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【名曲ランキング!IRON MAIDEN/全アルバムレビュー】アイアン・ メイデン『Fear Of The Dark(フィア・オブ・ザ・ダーク)』

IRON MAIDEN フィア・オブ・ザ・ダーク 写真 ブログ用 音楽

トトオです。

メイデンレビュー第9弾です。

エイドリアンが抜けたメイデンは、

八作目で大きく方向転換しました。

八作目と同体制で作られた九作目は、

ブルースの最後の作品になります。

(その後、結局戻りますが)

前回記事はこちらです。

【名曲ランキング!IRON MAIDEN/全アルバムレビュー】アイアン・ メイデン『No Prayer for the Dying(ノー・プレイヤー・フォー・ザ・ダイイング)』
トトオです。 メイデンレビュー第8弾です。 前作、前々作が、 メイデンの最高傑作と断言しました。 前作の後に、 作曲の軸の一人、 エイドリアン・スミスが抜けて、 紆余曲折ありまくりの1990年代が、 始まります。 前回記事...

この記事は、

以下の方にオススメです。

メイデン90年代の最高傑作を聴きたい
夜道を歩くと気配を感じる
どうせ辞めるなら、華々しく散りたい

【メイデンと私⑨】圧

リュックをしょったまま、

比較的前の立ち見席に陣取った私。

まだライブ開始までは、

30分以上あります。

長い・・・

この30分が長い・・・

初めてのライブ。

しかも一人。

周りを見ると、

仲間と来ている常連風が多数。

かつてない孤独感。

緊張感は徐々に高まるも、

何もできない状態で立ち続けること30分。

ようやく、

開演時間になったと思ったのに、

まだ始まらない。

こういうもんなのか、

ライブってやつは。

永遠にも思える時間が流れた後、

突然客電が落ちて、

SEが流れ始めました。

その瞬間に、後ろから急激な圧。

肉の塊が後ろから押し寄せます。

しんどいと思う間もなく、

ライブが始まります。

概要『Fear Of The Dark(フィア・オブ・ザ・ダーク)』(1992年発表)

92年発表の九作目です。

前作と同様の布陣で発表されました。

本作を最後に、

ブルースが一旦メイデンを去ります。

ブルースが、

ソロでのワークに注力したことが、

脱退の大きな原因ですが、

そんな背景にも関わらず、

このアルバムは素晴らしい出来です。

全体として、

スティーヴ単独:5
ブルース単独:0
スティーヴ・ブルース共作:0
ブルース・デイヴ共作:1
デイヴ・ブルース共作:1
スティーヴ・ヤニック共作:2
ブルース・ヤニック共作:3

の、全12曲となっています。

敢えて「0」でも書きましたが、

ブルース単独及び、

スティーヴとブルースの共作がゼロです。

前作との一番の違いがここです。

やはり、バンマスのスティーヴと、

この時期のブルースは、

微妙な関係だったということでしょう。

反面、スティーヴ単独曲が5曲と、

ほぼ半分を占めます。

あと、これも敢えて書きましたが、

ブルースとデイヴの共作が二曲ありますが、

クレジットのされ方が、それぞれ違います。

デイヴが先にクレジットされている、

8曲目の『Chains Of Misery』は、

よりデイヴが関わった、

ということでしょう。

前作では作曲に関わらなかったヤニックが、

共作とはいえ5曲に参加しています。

ヤニックはブルースに連れてこられて、

メイデンに参加したはずですが、

ブルースがこういう状況にも関わらず、

バンドにかなり馴染んできているようです。

「俺が連れてきてやったのに、

俺より馴染むなんて」みたいに、

ブルースは思わなかったのでしょうか。

まあ、もう気持ちは離れていたので、

どうでもよかったのかもしれません。

アルバムジャケットですが、

前作は、

おっさんとエディーの、

ツーショットでしたが、

本作は木と一体化した、

木人エディーです。

(鉄拳を思い出します)

イラストレーターが本作では、

長年のデレク・リッグスから、

メルヴィン・グラントに変わっています。

やはりおっさんの評判が、

良くなかったのでしょうか。

本作のアルバムタイトルや、

曲イメージにぴったりの、

素晴らしいジャケットです。

インナーの写真も、

まさに暗闇の恐怖という雰囲気で、

真夜中の古城で棒立ちのメンバーが、

ある種、ホラーなムードを醸し出しています。

全曲レビュー

#1 ビー・クイック・オア・ビー・デッド/Be Quick Or Be Dead(Dickinson,Gers)[3:24]

一曲目は、ブルースとヤニックの共作です。

冒頭、ニコのスネアが、

マシンガンのように炸裂します。

本作は、スネアの音が独特で、

他の作品と比較して、

緩めにドラムヘッドを張っているようです。

そのため、打音がかなり太く感じられて、

独特のヘヴィさを演出しています。

一曲目にふさわしいファストナンバーで、

メイデンのオープニングとしても、

屈指の名曲ではないでしょうか。

PVも前作と比較すると、

それなりに格好良く撮れています。

#2 フロム・ヒア・トゥ・エタニティ/From Here To Eternity(Harris)[3:38]

二曲目は、スティーヴ単独曲です。

私は、

『Wasted Years』が、

メイデンで一番好きな曲と書きましたが、

たぶん、この曲が二番目に好きです。

スティーヴ作の曲の中でも、

屈指のポップなメロディーの曲です。

本作特有のギターの音色が、

この短いキャッチーな曲にハマっています。

ストラトならではかもしれませんが、

エッジは立っていないにも関わらず、

真の太いディストーションサウンドで、

物凄く丁寧な音色です。

若手のバンドには絶対出せない音ですね。

このアルバムは夜をコンセプトにしていて、

そのためか、明るくなりすぎない、

独特のムードがあり、

これが病みつきになります。

二十年以上聴いても、

未だに飽きない曲なんて、

そうそうあるものではないでしょう。

#3 殺戮の恐怖/Afraid To Shoot Strangers(Harris)[6:56]

三曲目はこれまた超名曲、

『Afraid To Shoot Strangers』です。

(公式のビデオは、

ブレイズ・ベイリー時代の物です。

おそらく、ベスト盤にも使われた音源です)

スティーヴ単独の長尺曲ですが、

このアルバムのハイライトは、

この曲と、

タイトル曲『Fear of the Dark』の、

二曲だと思います。

アルペジオでメロウに曲が始まりますが、

中盤の、

サビのメロディをギターでなぞる辺りから、

劇的に展開されます。

先ほど書きましたが、

このアルバムのギターの音色は、

派手さはなくとも、とても心地よく、

曲の素晴らしさを際立たせています。

ライブでも盛り上がること間違いなしの、

超名曲ですね。

#4 フィア・イズ・ザ・キー/Fear Is The Key (Dickinson,Gers)[5:35]

一曲目同様、

ブルースとヤニックの共作です。

正直なところ、

あまり目立つところのない地味な曲です。

このアルバムの一つの特徴ですが、

収録曲がかなり多いため、

悪くはないけど地味な曲が、

いくつか入っています。

アルバム全体のカラーが、

統一されているため、

地味な曲は、

さらに目立たなくなっています。

この曲も、途中の展開も結構凝っていて、

聴きどころは十分ありますが、

このアルバムの他の名曲に比べると、

やはり少し落ちます。

#5 絶望の淵/Childhood’s End(Harris)[4:40]

スティーヴ単独の曲です。

前曲同様、やや地味な曲です。

但し、キャッチーな歌メロは悪くないですし、

演奏も結構凝っていて面白いです。

ギターソロがかなり格好良く、

その後の展開もスリリングです。

前作に入っていたら、

もう少し目立っていたと思います。

#6 ウェイスティング・ラヴ/Wasting Love(Dickinson,Gers)[5:50]

またも、

ブルース・ヤニックコンビの曲ですが、

完全にバラードです。

素晴らしい出来で、

メイデンがここまで、

バラードらしいバラードをやるのは、

初ではないでしょうか。

PVもとても落ち着いた感じで、

前作の『Holy Smoke』で、

悪ふざけしていた連中とは、

とても思えません。

このアルバムは、

ギターソロが良い曲が多いですが、

この曲のソロはその中でも出色の出来です。

#7 終わりなき逃亡/The Fugitive (Harris) [4:54]

スティーヴ単独の曲です。

このアルバムの難所は、

このあたりから、

11曲目『Weekend Warrior』まで、

メリハリがないことです。

悪くはないけど、

地味な曲が、5曲も続きます。

この曲もまさにそんな感じで、

一曲取り出して聴くと、

結構良いのですが、

通しで聴くと、やはり埋れます。

良いヘッドフォンやスピーカーで聴くと、

後ろで鳴っている、

ギターやSEも聴こえてきて、

意外と発見があります。

#8 チェインズ・オブ・ミザリー/Chains Of Misery(Murray,Dickinson)[3:37]

出ました。

我らがデイヴの出番です。

妙にポップな歌メロで、

コーラスが気持ちいいです。

しかし、さすがはデイヴ曲、

ややB級っぽく感じられます。

個人的にはデイヴが書いた曲の中では、

かなり好きな方です。

ギターソロも良いです。

構成もシンプルで、気楽に楽しめます。

#9 妖しき者/The Apparition(Harris,Gers)[3:54]

スティーヴとヤニック共作です。

独特のグルーヴ感のある曲で、

この辺はヤニックのエッセンスでしょうか。

しかし、

あまり取り立てて語るところのない曲、

というのが正直なところです。

#10 ジューダス・ビー・マイ・ガイド/Judas Be My Guide(Dickinson,Murray)[3:08]

また来ました。

我らがデイヴクレジットの二曲目です。

やや大仰な出だしですが、

アルバム後半の盛り上げ役に、

なりきれなかったような曲です。

キャッチーな歌メロとか、

ひきまくりのギターソロとか、

好きなんですけどね。

曲数が多すぎるのが、

そもそもの問題の気がします。

#11 ウイークエンド・ウァリアー/Weekend Warrior(Harris,Gers)[5:39]

スティーヴ・ヤニックの二曲目です。

長かった地味曲5連発も、

これで終わりです。

九曲目同様ですが、

アルバム中の他の曲とは、

少し違うものを狙ったような曲です。

やはりシングルカットにしたり、

ライブで演奏するには、

少々物足りないですね。

#12 フィア・オブ・ザ・ダーク/Fear Of The Dark(Harris)[7:16]

アルバムラストは、

スティーヴ単独のタイトルトラックです。

地味曲5連発を我慢してきた甲斐のある、

超の付く名曲です。

ブルースが初めて参加した、

『魔力の刻印』の最後の曲、

『Hallowed Be Thy Name』を彷彿とさせる、

素晴らしいメロディと展開です。

静と動のメリハリが素晴らしく、

一緒に歌いたくなること間違いなし、

の一品です。

ブルースはこの曲を最後に、

バンドを後にしたわけです。

結果的に復帰しましたが、

これが、メイデン史上、

最後のブルースの歌唱に、

なっていたかもしれません。

こんな凄いの残して去られた日には

後任はそりゃしんどいよって感じです。

採点 / オススメ名曲ランキング

『Fear Of The Dark(フィア・オブ・ザ・ダーク)』 /93点
トトオのオススメ名曲ランキング
トトオの
オススメ名
ランキング

1位『From Here To Eternity』
2位『Afraid To Shoot Strangers』
3位『Fear Of The Dark』
4位『Wasting Love』

総括

ブルース最後のアルバムは、

スティーヴが意地を見せた感じで、

超名曲がいくつも入っています。

しかし、

曲数が多すぎることが原因で、

全体としてはやや散漫な印象です。

ここにエイドリアンがいてくれて、

曲数もあと数曲減らしていれば、

最高傑作の一つに、

数えられたかもしれません。

終わりに

このアルバム後に、

ブルースはバンドを去ります。

ラストライブ(?)のVHSのビデオを、

持っていましたが、

ショー的な演出が強いライブで、

最終的にブルースが処刑されて、

終わるというものでした。

当時のバンド内の空気は、

どんなものだったのでしょうか。

これが、高校の時に初めて見た、

彼らのライブビデオでしたが、

風変わりなライブをするバンドなんだ、

と思いましたね。

とにかく、

スーパーボーカリストのブルースが去り、

真の苦難の時代が始まります。

【名曲ランキング!IRON MAIDEN/全アルバムレビュー】アイアン・ メイデン『The X Factor(X ファクター)』
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