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【まさに名企画盤!】活動時期別 TM NETWORKレビュー(番外編②『TWINKLE NIGHT』『Gift for Fanks』)

TM NETWORK アルバム 80年代企画盤 写真 ブログ用 音楽

トトオです。

前回、番外編として、

リプロダクションアルバム

DRESS』『DRESS2を、

レビューしました。

今回は番外編第二弾として、

オリジナルアルバム以外として、

80年代に発表された、

ミニアルバムTWINKLE NIGHT

企画盤Gift for Fanksの二枚を、

レビューします。

今回の記事は、

以下のような方にオススメです。

TM通好みの名曲を知りたい
クリスマス気分を高めたい
80年代のTMの空気を感じたい

番外編② 80年代企画盤 ミニアルバム『TWINKLE NIGHT』

概要

1985年11月に発表された、

彼らの最初で最後のミニアルバムです。

時期としては、

セカンドアルバム

CHILDHOOD’S ENDと、

サードアルバムGORILLAの、

ちょうど間になります。

この二枚のアルバムは、

TM流のJ-Rockが確立する前の、

まさに過渡期の作品です。

その間に発表されたミニアルバムですが、

ダンスファンク路線に舵を切った、

GORILLAではなく、

アコースティックな路線の、

CHILDHOOD’S END寄りです。

二枚のアルバムの、

ちょうど間に発表された割に、

GORILLAに見られる要素が

ほとんど感じられないのが驚きです。

収録曲

収録曲は四曲で、

その中の一曲がインストという構成です。

このアルバムの聴きどころは、

シングルにもなった

YOUR SONG (TWINKLE MIX)

TM初期屈指の名曲、

ELECTRIC PROPHET(電気じかけの予言者)

(通称『エレプロ』)

でしょう。

『YOUR SONG (TWINKLE MIX)』

YOUR SONG (TWINKLE MIX)は、

シングルカットバージョンの

YOUR SONG (“D”Mix)

とは違い、かなり短いです。

優しい音使いで、

キラキラしたシンセの雰囲気が、

CHILDHOOD’S END収録の、

DRAGON THE FESTIVALに、

近いものを感じます。

サンプリングを使っていたり、

色々と小技も入っています。

まだウツの歌い方も、

のちのセクシーさを感じるような、

色気のあるものではなく、

若さ溢れる、瑞々しい感じです。

サビやコーラスがとてもキャッチーで、

一緒に歌いたくなるような、

楽しい曲です。

シングルバージョンの、

YOUR SONG (“D”Mix)は、

このあと紹介する

Gift for Fanksに収録されています。

そちらは、

サンプリングが多用されていることと、

曲がかなり長い点が、

大きく異なります。

時間比較すると、

TWINKLE MIX / 4:00
“D”Mix / 6:39

となり、1.5倍以上の長さです。

TWINKLE MIXは、

“D”Mixを、

無理矢理短くしたような印象があり、

不自然に感じます。

それほど、

“D”Mixの完成度は高いです。

中盤の展開などは、

オーケストレーションのサンプリングを

差し込んだり、

かなり自由に作っているにも関わらず、

全体として綺麗にまとまっており、

天才小室哲哉の片鱗が垣間見えます。

ある種、

小室哲哉のプログレ趣味の、

表れかもしれません。

どちらかを選ぶなら、

断然『YOUR SONG (“D”Mix)の方が、

オススメです。

『ELECTRIC PROPHET (電気じかけの予言者)』

ELECTRIC PROPHET (電気じかけの予言者)は、

初期のバラードの名曲です。

小室作詞、小室・木根作曲ですが、

まず、小室詞が素晴らしいです。

Time Machine Network

というコンセプトを意識した、

SFっぽい歌詞です。

更に、この時代ならではの、

リゾート感もあります。

なんせ地中海の島々です。

英語詞にはやや違和感がありますが、

曲の雰囲気にはバチッとはまっています。

小室哲哉が、

売れっ子プロデューサーとして、

書いた詩ではなく、

まだ売れていないグループのメンバーとして、

全力で書き上げた一曲です。

そう思うと、

胸にグッと来るものがあります。

メロディもとても美しく、

一つ一つの音が幻想的です。

ウツのボーカルも、

かなり高音まで綺麗に歌い上げており、

この時点では、

過去最高の歌唱ではないでしょうか。

その他二曲

残り二つは、

インストの

『組曲 VAMPIRE HUNTER Dと、

TWINKLE NIGHT

(あるひとりのロマンティストの生誕)の、

二曲です。

先に挙げた二曲が素晴らしすぎて、

正直なところ、存在が霞みます。

『組曲 VAMPIRE HUNTER Dは、

かの菊地秀行『吸血鬼ハンターDの、

OVA用に、小室哲哉が作曲した楽曲です。

正確には、そのOVA用のサントラの、

複数の曲のみで構成された組曲です。

短い時間に、

(といっても10分ありますが)

無理矢理詰め込んだ感じなので、

かなり物足りない印象です。

また、ミニアルバム全体から見ても、

この曲だけ浮いており、

敢えてこれは入れなくても、

良かったように思います。

(そもそもTM関係ないですしね・・・)

TWINKLE NIGHTは、

前作CHILDHOOD’S ENDに、

入っていても、なんら違和感ない、

まだ垢抜けない感じのポップソングです。

中間パートの演奏が、

モロDURAN DURANだと感じるのは、

私だけでしょうか。

悪い曲ではないのですが、

やはり没個性的です。

クリスマス感を前面に押し出していて、

企画盤ならではの、

ファンへのクリスマスプレゼント、

といった一曲ですね。

まとめ

名曲中の名曲、

エレプロを聴くためだけに、

このアルバムを買っても良いと思います。

のちに乱発された、企画盤ベストには、

収録されているものもありますが、

当時は基本的には、

このミニアルバムでしか聴けませんでした。

そういう意味でも、

通好みの名曲でしたね。

トトオのオススメ曲
『ELECTRIC PROPHET (電気じかけの予言者)』

番外編② 80年代企画盤 ベストアルバム『Gift for Fanks』

概要

1987年に発表された、

初のベストアルバムです。

実際のところ、

この時点ではオリジナルアルバムが、

四枚しか出ていないので、

ベストとしてはかなり早いです。

おそらく、

シングルGet Wildで興味を持った、

新規ファンを取り込むための、

企画盤だったと思います。

ジャケット写真

ジャケット写真がかなり格好良くて、

ポスターにしたいくらいの出来です。

個人的には、

この時代のギラギラした感じのウツが、

一番好きです。

木根さんのサングラスも、

タモさんっぽくない、お洒落なやつです。

そして、小室氏。

どこをどう見ても、

男前でしょう、これは。

この黒ずくめの衣装は、

Self ControlのPVからの、

流れでしょうか。

正直、TMがビジュアル的に、

一番格好良かったのはこの時期ですね。

収録曲

収録曲のバランスは、

『RAINBOW RAINBOW』 3曲
『CHILDHOOD’S END』 3曲
『TWINKLE NIGHT』 1曲
『GORILLA』 5曲
『Self Control』 1曲
アルバム未収録曲 1曲

の、全14曲です。

おそらく、

Self Controlは出たばかりなので、

影響がないように、

1曲に抑えたのでしょう。

また、記述の通り、

YOUR SONG (“D”Mix)は、

シングルバージョンです。

合わせて、

Come on Let’s Dance (This is the FANKS DYNA-MIX)

DRAGON THE FESTIVAL (Zoo Mix)

も、シングルバージョンで、

これらを聴くためにも、

当時は買う価値がありました。

DRAGON THE FESTIVAL (Zoo Mix)は、

アルバム収録バージョンよりも、

こちらのアレンジの方が豪華で、

格好良いです。

アルバム版は、何か、

かわいらしさを演出した感じも、

あったのですが、

こちらのバージョンは、

ライブ感を押し出しています。

(どうでもいい話ですが、

この曲のメロディーって、

ファミコンのBGMに、

そっくりなやつなかったですか?

たぶん、KONAMIあたりの、

ゲームだったと思うのですが・・・)

それはさておき、

意外にも、

『金曜日のライオン』が入っていません。

RAINBOW RAINBOW

入れるくらいなら、

そちらの方が良かったのでは、

と思ってしまいます。

曲順

このアルバムの特徴の一つは曲順です。

頭からGet Wildで、

締めはSelf Controlです。

また中盤に、

なぜか木根バラを三曲固めています。

また、GORILLAでも書きましたが、

PASSENGERが前の方に来ると、

バランス悪いと思うのは、

私だけでしょうか。

やはりこうやって聴くと、

Get WildSelf Controlは、

他と比べると、

確実に格上の曲ですね。

クオリティが他の曲と全然違います。

この選曲の中では、

8月の長い夜』が選ばれているのが、

やや意外、且つ嬉しいです。

この曲とか、

『永遠のパスポート』とか、

TM初期にしかない、

叙情的な曲も、

TMの重要なカラーだったと思います。

まとめ

現時点では、

この企画盤よりも、

TMの全活動を網羅しているベスト盤が、

信じられないほどたくさん出ているので、

この作品を、

敢えて選ぶ理由はあまりないと思います。

但し、

彼らが全盛期に出した作品として聴けば、

その時代の雰囲気を感じることができて、

興味深いです。

トトオのオススメ曲
『YOUR SONG (“D”Mix)』

『DRAGON THE FESTIVAL (Zoo Mix)』

終わりに

番外編第二弾でしたが、

80年代のTMの空気を、

おもいっきり堪能できる二枚でした。

『Get Wild』後のTM NETWORKも、

その後のTMN時代も、

『Gift for Fanks』以前の時代よりは、

確実にクオリティが高いです。

しかし、『Get Wild』を出す前の、

80年代の彼らの楽曲や活動は、

彼らが成長していく姿が見られて、

聴きどころ満載です。

この時期を知っているファンは、

今の小室哲哉を取り巻く環境を見ると、

なおさら悲しくなるのではないでしょうか。

いきなり売れっ子になったわけではなく、

試行錯誤して、苦労して、

そして、ようやく成功したのです。

ゴシップ記事きっかけで彼らを知った、

最近の若い人でも、

ミュージシャンとしての、

彼らの活動を知れば、

絶対損しない、と断言します。

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