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【平沢進フジロック’19出演記念】P-MODELアルバム 初心者向けベスト3

P-MODEL アルバム 写真 ブログ用 音楽

今回は、平沢進のバンド・P-MODELの作品に関して記載します。

P-MODELは活動時期が断続的で長いため、発表時期によって内容がかなり違います。

今回の記事は、以下のような人にオススメです。

フジロックで話題の平沢進って誰?
平沢進のソロは聴いたことがあるけど、P-MODELはよく知らない
YMO以外のテクノ・ポップも聴いてみたい

第三位

トトオ
トトオ

それではまず、第三位!

第三位 / カルカドル(1985年発表)
キャッチーさ    / ☆☆☆☆
完成度     / ☆☆☆☆
手に入りやすさ / ☆
第三位は、1985年に発表された『カルカドル』です。
1979年に『IN A MODEL ROOM』でデビューしたP-MODELですが、
その後は、かなり実験的な作品が続きます。
 
『カルカドル』以前の作品は、彼らの表現しようとしたな挑戦的な試みに対して、
正直なところ、演奏や音質のレベルが追い付いていない印象を感じました。
しかし、この『カルカドル』は、P-MODELというバンドの、
一つの完成形と言っていい、素晴らしいクオリティに仕上がっています。
 
アルバム全体として、かなり練り込んで作られており、全曲通しで聴いてこそ、その良さがわかります。
印象的なメロディの一曲目『KARKADOR』から始まり、
サビがキャッチーな『サイボーグ』まで、前半は流れるように進みます。
中盤は、やや実験的な曲が多いのですが、『LEAK』『オール』『HOURGLASS』あたりは、
当時の最先端の洋楽と比べても、全く遜色のない格好良さです。
歌メロはキャッチーでありながら、曲の構成や演奏など、かなり凝っています。
最後は一曲目の別アレンジ『KARCADOR』で、アルバムの幕を閉じます。
 
元々、かなり平沢進の色が強いP-MODELですが、
この作品は他のメンバーも存在感を十分に発揮し
平沢氏も含めた四人のミュージシャンで作り上げた作品、という印象です。
 
惜しむらくは、現在廃盤となっており、簡単に手に入らないということです。
私は無理して中古で手に入れました(定価の倍以上しました)。
今はストリーミングで簡単に聴けるようですので、是非試してみてください。
但し、記載したとおり、アルバム通しで聴くことを強くオススメします。
 
※19/9/7 追記
MP3では販売されているようです。

第二位

トトオ
トトオ

続いて、第二位!

第二位 / 電子悲劇/〜ENOLA(1997年発表)
キャッチーさ    / ☆☆☆☆
音質      / ☆☆☆☆☆
手に入りやすさ / ☆☆☆☆
第二位は、1997年に発表された『電子悲劇/~ENOLA』です。
彼らは、先程の『カルカドル』を発表してから、一旦活動を休止します。
その後、90年代前半に活動を再開し、二枚のアルバムを同じメンバーで発表し、
また活動を一時的に休止します。
その後、平沢進以外のメンバーが変わって『舟』というアルバムを1995年に発表します。
さらにそのあと、ドラムが抜けて、三人体制となって発表するのが、このアルバムです。
(しかし、やたら人が入れ替わるバンドですね・・・)
 
このアルバムは今から20年ほど前の作品ですが、現在の作品と同じレベル、
もしくはそれ以上の素晴らしい音質です。最も印象的なのは、ボーカルハーモニーでしょう。
現在の平沢作品と同様に、重厚な作りになっており、曲調も相まってアルバム通して非常に荘厳な印象です。
 
このアルバムでの聴きどころは、
『ENOLA』『LAYER-GREEN』『ASHURA CLOCK』あたりでしょうか。
『ASHURA CLOCK』なんかは、アレンジ次第で、メタルバンドがやっても格好良くなりそうです。
個人的には、『LAYER-GREEN』がこのアルバムでは一番好きです。
ボーカルメロディが切なくて素敵です。
90年代のP-MODELは、サイバーパンクな雰囲気が格好良いのですが、
このアルバムの時期は、平沢進のソロに通じるオリエンタルなエッセンスも交じっています。
 
このアルバムは、リマスター再発されており、おまけ曲までついていて、非常にお買い得です。
私は、再発される前に、「オンデマンドCD」なる、公式CD-Rのようなシロモノを購入したので、
二回もこのアルバムを買っています・・・。
 
余談ですが、
『ENOLA』というフレーズは、UKのロックバンド・Manic Street Preachersが、
アルバム『Everything Must Go』の一曲としても採用しています。
平沢氏はご存じだったのでしょうか・・・。(ちなみにManicsのアルバムもオススメです)
  

第一位

トトオ
トトオ

いよいよ、第一位!

第一位 / P-MODEL(1992年発表)
キャッチーさ    / ☆☆☆☆☆
取っつきやすさ / ☆☆☆☆☆
手に入りやすさ / ☆☆☆☆☆
第一位は、1992年発表の、その名も『P-MODEL』です。
80年代後半に一旦活動休止になり、90年代に入っての復活第一弾です。
タイトルがバンド名と同じですが、これには彼らの気概を感じさせられます。
(BEATLESやMETALLICAあたりを思い出します)
 
このアルバムは、もうとにかく曲が良いです。
80年代は、かなり実験的な作品が多かったですが、
ここに来て、まさに「テクノポップ」な作品に仕上がっています。
全曲キャッチーでとっつきやすい上に、
その後の作品ほど「重たく」なく、明るいサイバーパンクとでもいう雰囲気です。
『SPEED TUBE』『2D OR NOT 2D』『STONE AGE!』『WIRE SELF』など、
前半はコンパクトでポップな名曲が並びます。
中盤以降は、『VISTA』『LAB=01』など、かなり凝った作りの曲が多く、
飽きさせません。
最後は、曲目には載っていないシークレットトラック『NO ROOM』で閉められており、
遊び心も満載です。
 
80年代の作品は、現代の耳で聴くと、やはりやや古さを感じてしまう可能性があり、
90年代後半の作品は、初心者には少し「重厚」すぎるかもしれず、
このアルバムは、一番取っつきやすいアルバムではないでしょうか。

終わりに

以上、三枚紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

P-MODEL初心者でも、元々どのような音楽が好みかで、ハマるハマらないが違ってくるかと思います。

私は、元々ポップでコンパクトな曲が好きなので、上記のような選択になりました。

基本的に、P-MODELはどの作品もクオリティが高く、(特に90年代は)買ってハズレなしです。

興味を持たれたら、是非聴いてみてください。

【Spotify/Apple Music】サブスクで聴ける!P-MODEL オススメ作品ベスト3
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