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【ソフバ30周年記念BOX!】SOFT BALLET 全アルバムレビュー番外編『relics』

ソフトバレエ relics 写真1 ブログ用 音楽

トトオです。

今回は、今年の一月に発売されました、

ソフトバレエメジャーデビュー30周年記念作品、

『relics』をレビューします。

この記事は以下の方にオススメです。

転売屋から買おうか本気で悩んでいる
とりあえず買ったけど、あんまり聴いていない
ソフバマグカップでコーヒータイムしている

メジャーデビュー30周年記念企画

『relics』というタイトルのボックスセットです。

発音は「レリックス」でしょうか。

「歴史的な遺物」という意味です。

ピッタリな気もしますが、

「遺物」とか言われると、やや寂しい気もします。

私は、このボックスの発売が決まって、

即予約して購入しました。

生産数量限定商品でしたので、

もう新品定価では売っていないようですね。

ちなみに、定価15,000円(税別)でした。

高いと言えば高いですが、

結論から言うと、かなりお買い得な内容で、

ファンなら十分元を取れる作品です。

商品構成

CD四枚にBD一枚の合計五枚で構成されます。

CDがこんな感じで、

ソフトバレエ relics 写真2 ブログ用

BDがこんな感じで入っています。

ソフトバレエ relics 写真4 ブログ用

CD1-3

選曲担当

CD1-3の選曲は、

サウンド&レコーディング・マガジンの編集長、

篠崎賢太郎氏が担当されました。

この仕事は、

結構プレッシャーがあったのではないでしょうか。

ソフバのファンなんか、

マニアックな人しかいないわけですから、

どうやっても文句を付けられそうというか…。

選曲テーマ

篠崎氏は、

以下八つのテーマで選曲されたようです。

1 エレクトロニック・ボディ・ミュージック
2 ハイエナジー/ハウス
3 デジタル・ハードコア
4 エキゾチック
5 ギター・ロック
6 幽玄/ピースフル
7トランシー
8 その他

これらのテーマを元に選曲された楽曲が、

上記のテーマの並び順で、

CD三枚に48曲入っています。

全曲新規リマスタリングで、

高品質Blu-spec CD2になっています。

CD4

四枚目のCDの内容がレアで、

これのために買った人が、

多かったのではないでしょうか。

本邦初商品化となる、

TOKIO BANG! (DEMO)
仮題:血管 (MILLION MIRRORS)

の二曲が収録されています。

完全にマニア向けですね。

BD

BDには、これまでに発表された

全てのミュージックビデオを、

HDリマスターして収録されています。

別冊ブックレット

また、別冊ブックレットには、

小野嶋大氏と篠崎氏によるライナーノーツに加え、

お蔵出し秘蔵写真が満載です。

ソフトバレエ relics 写真3ブログ用

早期予約特典

早期予約特典で、ソフバロゴ入りの、

ステンレスマグカップがついてきました。

ソフトバレエ relics 写真5ブログ用

これ、皆さん使えますか?

ちょっと恐れ多くて私は使えません…。

音源概要

CD1-3

アルバム別選曲割合

アルファ・ビクター・ワーナーと、

全ての時期から選曲されています。

選曲の割合は以下の通りです。

EARTH BORN 5
DOCUMENT   6
3 (drai)           5
愛と平和          8 (+1)
MILLION MIRRORS  3
INCUBATE       4 (+1)
FORM              7
SYMBIONT       3
MENOPAUSE    4 (+1)

カッコ内の数字は、

アルバムには未収録で、

シングルのカップリングとなったものです。

こうやって見ると、

『愛と平和』から一番収録されています。
(意外!)

『MILLION MIRRORS』は、

「アルバム通して聴いてこそ」

という楽曲が多いため、

あまり選ばなかったとのことです。
(これは納得)

【ソフバ史上最大の問題作】SOFT BALLET 全アルバムレビュー ②『MILLION MIRRORS』(ビクター時代)
トトオです。 前回は、 ソフトバレエのアルファレコード時代の三作品を、 まとめてレビューしました。 ソフトバレエは、 アルファレコードで三枚の作品を発表した後、 ビクターに移籍し、 三枚の作品を発表しました。 ビクター時...

CD1 レビュー

エレクトロニック・ボディ・ミュージック

一曲目は『BODY TO BODY』です。

やはりソフバの看板はこれですね。

TM Networkの『Get Wild』みたいなもんです。

『Get Wild』って、

未だにちょいちょいネタになって、

注目されることがありますが、

『BODY TO BODY』も、

そういうクラシックな定番曲になっても、

良かったと思うんですけどね。
(まあ、アニメ主題歌は強いですね)

『TWIST OF LOVE』は、

初期ソフバでは一番好きな曲です。

この辺の曲は、

未だに古いアルファの音源で聴いているので、

リマスター効果が著しいです。

『NO PLEASURE』から

『ESCAPE -2nd Mix』まで、

六曲連続で藤井麻輝楽曲です。

初期の藤井曲はポップでありながらも、

どこか憂鬱なムードが病みつきになります。

『BLOOD』はあまり馴染みがなくて、

結構新鮮でした。

ハイエナジー/ハウス

『FINAL』って、

こんな格好良かったでしたっけ?

こうやって、音質が整えられて、

比べて聴くと、新たな発見がありますね。

『VIRTUAL WAR (Remix)』は、

初めて聴きましたが、

808 Stateを思い出しました。

808 Stateは、

いまいち人気のない『Gorgeous』が好きです。

それはさておき、

数少ない『MILLION MIRRORS』からの収録曲、

『THRESHOLD (White-Mix)』が、

やっぱり良いですねー。

この時代の音なんですよね、これは。

CD2 レビュー

デジタル・ハードコア

『MUCH OF MADNESS, MORE OF SIN』が、

音質向上も伴って、

ゴリゴリのインダストリアルメタルです。

ソフバ史上一番激しい曲でしょうか。

私は『3 (drai)』はあまり聴いてなかったのですが、

このボックスセットでちょっと見直しました。

驚くことに、このカテゴリーは全て藤井曲です。

この辺の曲は、知らずに聴いたら、

ドイツあたりのメタルバンドかと思いそうです。
(やっぱりアメリカじゃないんですよね)

エキゾチック

改めて聴くと『PERFECTION』が、

しみじみ良いですね。

これ『FORM』の曲ですが、

『MILLION MIRRORS』に入ってても、

おかしくない怪しいムードです。

あとは『TEXTURE』が素晴らしいです。

天才でしょう、これは。

完全にタイムレスな一曲ですね。

日本人しか作り得ないでしょうし、

今後もまず出てこないでしょう、こんなの。

ギター・ロック

デペッシュ・モードっぽい

『AMERICA』から始まります。

このカテゴリーだと、

『FORM』楽曲がやはり目立ちます。

『ROMAN』が一番好きかな。

いや、『LAST SONG』も捨てがたい。

まさに、森岡賢ここにあり、とった感じです。

ギターロックなんですけど、

ループするドラムパターンとか、

そこはかとなくソフバなんですよね。

CD3 レビュー

幽玄/ピースフル

『MERCHENDIVER』から始まります。

やはり復活ソフトバレエというと、

この曲が一番印象的ですね。

シングル版はアルバム版よりもロック調で、

『FORM』の延長線上っぽく聴こえます。

この辺の楽曲が、

ソフトバレエ楽曲中でも、

もっともとっつきやすいので、

初心者に薦めやすいでしょうか。

私がソフバ楽曲で1番好きな、

『AFTER IMAGES』も入ってます。
(細かく言うと、
 95年のベストに入ってたバージョンが至高)

既述の通り、

『3 (drai) 』をあまり聴いてなかったので、

今回『FLOW』を聴いて驚きました、

こんな良い曲あったけ、と。

ちょっと『TEXTURE』みたいな、

民謡っぽいメロディーですね。

『TUESDAY』『SMASHING THE SUN』の、

カップリングなんですね。

ワーナー時期だから『INDEX』にも入ってないし、

初めて聴きました。

歌詞が染みますねえー、これ。

珍しくストレートなラヴソングです。

カテゴリーとしては、

この「幽玄/ピースフル」が、

一番聴き応えありました。

トランシー

『WHITE SHAMAN』から始まり、

ある種ベタなソフトバレエ楽曲が並びます。

この辺の曲は、アルバム別レビューで、

散々書いているので今回は省きます。

その他

最後の楽曲は『PEACEFUL DAY』です。

これは『SYMBIONT』の最後の曲です。

そこはかとなく切ないですね。

このボックスセットは、

ソフバの軌跡を追うような作りですが、

改めて最後の別れを告げるような楽曲で、

ものすごくしんみりしました。

総評

本作では、全楽曲バランスよく、

音質が整えられているおかげで、

収録作が違う曲をバラバラの順番で、

全曲違和感なく流して聴けるのは、

本当に素晴らしいです。

新しいアルバムを聴いているような、

そんな感覚に陥りました。

リマスター効果も大きく、

特にアルファ時代の音源は、

音質向上著しいです。
(普段聴いている音源が古すぎる?)

正直、なんでこの曲が入ってないの?
『WITH YOU』『EARTH BORN』
 『VIETNAM』他にもたくさん・・・)

というものやっぱりありましたが、

言い出すとキリがないので、仕方ないですね。

CD4 レビュー

CD4には、

未発表曲二曲が収録されています。

TOKIO BANG! (DEMO) 

ソフトバレエ名義の楽曲ですが、

1988年レコーディングの作品です。

めちゃギラギラしたアレンジで、

時代を感じさせるポップな楽曲です。

DEAD OR ALIVEみたいな雰囲気がありますが、

和風な音階も使われていたり、
(なんせタイトルに「TOKIO」)

アレンジてんこ盛りな派手な楽曲です。

初期ソフバの魅力満載で、

アウトテイクとは思えぬクオリティです。

仮題:血管 (MILLION MIRRORS)

『MILLION MIRRORS』のアウトテイクです。

遠藤遼一作詞作曲ですが、

ゴシックテイストで荘厳です。

歌詞に『MILLION MIRRORS』という

フレーズが入っていて、

本来アルバムのキーとなる曲だったのでしょうか。
(マニアの方ご存じですか?)

但し、あのアルバム全体のムードと比較すると、

ややストレートすぎるため、

当時は選から漏れたのかもしれません。
(勝手な想像)

しかし、こちらも作り込みが凄いです。

まだこういうのが、

どこかに眠っているのでしょうか・・・。

映像概要

BD レビュー

ソフバが発表した全PVが収録されています。

HDリマスターされていますので、

非常にクリアーな映像と音質です。

YouTubeでも結構アップされているので、

だいたい見ることはできますが、

画質音質よろしくないので、

ファンならこれも必携でしょう。

『WHITE SHAMAN 9inch ver.』は、

今回初めて見ました。

ビデオの中で特に好きなのは、

『TWIST OF LOVE』ですね。

まさに”TWIST”な三人組です。

ビデオがYouTubeに見つからないので、

全然関係ないですが、

もう一つの好きな『Twist』を貼っておきます。

ソフバに話を戻して、

やはり映像は時代を感じてしまいますが、

今時、こういう特殊な(尖った)方向性で、

お金をかけたPVを作ることは難しいでしょうね。

しばらく見ていると、

森岡賢はもういないんだなと思うと、

急に寂しくなってしまいました。

ちなみにソフバのPVは、家のテレビで見ると、

子供が変な影響を受けそうなので、

夜中にしか見れないのが辛いです。

終わりに

このボックスのおかげで、

今年はソフバ三昧なので、

本当に買って良かったです。

ただ、仕方ないとは思うんですが、

生産数量限定にしてしまうと、

後から欲しくなった人は、

釣り上がった値段で手に入れるしかなくなるため、

このあたりどうにかならないんでしょうか。
(出してくれるだけありがたいとは思うんですが)

一時、P-MODELの一部の作品が

オンデマンドCDという形式で販売されていました。
『舟』とか『電子悲劇/〜ENOLA』とか)

あれはディスクがCD-Rだったので、

内容としては、よろしくなかったのですが、

どうにか工夫をして、

欲しい人がいつでも買えるように、

ならないものでしょうか。

今回のような特別企画盤は難しかったとしても、

ソフトバレエの全オリジナル作品くらいは、

リマスターして普通に流通させてもらいたいです。

ただ最近は、作品のハードコピー自体、

もう余程のファンでない限り、

買わない時代になってしまいましたね。

ソフトバレエ、

次の節目は40周年でしょうか。

活動停止となり、これだけ時間が経っても、

新たに音源が発売されるということは、

彼らの代わりになるものが、

その後現れていないという証拠ですね。

一生聴いていそうな気がします。

【平沢進・オーケン好きにもソフバ】SOFT BALLET 全アルバムレビュー ①(アルファ時代)
こんにちは。トトオです。 今回は、 SOFT BALLET/ソフトバレエの、 アルファレコード時代の作品を、 オススメ順に記載します。 時期は未定ですが、 ビクター時代・ワーナー時代も、 いずれ書きます。 森岡賢氏の追悼の意...

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