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【リマスター盤比較!MEGADETH/全アルバムレビュー】メガデス『Rust In Peace(ラスト・イン・ピース)』

メガデス ラスト・イン・ピース 写真1 音楽

トトオです。

今回は、メジャー三作目にして、

メガデスの最高傑作とも称される、

『Rust In Peace(ラスト・イン・ピース)』

をレビューします。

前回記事はコチラです。

【リマスター盤比較!MEGADETH/全アルバムレビュー】メガデス『So Far, So Good... So What!(ソー・ファー、ソー・グッド…ソー・ホワット!)』
トトオです。 前回はメガデスのメジャーデビュー作、 『ピース・セルズ』の、 リマスター盤のレビューでした。 前回記事はコチラです。 今回は、メジャー二作目にして、 過渡期的作品である、 『ソー・ファー、ソー・グッド…ソー・...

この記事は、

以下の方にオススメです。

メガデスの最高傑作を知りたい
スラッシュメタルの金字塔を聴きたい

 

【ノー・モア・ミスター・ナイスな私④】

 

高校生の私が、

リアルタイムで初めて買ったメガデス作品は、

『クリプティック・ライティングス』でした。

毎月BURRN!を購入していた私は、

新作の前情報をチェックし、

発売日に購入しました。

いまだに初めて聴いた時の感動を覚えています。

一曲目がエキゾチックな雰囲気で、

ドラムのイントロに痺れました。

『ラスト・イン・ピース』のような

ゴリゴリのスラッシュには

ならないと思っていたため、

『破滅へのカウントダウン』のように

キャッチーでコンパクトな楽曲も、

自然と受け入れられました。

初回限定でステッカーが付いていたため、

高校のカバンに早速貼って、

次の日から登校しました。
(今日日そういう学生見かけませんが、
 やはり時代でしょうか)

概要『Rust In Peace(ラスト・イン・ピース)』(1990年発表)

 

概要

1990年発表の、メジャー三作目です。

ついにタイトルから『…』が消えました。
(実は曲タイトルには残っています)

今回は、前作同様にメンバーがチェンジしています。

ギターがマーティ・フリードマン

ドラムがニック・メンザです。

先にニックが加入して、

その後マーティが加入しました。

ニック加入後、マーティ加入前には、

こんなカバー曲があったりします。

既述ですが、このカバー大好きなんですよね。

このカバーのおかげで、

アリス・クーパーを聴くようになりました。

メガデス・メタリカ年表

1988/1 So Far, So Good (MEGADETH)
1988/7 …And Justice For All (METALLICA)
1990/9 Rust In Peace (MEGADETH)
1991/8 Metallica (METALLICA)

『ラスト・イン・ピース』は、

前作から二年半ほど経過して発表されています。

過去最長のインターバルになります。

メンバーチェンジの影響も当然ありますが、

作品の完成度を考えると、

それなりに時間を要したのも理解できます。

本作は、「スラッシュメタルのメガデス」の

完成形とでも言えるクオリティです。

メタリカは、

翌年にブラックアルバムを出しますので、

この時期にはすでに脱スラッシュの方向性を

模索していたことになります。

やはりトレンドを見る目は

メタリカが鋭いですね。
(自らブームを生み出しているのかも
 しれませんが)

オリジナル盤・2004年リマスター盤 比較

1990年のオリジナル盤は、

プロデューサーがマイク・クリンクで、

ミックスはマックス・ノーマンという、

豪華な組み合わせです。

マイクはガンズの作品のイメージが強いですね。

マックスは、オジーの作品で有名ですが、

メガデス作品では後にプロデューサーに昇格します。

ジャケット

メタル史に残る名ジャケットですね。

国家の陰謀的な楽曲があるため、

各国の首脳とマスコットのラトルヘッドが

宇宙人の前で悪だくみしているデザインです。

しかし、1990年ですよ、これ。

これは、たぶんソ連とアメリカ。

メガデス ラスト・イン・ピース 写真2

これはドイツと、日本…

メガデス ラスト・イン・ピース 写真3

誰ですか?

平成二年ですよ。

ちなみに、

この時は日本の首相は海部さんでした。

海部さん…?
(あと一人はどこの国?)

音質比較

オリジナル盤は、

1990年とは思えないエッジの効いた

鋭いギターディストーションです。

かなり焦点を絞ったような音で、

一つ一つの音が非常にクリアーでした。

2004年リマスター盤に関しては、

衝撃的な変化です。

これはもうリマスターではなくて、

リメイクです。

『ファイナルファンタジーⅦ』のリメイクが

最近発売されましたが、

プレステ1のゲームが

プレステ4で作り直されていました。

本作は、それと同じくらい

劇的に作り直されています。

ボーカル

デイヴが歌い直して、再収録しています。

何も意識せずに聴くと、

結構自然なので、わからないかもしれませんが、

オリジナルと比較するとかなり違います。

リマスター盤は、

2004年時点のデイヴですので、

声色に幅が出ています。

また、コーラスに関しても、

取り直しているようで、
(それか単に前に出しただけか)

極端に強調されています。

ギター

知らずにリマスター盤を聴いたら、

久しぶりに聴いてもやっぱり格好いいなー、

で終わりそうなのですが、

比較して聴くと、

めちゃくちゃ強化されることに気づきます。

オリジナルのギターサウンドも非常に格好良く、

当時としても、

相当お金がかかっていたと思いますが、

リマスター盤は、方向性は変えずに、

音はモダンなディストーションになっています。

例えとして適切かわかりませんが、

ラム・オブ・ゴッドみたいになってます。

正直、ここまでやると、

本当に全く別作品として

発売した方が良いと思います。

『Killing Is My Business…And Business Is Good! – The Final Kill』

のように、「なんたらミックス」とか

タイトル変えて出した方が、

売れたんじゃないでしょうか。

収録曲比較

2004年リマスター盤特典

リマスター盤は、

未発表曲一曲とデモ音源が三曲、

収録されています。

それぞれの曲の詳細は、

レビュー本編で記載します。

全曲レビュー

#1 ホリー・ウォーズ…ザ・パニッシュメント・デュー – Holy Wars…The Punishment Due – 6:36

いきなり一曲目から、

このアルバムのハイライトです。

デイヴは上半身裸にKing Vですよ。
(というか全員上半身裸)

これまでのアルバムタイトルのように、

曲タイトルに『…』が入っていますが、

二部構成になっています。

イントロから、

「これぞスラッシュメタル」といった

超絶格好いいリフですが、

この曲の凄いところは、

グルーヴ感も素晴らしいところですね。

他のスラッシュメタルバンドは、

その点が弱いバンドが多いのですが、

メガデスは突進系の楽曲でも、

リズム隊がいい仕事しています。

こちらはドラムプレイだけを、

ニックが実演したビデオです。
(もう亡くなって4年ですか ※2020年8月時点)

組曲のような複雑な構成の曲ですが、

全リフ格好いい上に、

歌も抜群にキャッチーです。

リマスターのムステインの歌声は

さらに上手くなってて、

古い音源が生き返っています。

ギターソロも泣きまくっていますが、

速さ重視ではなくて、

かなり丁寧に作られています。

ライブでもほぼ完全再現していますね。

#2 ハンガー18 – Hangar 18 – 5:14

続いて、大名曲『ハンガー18』です。

もうイントロからめちゃ格好良いですね。

頭からツインリードの必殺リフです。

このアルバムは名ギターソロが目白押しですが、

最も格好良いギターソロ曲の一つです。
(PVではカットされていますが)

後半は、マーティとムステインの

ギターソロバトルになっており、

これまでの路線の完成系と言えるでしょう。

マーティの特徴ですが、

ちょっと中東風なスケールを使っていて、

危険な雰囲気を感じさせる

素晴らしいプレイです。

しかし、このままだと長すぎて、

やはりラジオで流しにくいということで、

短縮版もありました。

この曲の一番格好良いパートを削っているので、

あえてこれを聴く必要はないですね。

ジャケットの絵は格好良くて好きですが。
(バイオハザードのよう)

#3 テイク・ノー・プリズナーズ – Take No Prisoners – 3:28

一転、ストレートな高速リフの一曲です。

私は高校時代、これを聴きながら、

目をギラギラさせて登校してましたね。

ムステインとコーラスの掛け合いが、

非常に特徴的ですが、

リマスター盤は

信じられないくらいコーラスが強化されています。

これは再録したのでしょうか、

元のバージョン知っている人には

かなり違和感あるでしょう。

この曲はスピードを落として

グルーヴ感を更に出したら

パンテラっぽいかな、と思います。
(そうでもない?)

#4 ファイヴ・マジックス – Five Magics – 5:42

ここから中盤戦です。

更に一転して、テンポダウンします。

曲前半はインスト、

という面白い構成の曲です。

超名曲揃いの本作ですが、

アルバム全体としてもよく練られていて、

四曲目にこの曲が挟まれていることで、

中だるみさせないようになっています。

しかし、ニックは素晴らしいドラマーですね。

正確かつ抜群にキレがあるドラミングです。

彼のドラミングは華があるんですよね。

#5 ポイズン・ワズ・ザ・キュア – Poison Was The Cure – 2:58

ベースから始まる一曲です。

この曲も前曲のように、

やや溜めてから爆発します。

テンポチェンジした直後の

ギターリフのテクニカルさは半端じゃないですね。

メガデスの凄さは、

かなり込み入ったことをしているのに、

ダサくならないところでしょう。
(感じ方は人それぞれですが)

ベースとドラムのリズム隊も本アルバム中

最もフックのある演奏で、

中盤のつなぎ曲も、

手抜き一切なしです。

#6 ルクレチア – Lucretia – 3:58

笑い声から入る

これまた切れ味鋭いイントロですが、

この曲は特に歌がいいです。

この曲でもう六曲目ですが、

ここまでの全曲が最高に格好いいです。

メガデス過去作振り返っても、

こんなのなかったですね。

どの曲もアレンジ自体は結構ストレートなのに、

曲の良さや構成で飽きさせないのは、

本当に天才的です。

この曲は、後半のマーティのソロの

泣きっぷりも鳥肌ものです。

#7 トルネード・オブ・ソウルズ – Tornado Of Souls – 5:22

来ました。

有名曲であり、

メガデスの全キャリアでも一番の人気曲です。

私は、高校生当時、

このアルバムを聴きまくっていたにも関わらず、

なぜかこの曲は飛ばし気味でした。

のちに発売されたベストにも

入っていませんでしたし。
(中途半端なベストでしたが)

もう少し後になってから、

ちゃんと聴くようになって、

これはもったいないことしてたな、

といたく反省しました。

スラッシュメタルメガデスの

完成系のような一曲です。

テクニカルなリフと

比較的ストレートな構成ですが、

一番の売りは

本アルバムでも最高のマーティのギターソロです。

マーティ・フリードマンって、

このアルバムから参加ですよ?

この存在感やばくないですか?

このギターソロは、

ハードロックメタル界で見ても、

傑作ギターソロトップ10に

入るのではないでしょうか。

ガンズの

『スイート・チャイルド・オブ・マイン』級の、

スーパー名ギターソロです。

ちなみにスラッシュの名演は、

2:33あたりからですね。

しかし、このサムネイルの男前は誰ですか。

#8 ドーン・パトロール – Dawn Patrol – 1:50

ベースメインのつなぎ曲です。

このベースラインは、

ピック弾きベーシストの

課題曲みたいな感じですね。

上のビデオで、ジュニア先生の実技が、

3:58くらいから始まります。

ベースラインだけで、

薄暗い雰囲気が良く出ています。

このアルバムは全体の緩急が

本当に良くつけられていて、

飽きさせません。

#9 ラスト・イン・ピース…ポラリス – Rust In Peace…Polaris – 5:44

タイトル曲であり、最終曲です。

またも、曲名に『…』が入ってますね。

ニックのドラムパートから入りますが、

爆撃のような凄まじいコンビネーションです。

ドラムパートだけ抜き出したビデオまであります。

ブレイク後のドラムパターンがやばいですね。

リマスター盤は音質強化されており、

迫力が増しています。

この曲も二部構成になっていて、

一曲目の『ホリーウォーズ』に近いです。

ただ、意外と引っ張りそうで、引っ張らない曲で、

最後はすんなり終わります。

ボーナストラック

#10 My Creation – 1:36

リマスター盤のボーナス曲です。

アルバム未収録曲ですが、

他の曲とは毛色が違うため、

それも納得できます。

フランケンシュタインについて歌っています。

ギターソロは弾きまくっていますが、

曲自体はとてもシンプルで、

ちょっとパンクっぽい雰囲気すらあります。

#11 Rust in Peace… Polaris (demo) – 5:25

デモです。

完全ファン向けですが、

このデモはかなり面白いです。

聴きどころはリズム隊、

特にベースラインがよくわかることと、

最終形になる前のギターソロです。

なんと、マーティではなく、

クリス・ポーランドが弾いているようです。

デモ用のソロと比較するのもどうかと思いますが、

これを聴くと、

マーティの完成版の素晴らしさが際立ちます。

#12 Holy Wars… The Punishment Due (demo) – 6:16

こちらもデモです。

スタジオ盤より若干早いです。

ライブ演奏のようです。

曲の骨格はほぼ出来上がってますが、

細部がまだ詰められていません。

ギターソロはインプロっぽいフレーズですし、

中間の曲切り替わり時の

格好良いアコギのメロもありません。

#13 Take No Prisoners (demo) – 3:23

これまたデモです。

他に曲よりもさらにデモっぽく、

音が荒いですが、これが逆に格好良いです。

やはり、スタジオ盤は

各楽器のバランスが取れて聴きやすいですが、

デモはひとかたまりになって聴こえる分、

迫力が増しています。

しかし、ニックメンザのリズム感って

半端じゃないですね。

採点

『Rust In Peace(ラスト・イン・ピース)』/ 97点
トトオ
トトオの
オススメ名曲ランキング

1位『Hangar 18』
2位『Holy Wars…The Punishment Due』
3位『Tornado Of Souls』
4位『Rust In Peace…Polaris』

リマスターお買い得度 / ☆☆☆☆☆

総評

リマスター盤の評価です。

一般的にメガデスのキャリア上、

一番の名盤に挙げられるベタな作品です。

個人的には、

メガデスには他にも聴かれるべき作品は沢山あり、

この作品だけクローズアップされるのは

もったいないバンドだと思っています。

しかし、今回改めてリマスター盤を聴きなおして、

今更ながら、その格好良さに感動しました。

オリジナル盤は、当時としても良い音でしたが、

やはり今聴くと、思い出補正されており、

迫力に欠けるのは否めません。

リマスター盤は2020年現在聴いても、

十分一線で戦える素晴らしい音です。

歌は録り直してるし、

他もかなりいじられていますが、

過去の名盤がこれによって息を吹き返しています。

但しこれは、やはりリマスターというより、

リメイクといって売った方が適切だと思います。

終わりに

私がメガデス作品で一番聴いたアルバムは、

本作か、

『クリプティック・ライティングス』です。

人に勧めるときに、

どちらを選ぶかは未だに悩むところです。

黄金ラインナップでの一枚目が本作で、

最後の作品が

『クリプティック・ライティングス』です。

この時代は本当に凄かったなと、

改めて感じました。

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