品をいくつか聴いてから、

この作品を90年代後半に買いました。

しかし、あまりの音質の悪さに、

当時はほとんど聴かなかったです。

一曲目は、少しは聴けるかな、

と思った程度で、

そのまま棚に眠っていました。

概要『Killing Is My Business… and Business Is Good! – The Final Kill(キリング・イズ・マイ・ビジネス)』(2018年発表)

2000年代に入り、

2002年に最初のリマスター盤が出ました。

『ワールド・ニーズ・ア・ヒーロー』発表後、

一時的に解散していた時期であり、

個人的にもメガデス熱は落ちていたため、

購入には至りませんでした。

メガデスはその後めでたく再始動し、

2000年代後半から2010年代は、

非常に安定した活動を続けます。

そして2018年、

最終リマスター盤が発売されました。

単なるリマスターではなく、

最終リミックス・リマスターバージョンです。

これは期待大ということで、

ようやく購入しました。

ということで、

今回オリジナル盤と聴き比べたのは、

2018年リマスター盤のレビューです。

オリジナル盤・2018年リマスター盤 比較

すでに書きましたが、

オリジナル盤の音質は酷いです。

1985年という時代だから悪い、

というわけではありません。

というのも、翌年発表された、

メジャーデビュー作の、

『ピース・セルズ』の音質は、悪くないからです。

インディーレーベルで、

低予算で製作されたことが原因です。

しかも、元々プロデューサがいたのに、

それを途中でクビにして、

その後は自分たちでプロデュースしたという、

いわく付きの作品です。

音質比較

オリジナル盤

オリジナル盤は、

まず音の分離が悪いです。

全体的にごちゃっとしている上に、

曇ったような音です。

特にドラムが酷く、

全く迫力がありません。

本作では、

リズム隊はかなり凝ったプレイをしていますが、

音質のせいで台無しです。

ギターも、歪んでいますが、

まさにB級メタルといった感じの、

薄っぺらいディストーションです。

ボーカルは、

デイヴの甲高いボーカルですが、

エコーがややきつめにかかっている上に、

音がくぐもっていて、聴き取りにくいです。

2018年リマスター盤

2018年リマスターは、

オリジナル盤と比較すると、

衝撃的な仕上がりです。

まず、ドラムが素晴らしい。

ペコペコだったスネアが、

抜けの良いダイナミックなになりました。

バスドラの低音もしっかり出ており、

そのおかげで、

ベースプレイもよく聴こえます。

ギターのディストーションも、

シャープになっていて、

近年の作品に引けを取らないクオリティです。

ツインギターによる、

音の分厚さもきちんと再現されています。

ボーカルは、

まだ初々しいデイブの荒々しい歌声が、

しっかり伝わります。

私のように、低音質を理由に、

この作品を避けていた旧来のファンは、

この音質改善のためだけでも、

買いではないでしょうか。

私は、2003年リマスターは聴いていないので、

そちらとの比較はしていませんが、

世間の評判は、

2018年リマスターの方が上のようです。

(友人いわく、

 2003年リマスターはあまり変わっていない、

 とのことです)

ジャケット比較

オリジナル盤

オリジナル盤は、

ガイコツのレプリカの写真と、

英語小文字の『megadeth』ロゴです。

メンバーは、

バンドマスコットの

ヴィック・ラトルヘッドのイラストに

したかったようですが、

意に反してこうなったようです。

かなりチープで、

格好良いとはとても言えません。

リマスター盤

リマスターのジャケットは、

凶悪なイラストに、

定番のロゴが配されたデザインで、

イメージがガラッと変わりました。

もし当時、

メンバーのリクエストがかなっていたとしても、

このクオリティのイラストは、

用意できなかったでしょうね。

収録曲比較

2018年リマスター盤特典

2018年リマスター盤は、

オリジナル盤には収録されなかった、

『ディーズ・ブーツ』のボーカル再録バージョンと、

当時のライブ音源(アルバム全曲分)に、

さらにデモ音源までついて、

いたれりつくせりです。

オリジナル盤は7曲ですが、

2018年リマスター盤は、

11曲追加して、

なんと18曲収録です。

それでは、肝心の中身のレビューです

全曲レビュー

#1 ラスト・ライツ/ラヴド・トゥ・デス – Last Rites/Loved to Death – 4:38

デビュー作の一曲目です。

ピアノの荘厳なイントロで、

アルバムの幕開けを盛り上げます。

そこからのギターリフですが、

これが、格好良いんです。

デビュー作でこんなリフ書いたら、

そりゃ注目されるってなもんです。

若いから元気いっぱいに、

第一声もワアォです(某芸人のよう)

Aメロなんかはかなり凝っていて、

演奏に自信があることもよくわかります。

ギターソロは勢い重視で、

この辺りはやはりまだこれから、

といったところでしょうか。

全体的に荒々しさがよく出ていて、

これを聴くと、

次作の一曲目『ウェイク・アップ・デッド』が、

お行儀よく聴こえます。

ちなみに、近年、

iPhoneのCMでこの曲が採用されていて、

衝撃を受けました。

さすがAppleです。格好良いです。

#2 キリング・イズ・マイ・ビジネス – Killing Is My Business… and Business Is Good! – 3:05

タイトル曲です。

一曲目と似た雰囲気のリフですが、

これも格好良いです。

展開が多く、忙しない曲です。

サビ部分を聴いてると、

メタルよりも、

パンク・ハードコアっぽく聴こえます。

このアルバムでは、

一番サビのメロディーがキャッチーで、

耳に残ります。

この曲は、特にリマスターの恩恵を受けており、

シャープなギターリフと、

リズム隊のグルーヴ感が光ります。

#3 スカル・ビニース・ザ・スキン – Skull Beneath the Skin – 3:46

三曲目で少しテンポを落とします。

冒頭から、こちらも複雑な展開です。

複数の曲を組み合わせたような構成です。

これぞまさに、

「インテリクチュアル・スラッシュメタル」

といった感じです。

ギターの多重録音が魅せます。

二曲目でも書きましたが、

演奏はかなり凝っていますが、

サビの歌は結構ストレートで、

メタルとパンクのミクスチャーのようです。

#4 ラトルヘッド – Rattlehead – 3:43

来ました疾走曲。

めちゃくちゃ速くて、

下手したらメガデスで、

一番速い曲ではないでしょうか。

ダイアモンド・ヘッドを超高速で演奏したら、

こんな感じになりそうです。

特筆すべきはガルのドラムで、

正確かつ、テクニカルなプレイです。

この曲も後半にテンポチェンジを挟んで、

大きな展開を持たせています。

この曲では、

デイヴはシャウトだけでなく、

かなり歌っています。

#5 チョーズン・ワン – Chosen Ones – 2:55

サビが印象的な、キャッチーな一曲です。

デイヴは、のちにメガデスで、

歌に特化した曲をいくつも書きますが、

この曲がそのはしりかもしれません。

リフもギターソロも押しまくりです。

やはりデビュー作、

気合が入りまくっています。

後半の展開はかなりスリリングで、

新人バンドとはとても思えませんね。

ここで五曲目ですが、

一曲一曲が比較的短いため、

アルバムとしても、

緊張感を保ったまま聴き続けられます。

#6 ルッキング・ダウン・ザ・クロス – Looking Down the Cross – 5:02

イントロからおどろおどろしい雰囲気で、

オリジナルのジャケットのイメージに合う楽曲でしょうか。

後半のツインギターの展開が、

NWOBHMっぽいです。

ある種正統派ヘヴィメタル風ですね。

彼らのルーツが感じられる一曲ですが、

このあたりのカラーは、

次作以降からは徐々に消えていきますね。

どことなく、

雰囲気がマーシフル・フェイトっぽいです。

(歌詞のせい?)

#7 メカニックス – Mechanix – 4:25

来ました。

今作一番のいわくつきの一曲。

「メタリカの曲」ではなく、

「俺の曲」ってやつです。

メタリカの『ザ・フォー・ホースメン』の原曲ですが、

当然意識しているのでしょう、

メタリカよりかなり速いです。

演奏もメタリカより断然上手いですね。

後半にある、

デイヴの「ファッ○ュー」のシャウトが痺れます。

メタリカは、テンポを落として、

グルーヴに重きを置いていましたが、

このあたりは、

メタリカの器用さを感じます。

メガデスはテクニック、

メタリカはセンス、と言った感じです。

聴けば聴くほど格好良い曲で、

メタリカがアルバムに採用したのも、

うなずけます。

#8 ディーズ・ブーツ – These Boots – 3:42

ラストはカバー曲です。

原曲は、ナンシー・シナトラで有名な曲です。

この曲を巡っては、今回の収録まで、

様々な経緯がありました。

元々のオリジナル盤では、

録音されていたにも関わらず、

作曲者からクレームが入り、

結局収録されず。

その後、2002年版では、

歌詞を変えて、歌い直して再収録。

2018年版では、

歌詞を最初のバージョンに戻して、

さらに歌い直して再再収録、

といった経緯です。

確かにこの曲だけ、

デイヴの声が違います。

デビュー当時と比べると、

勢いは落ちたものの、

渋い歌声で、上手くなりましたね。

この一曲を目あてに、

リマスター盤を買う人は、

よっぽどのマニアでしょう。

ボーナストラック

ライブ音源

ここからは、

2018年リマスター盤の特典です。

ライブ音源が入っています。

なんとアルバム収録曲、

全曲のライブバージョンが収録されています。

『ディーズ・ブーツ』は除く)

はっきり言って、音質は悪いです。

正直、ブートレグ並です。

しかし、逆にそれが生々しく、

彼らの当時のライブの雰囲気が、

よく出ています。

ライブでも、さすがの演奏力で、

新人バンドとは思えない、

素晴らしいパフォーマンスです。

デモ音源

2018年リマスター盤は更に、

三曲のデモ音源が収録されています。

Last Rites/Loved to Deth
The Skull Beneath the Skin
Mechanix

このデモも、

よほどのファンでない限りは、

あまり価値はないでしょう。

音質が悪いため、わかりにくいですが、

曲の骨格は完全に出来上がっています。

『メカニックス』なんかは、

スタジオで一発録りしたかのような、

生々しい迫力があって、格好良いです。

採点

『Killing Is My Business… and Business Is Good!- The Final Kill(キリング・イズ・マイ・ビジネス)』/ 94点
トトオ
トトオの
オススメ名曲ランキング

1位『Killing Is My Business… and Business Is Good!』
2位『Rattlehead』
3位『The Skull Beneath the Skin』

4位『Mechanix』

リマスターお買い得度 / ☆☆☆☆☆

総評

点数は、2018年リマスター盤の評価で、

オリジナル盤に対してではないです。

正直なところ、

リマスター・リミックスで、

ここまで変わるのか、という印象です。

往年のメガデスの名作に、

全く引けを取らない完成度です。

それどころか、

初期の荒々しさは、

のちのスタジオアルバムを、

超えている部分すらあります。

デビュー作でこの完成度は、

やはり注目されて然るべきでしょう。

デイヴが長年、

音質に不満をもち続けたのも、

このリマスター版を聴けば、納得できます。

それだけ自信作だったということでしょう。

私のような、

この作品だけは飛ばしているような、

オールドファンなら、

買って損することは、絶対にないと言えます。

終わりに

メガデスは、

その長いキャリアでも、

コンスタントに作品を発表し続けています。

どの作品も一定のクオリティは保たれており、

いわゆる駄作は一枚もないと断言できます。

その長いキャリアの第一作目が、

これほど素晴らしかったというのは、

今更ながら、嬉しい発見でした。

ある種、彼らのスタイルは、

最初から完成されていたとも言えるわけで、

やはりデイヴ・ムステインの才能は凄まじいです。

次作も名曲満載の、メジャーデビュー作です。

【リマスター盤比較!MEGADETH/全アルバムレビュー】メガデス『Peace Sells... But Who's Buying?(ピース・セルズ…バット・フーズ・バイイング?)』
トトオです。 前回は、メガデスのインディーズデビュー作、 『キリング・イズ・マイ・ビジネス』の、 リミックス・リマスター盤のレビューでした。 前回記事はコチラです。 今回は、メジャーデビュー作、 『ピース・セルズ…バット・フ...
 

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