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【名曲ランキング!IRON MAIDEN/全アルバムレビュー】アイアン・ メイデン『No Prayer for the Dying(ノー・プレイヤー・フォー・ザ・ダイイング)』

IRON MAIDEN ノー・プレイヤー・フォー・ザ・ダイイング 写真 ブログ用 音楽

トトオです。

メイデンレビュー第8弾です。

前作、前々作が、

メイデンの最高傑作と断言しました。

前作の後に、

作曲の軸の一人、

エイドリアン・スミスが抜けて、

紆余曲折ありまくりの1990年代が、

始まります。

前回記事はこちらです。

【名曲ランキング!IRON MAIDEN/全アルバムレビュー】アイアン・ メイデン『Seventh Son of a Seventh Son(第七の予言)』
トトオです。 メイデンレビュー第7弾です。 前回記事はこちらです。 既に前回書きましたが、 前作『サムホエア・イン・タイム』と、 本作『第七の予言』は、 メイデンの最高傑作です。 80年の第一作から、 本作発表までで、計...

この記事は、

以下の方にオススメです。

躍り狂う元気なおっさんが見たい
メイデン流ロックンロールを聴きたい
王者メイデンの試行錯誤を見たい

【メイデンと私⑧】初めてゆえのあやまち

初ライブ当日、

私は一人、

大阪IMPホールに着きました。

中に入った感想は、

あんまり広くない・・・。

当日、リュック姿で行った私は、

荷物をどうするか迷いました。

ロッカーはあるようですが、

使い方がよくわからない。

ステージ脇や、

通路横の地面に、

鞄が結構置いてあるけど、

防犯面的にどうなのか。

前の方の立ち見席に陣取りましたが、

足元に置くことはできません。

リュックの中には、

ほとんどものは入っておらず、

確かCDウォークマンと、

ティッシュとか小物くらいだったので、

リュックはほぼペッチャンコです。

悩んだ私は、

まあ、これくらいなら良いか、

とリュックを背負ったまま、

ライブを見ることにしました。

(今なら絶対しませんが)

概要『No Prayer for the Dying(ノー・プレイヤー・フォー・ザ・ダイイング)』(1990年発表)

90年発表の八作目です。

既述の通り、

ギターのエイドリアンが辞めて、

代わりに、

ブルースのソロ

『Tattooed Millionaire』に参加していた、

Janick Gers/ヤニック・ガーズが加わります。

プレイヤーとしてのエイドリアンも、

実は素晴らしいのですが、

やはり、

作曲面の貢献が凄まじかったため、

本作は彼が抜けた影響が、

楽曲にはっきり現れています。

全体として、

スティーヴ単独:3
ブルース単独:1
スティーヴ・ブルース共作:3
スティーヴ・デイヴ共作:1
ブルース・デイヴ共作:1
ブルース・エイドリアン共作:1

の、全十曲となっています。

スティーヴが関わった曲が七曲、

ブルースが関わった曲が六曲と、

基本的にこの二名で作り上げています。

注目すべきは、

我らがデイヴが、

二曲にクレジットされていることです。

こんなことは、

メイデン史上初のことです(たぶん)。

あと、エイドリアンの名前も、

一曲にだけ残されています。

このアルバムの最大の特徴は、

『曲が短い』

ことです。

一番長い『Mother Russia』でも5分台、

残り九曲は全て4分台以下です。

前作までで、

エイドリアンと共に、

完璧な作品を作り上げた結果、

今作では、方向性を変えざるを得ず、

元気なヤニックの存在感も押し出した、

勢いのある、ラフな作りの作品を、

志向したようです。

また本作は、

ジャケットやメンバーの写真が、

印象的です(悪い意味で)。

まずジャケットですが、

なんですかこのおっさんは…。

B級ホラー的な雰囲気です。

(今知りましたが、リマスターは、

「おっさんなし版」もあったんですね。

いなくなったら、いなくなったで、

やや寂しい気もします)

あと、インナーのメンバー写真が、

どれも、なにか暗いところで、

ぶっきらぼうに突っ立ってる写真で、

もう少しどうにかならなかったのでしょうか。

おそらく、

ラフな感じの作品に合わせた、

雰囲気づくりなのでしょうが・・・。

前置きはさておき、

全曲レビューです。

全曲レビュー

#1 テイルガナー/Tailgunner(Dickinson,Harris)[4:14]

一曲目は、

ブルースとスティーヴの共作です。

音質がやや粗めで、ライブ感があります。

前作までは、ギターシンセを使った、

かなり作り込まれた音像でしたが、

本作はかなりシンプルで、

ストレートな感じです。

特にドラムの音はかなりラウドですね。

ギターソロも、前作と比べると、

かなりインプロっぽい感じで、

ロックっぽい雰囲気です。

歌メロやギターリフは、

かなり格好良く、

アルバム一曲目にはもってこいです。

歌詞的には、『Aces High』に続く、

飛行機乗り曲第二弾、

といった感じでしょうか。

#2 ホーリー・スモーク/Holy Smoke(Dickinson,Harris)[3:49]

二曲目は、ベストにも入っている、

メイデン初心者向けの、

シンプル且つキャッチーな曲です。

これもスティーヴとブルースの共作です。

とっつきやすいですが、

あんまり後に残らない曲ですね。

なにより、

当時衝撃的だったのがPVです。

ホームビデオで撮ったかのような低画質で、

中身は、

おっさんがただ悪ふざけしているだけ、

といった内容で、

「欧米人=クール」という私の既成概念を、

完全にぶち壊してくれた作品です。

#3 ノー・プレイヤー・フォー・ザ・ダイング/No Prayer For The Dying(Harris)[4:22]

スティーヴによるタイトル曲です。

メイデンとしては比較的珍しい、

バラード風な曲ですが、

ギターリフや、途中の展開は、

おもいっきりメイデンしています。

しかし、タイトル曲にしては、

やや押しが弱い気がします。

4分半弱しかない曲ですが、

かなり詰めこんだ感じがしますね。

#4 パブリック・エネマ 1/Public Enema Number One(Dickinson,Dave)[4:13]

ブルースとデイヴの共作です。

この組み合わせはメイデン史上初でしょうか?

サビはキャッチーですし、

途中のツインギターの展開は、

シンプルでも格好良いです。

ただ、やはりデイヴの曲らしく、

アルバム中では、相対的に地味ですね。

その辺が、デイヴらしくて、

それはそれで好きなんですが。

#5 悪魔か?神か?/Fates Warning(Harris,Murray)[4:10]

スティーヴとデイヴの共作です。

まさかのデイヴ曲二連発で、

デイヴ祭の様相を呈しています。

話は変わりますが、

この曲名と同名のプログレメタルバンドは、

結構好きでした。

この曲は、

初っ端のアルペジオから、

独特の雰囲気です。

このアルバムはジャケットデザイン他、

メンバー写真など、

夜のイメージが強いのですが、

この曲はそれにかなりハマりますね。

ギターソロもかっこよく、

ソロ後のツインリードの、

メロディも良いです。

サビもキャッチーです。

しかし、やはり地味なのは否めません。

但し、個人的には、

四作目・五作目あたりの地味な中盤曲よりは、

はるかにこちらの方が好きです。

#6 暗殺者/The Assassin(Harris)[4:18]

スティーヴ単独曲です。

頭のギターのエフェクトは、

日本のビジュアル系のような音です。

押し殺したようなコーラスと、

サビのボーカルの掛け合いが面白いです。

後半のギターソロはヤニックでしょうか、

かなり激しく弾いていて、

結構存在感あります。

エイドリアンは、

きっちりとソロを弾くタイプだったので、

対照的です。

#7 ラン・サイレント・ラン・ディープ/Run Silent Run Deep (Dickinson, Harris) [4:34]

スティーヴとブルースの共作です。

頭にSEを持ってきて、

五曲目にも書いたような、

このアルバム特有のムードを、

醸し出しています。

サビが他の曲よりもキャッチーで、

耳に残りますが、ギターリフがやや弱く、

印象が薄いです。

後半に、

メロディックなツインギターパートがありますが、

曲としてのまとまりに欠ける感じです。

やはり、このアルバムが、

世間の評価が高くない理由は、

このあたりの中盤曲に目立ったものがない、

というのが主原因でしょう。

どの曲も似たり寄ったりで、

印象に残るものが少ないです。

一曲一曲聴くと、結構良いのですが、

シングルのB面にでも、

入っていそうな曲ばかりです。

#8 フックス・イン・ユー/Hooks in You(Dickinson,Smith)[4:06]

エイドリアンとブルースの共作です。

頭にカウベルのカウントが入るあたり、

これまでのメイデンではまずやらないような、

ロックンロールっぽい曲です。

しかし、この曲はかなり良いですね。

耳に残る歌メロは、

やはりエイドリアンならではでしょうか。

エイドリアン好きの私としては、

やや甘めに見てしまっているかもしれません。

本作の中盤曲では、一番好きです。

#9 ブリング・ユア・ドーター/Bring Your Daughter…To the Slaughter(Dickinson)[4:44]

ブルースの単独曲です。

ブルースのソロアルバムの曲を、

メイデンのアルバムにも入れたものです。

この曲はシングルカットされて、

チャート上位にも食い込んだようです。

確かにキャッチーですし、

サビが耳に残ります。

かなりロックンロールテイスト強めで、

ある種、

売れ線と捉えてもいいような曲です。

ブルースのソロ版よりも、

メイデン版の方が、

音がラウドで、速いです。

全体的に、それほど大きな違いはありませんが、

個人的にはメイデン版の方が好きです。

#10 母なるロシア/Mother Russia(Harris)[5:31]

ラストはスティーヴ単独曲です。

このアルバムでは唯一の長尺曲です。

と言っても、5分半しかありません。

短い時間に、

無理矢理色々な展開を、

詰め込んだような曲です。

たまにメイデン曲に見られる、

演歌のようなイントロです。

おそらく、メタル好きな人以外には、

相当ダサく聴こえるでしょう。

前作までの大作志向を、

本作の曲調に、

無理矢理落とし込んだような曲です。

悪くはないのですが、

やはり中途半端感は否めません。

アレンジをもう少し丁寧にして、

自然な長さの曲にすれば、

名曲になった可能性を感じます。

採点 / オススメ名曲ランキング

『No Prayer for the Dying(ノー・プレイヤー・フォー・ザ・ダイイング)』 / 85点
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オススメ名曲
ランキング

1位『Hooks in You』
2位『Bring Your Daughter…To the Slaughter』
3位『Tailgunner』

総括

短めの曲にまとめようとするあまり、

本来のメイデンの持つ、

壮大な構成や展開が出来ず、

4分代の中盤曲は全て、

やや、消化不良な印象です。

但し、

「メイデン流のロックンロールアルバム」

といったとらえ方をすれば、

メイデンのラインナップでは、

かなり特異な位置づけになり、

ファンとしては十分に楽しめる、

一品かと思います。

終わりに

苦難の90年代の始まりですが、

次のアルバムまでは、

彼らは時代の波にも乗って、

まだまだ大丈夫な感じですね。

仮に、エイドリアンがあのまま残っていて、

同路線で続けていたバンドを続けた場合、

こんなに息の長いバンドになっていない、

そんな気もします。

次のアルバムの後で、

ブルースは一旦抜けます。

去り際が後味悪いものでしたが、

アルバムはなかなかのクオリティでした。

真の苦難は、そのあとやってきます。

【名曲ランキング!IRON MAIDEN/全アルバムレビュー】アイアン・ メイデン『Fear Of The Dark(フィア・オブ・ザ・ダーク)』
トトオです。 メイデンレビュー第9弾です。 エイドリアンが抜けたメイデンは、 八作目で大きく方向転換しました。 八作目と同体制で作られた九作目は、 ブルースの最後の作品になります。 (その後、結局戻りますが) 前回記事はこちら...

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