【ARTIST INDEX】アーティスト名記事検索はコチラ
スポンサーリンク

【MEGADETH/レビュー番外編①】メガデス『Hidden Treasures(ヒドゥン・トレジャーズ)』

メガデス ヒドゥン・トレジャーズ 写真 ブログ用 音楽

トトオです。

今回は全アルバムレビューの番外編として、

メガデス唯一のEPである、

『ヒドゥン・トレジャーズ』をレビューします。

前回記事はコチラです。

【リマスター盤比較!MEGADETH/全アルバムレビュー】メガデス『Youthanasia(ユースアネイジア)』
トトオです。 今回は、通算6枚目のオリジナルアルバムである、 『ユースアネイジア』をレビューします。 前回記事はコチラです。 この記事は、 以下の方にオススメです。 ユースアネイジアは駄作だと思っている 前半数曲以外は特に...

この記事は、

以下の方にオススメです。

メガデスはアルバムしか聴いたことがない

概要『Hidden Treasures(ヒドゥン・トレジャーズ)』(1995年発表)

概要

1994年に6枚目のアルバム、

『ユースアネイジア』が発表されました。

その後、7枚目のアルバム

『クリプティック・ライティングス』

発売される1997年まで、

約三年のインターバルがあります。

この間に発表されたEPが本作です。
(1995年7月)

メンバーは基本的に、

前作と変わらず黄金ラインナップです。
(一部を除く)

ちなみに、

私がメガデスを聴き始めたのは、

本作が発表されたすぐ後でした。

本作は、メガデス約40年弱の歴史で、

唯一のEPとなります。

いわゆる、

グレイテストヒッツ的な企画盤は、

意外と多いメガデスですが、

EPらしいEPは唯一本作だけで、

中身はタイトルどおり、
(『隠された秘宝』)

レア曲集となっています。

ややこしい各国バージョン違い

本作は複数のバージョンが、

各国で発売されており、

少々ややこしいです。

まず、ヨーロッパでは、

『ユースアネイジア』の

おまけディスクとして発表されました。
(全8曲)

その後、そのおまけディスクだけ、

切り離したものをアメリカで発売し、

日本ではそのおまけディスクに、

曲を追加したものが発売されました。
(全12曲)

そしてさらに、

発表から10年以上経過した2007年、

この日本盤のバージョンが、

曲順を変えてリイシューされています。

私がよく聴いたのは、

最初に発売された日本盤です。

詳細は楽曲レビューで書きますが、

映画のサントラに提供した楽曲が、

作品の大半を占めています。

他にはカバーアルバム用の楽曲や、

未発表カバー曲、

過去曲や未発表曲のデモが含まれています。

ざっくりした趣旨としては、

黄金ラインナップが始まった時期から、

この時点にいたるまでの、

アルバム未収録曲のコンピレーション、

というところでしょう。
(マーティ加入前楽曲もありますが)

オリジナル盤・2007年リイシュー盤 比較

複数のバージョンが存在しますが、

私は95年発表の日本盤と、

2007年のリイシュー盤を持っています。

ジャケット

日本盤は『ユースアネイジア』のデザインに

ちょっとだけ手を加えたシンプルなものです。

低予算で作られた感じですが、

当時私は格好良いと思いました。

サントラ曲の寄せ集め多数なので、

サントラっぽいジャケのような気がします。
(しません?)

一方リイシュー盤は、

当初発売されたアメリカ盤のデザインと、

大きくは変わりません。

アメリカの地図(?)に、

楽曲名が書き込まれた、

ちょっとユニークなデザインです。

音質

本レビューではこれまで、

オリジナルアルバムに関しては、

オリジナル盤とリマスター盤で、

音質比較してきました。

しかし本作は、

「リマスター」ではなく「リイシュー」です。

つまり、単に再発されただけで、

全く音質は変わっていません。

聴き比べても、

違いは全く感じませんでした。

オリジナル盤の音質は、

当時としてもクリアで迫力があり、

今聴いても全然古臭くないです。

収録曲比較

既述のとおり、

このニバージョンは収録曲が同じですが、

曲順が違います。

日本盤では、

日本向けボートラ四曲が、

最初に並んでいます。

リイシュー盤はその四曲が、

アルバムの最後に収められています。

全曲レビュー

今回のレビューは、

私が一番よく聴いた、

1995年日本盤のレビューになります。

#1 ア・トゥー・ル・モンド – A Tout le Monde (radio edit) – 4:29

『ユースアネイジア』の楽曲です。

リイシュー盤にはタイトルに、

「radio edit」と書かれていますが、

当時の日本盤を見ると、

アルバムバージョンを、

そのまま収録と書いてあります。

アルバム本編でもレビューしましたが、

本当に素晴らしい楽曲で、

メガデスの数少ないバラードです。

しかし、これが一曲目というのは、

いかがなものでしょうか。

せっかくレア曲満載のEPなのに、

ちょっともったいない気がします。

リイシュー盤では、

この曲含む冒頭の四曲は、

アルバムの最後に移動しましたが、

本来こちらの方が自然でしょう。

実のところ、この冒頭の四曲に、

最後の『Problems』を加えた五曲は、

欧州向けの『A Tout le Monde』シングルの、

全収録曲だったようです。

その全曲をこのEPに突っ込んだ形ですが、

無理にこのEPに『A Tout~』自体は、

入れなくても良かったと思います。

#2 狂乱のシンフォニー(デモ)- Symphony of Destruction (demo) – 5:29

『破滅へのカウントダウン』収録の、

人気曲のデモバージョンです。

別レビューでも書きましたが、

アルバム版よりこのデモの方が好きです。

特に違うのはギターの音で、

アルバム版は非常に作り込まれた

ディストーションサウンドですが、

デモはスタジオで一発録りしたかのような

粗く薄いギターサウンドです。

その分、全体的にベースが前に出ており、

この曲の格好良いグルーヴが、

前面に出ています。

最大の特徴がギターソロで、

アルバム版より遥かに長いです。

ギターソロ後のベースパートも含めると、

1分20秒くらいあります。
(アルバム版は30秒)

3:37くらいから始まります。

これがもうめちゃくちゃ格好良くて、

マーティの当時の天才っぷりが、

遺憾なく発揮されています。

私はこっちに慣れすぎているため、

アルバム版のソロはぶつ切り感が強く、

中途半端な感じに聴こえます。

#3 アーキテクチャー・オブ・アグレッション(デモ)- Architecture of Aggression (demo) – 5:27

二曲目に続き、

『破滅へのカウントダウン』楽曲のデモです。

こちらもアルバム版よりシンプルな音ですが、

逆に迫力があります。

アルバム版にあった冒頭のSEはなく、

若干テンポも早めです。

楽曲としてはほぼ出来上がっていますが、

やはりマーティのソロは若干違っていて、

私はデモの方が好きです。

前曲にも言えることですが、

マーティのギタープレイのセンスが、

より強く感じられます。

#4 ニュー・ワールド・オーダー(デモ)- New World Order  (demo) – 3:47

この楽曲は、

レコーディングされたにも関わらず、

アルバム未収録だったため、

当時は本EPの一番の聴きどころでした。

まさに全盛期メガデスという感じの、

ゴリゴリのメタルギターリフに、

キャッチーな歌とコーラス、

オーラスの爆走する曲構成など、

最高にクールな楽曲です。

デモということもあり、

良い意味で音がシンプルなため、

ライブのような迫力もあります。

この楽曲は約15年後、

2011年のアルバム『サーティーン』で、

再録音されています。

基本的には同じなのですが、

本作に収録されている、

デモバージョンの方が断然格好良いですね。

#5 ノー・モア・ミスター・ナイス・ガイ – No More Mr. Nice Guy  (Alice Cooper cover) – 3:02

原曲はアリス・クーパーの楽曲で、

メガデスのカバーバージョンです。

私はこれを聴いた当時高校生でしたが、

アリス・クーパーは知りませんでした。

この楽曲のあまりの格好良さに、

アリス・クーパーの作品も買って聴き比べて、

その違いに驚きました。

アリス・クーパーの原曲は、

1973年に発表されているということもあり、

レトロな雰囲気のロック曲で、

全然やかましくありません。

70年代のキッスに近いものを感じますが、

どこか切ない感じのある楽曲で、

コーラスが印象的でした。

ちなみにこのビデオは、

アルバム『Trash』ツアーのバージョンなので、

ハードロックぽいアレンジです。

メガデスのカバーは、

ゴリゴリのスラッシュメタルギターで、

冒頭から泣きまくっています。

89年に収録されていますが、

ニックのメガデス初参加曲でした。

ちなみにマーティは加入前です。

映画『ショッカー』に提供されました。

ジャケットだけだとどんな映画か、

全くわからない・・・。

#6 ブレイクポイント – Breakpoint – 3:29

映画『スーパーマリオ』に提供されました。

ほかのアルバムのボーナスとしても、

すでに収録された楽曲です。

私が高校生の時は、

メガデスの一番格好良い曲は、

真剣にこれだと思っていました。

今回久しぶりに聴きましたが、

やはりこれが一番格好良かったかも、

と、改めて思いました。

この時期のメガデスのオリジナルアルバムは、

端から端まで作り込みが凄まじく、

アルバム全体の整合性が高いため、

はっちゃけた楽曲があまりないんですよね。

反面、サントラに提供される曲は、

そういったことを考慮する必要もないため、

天才ムステインと最強メンバーが、

やりたい放題やっている印象で、

まさにこの曲が、

その最高傑作という感じです。

誰がこんな映画見るの・・・。

#7 ゴー・トゥ・ヘル – Go to Hell – 4:36

『ビルとテッドの地獄旅行』という、

聞いたこともない映画に提供された楽曲です。

まずタイトルがいいですよね。

このタイトルのコーラスが繰り返されて、

非常にキャッチー且つノリの良い楽曲です。

リズム隊のコンビネーションは半端ではなく、

その隙間をマーティが弾きまくるという、

夢のような楽曲です。

この曲の面白いところは、

メタリカが、

『エンター・サンドマン』に差し込んだ一節と、

全く同じ一節が引用されているところです。
(「Now I Lay Me Down To Sleep~」)

『エンター・サンドマン』とこの楽曲は、

発表年が同じ1991年であり、

偶然というには出来すぎた一致で、

このあたりメタラーの心をくすぐります。

この映画はちょっと面白そう・・・。

#8 アングリー・アゲイン – Angry Again – 3:11

シュワちゃんの大コケした映画として有名な、

『ラスト・アクション・ヒーロー』

提供された楽曲です。

タイトルが『アングリー・アゲイン』ですが、

当時ムステインは実際に怒っていたため、

このタイトルにしたようです。
(機嫌が良い時なんてあるのでしょうか)

映画はヒットしませんでしたが、

サントラは評判が良く、

中でもメガデスのこの曲と、

アリス・イン・チェインズ(AIC)の

『What the Hell Have I』は、

出色の出来です。

また、AICにも、

『アングリー~』が付く楽曲があります。

その名も『Angry Chair』という楽曲です。

これまた大名曲です。

この時期のAICの影響力は凄まじかったはずで、

メガデスも影響されたのかもしれません。

このニ楽曲は聴き比べても、

音のバランスや雰囲気が似ています。

当時、少年ジャンプとかでも、

この映画宣伝してませんでした?

#9 99ウェイズ・トゥ・ダイ – 99 Ways to Die – 3:58

映画『ビーバス・アンド・バットヘッド』

提供された楽曲です。

これもタイトルがいいですよね。

ノリのいい楽曲で、

このコンピレーション中でも、

一番キャッチーな楽曲です。

ビデオが強烈です。これぞアメリカです。

ちなみに、

この『ビーバス~』のサントラは、

当時の時代を反映させた、

非常に興味深いラインナップになっています。

どちらかというと、

オルタナやミクスチャー色の強い中に、

この楽曲が差し込まれています。

このあたりは、

メタルの大御所のメタリカよりも、

メガデスのフットワークは軽く、

音楽はスラッシュメタルであっても、

バンドとしてのキャラクターは、

単なる一メタルバンド以上だったと、

ぼんやり想像します。

余談ですが、

この『ビーバス』のサントラの一曲目は、

ニルヴァーナの問題曲でした。

タイトルも、音も強烈で、

かなりラフなミックスです。

なんと、この楽曲が発表されるタイミングで、

実際にカートは亡くなったため、

この曲の入ったニルヴァーナのシングルは、

発売中止になったという曰く付きです。

このサントラは、

恐ろしく売れまくったようです。

#10 パラノイド – Paranoid (Black Sabbath cover) – 2:32

言わずと知れた、

ブラック・サバスの代表曲のカバーです。

サバスのトリビュートアルバムに、

楽曲提供されました。

サバスの原曲貼っておきます。

強烈格好良いですね。

割と完コピに近いカバーになっていて、

ギターソロとムステインの歌が聴きどころです。

最後、楽曲が終わってもドラムだけ終わらない、

ちょっとした遊びも入っていて、

当時のメンバーの関係性が垣間見られます。

#11 ダイアデムズ – Diadems – 3:55

『デーモン・ナイト』という

ホラー映画に提供された楽曲です。

映画の内容に合わせているのか、

確かにちょっとおどろおどろしい雰囲気で、

本作の他の楽曲よりもスローテンポです。

短い楽曲にも関わらず、

構成が凝っていて面白いですが、

ちょっと他の曲より弱いですね。

他の曲が格好良すぎるためですが、

正直なところ、印象薄めです。

この映画はかなり面白そうです。

#12 怒りの日 – Problems – 3:57

最後はピストルズのカバーで締めます。

正しくバンド名を書くと、

Googleから制裁食らうので書けません。

『パラノイド』とは違って、

トリビュートに提供されたわけでもなく、

レコーディングだけされたカバー曲で、

ちょっと不思議です。

何かの理由でポシャったのでしょうか。

『パラノイド』同様に、

割と原曲に忠実にコピーしていて、

キャッチーな原曲が、

スラッシュサウンドに変身して、

大迫力です。

ムステイン相当好きなんでしょうね。

ラストなんて、

まんまマネして歌ってます。

ピストルズのガチファンからすると、

メタル版なんて、

ダサいとしか言いようがないでしょうが、

メガデスはこの前にも、

『Anarchy in the U.K.』もカバーしており、

このあたりは、

彼らの一つのルーツなんだろうなと想像します。

久しぶりにピストルズの原曲も聴きましたが、

いやーさすがに格好良いです。

採点

『Hidden Treasures(ヒドゥン・トレジャーズ)』/ 96点
トトオ
トトオの
オススメ名曲ランキング

1位『Breakpoint』
2位『No More Mr. Nice Guy』
3位『New World Order』
4位『Angry Again』

リイシューお買い得度 / なし(1995年日本盤と同じ)

総評

単なる寄せ集め作品ですが、

正直下手なアルバムよりも聴きどころ満載で、

メガデスを知らない人には、

これをまず聴いてほしいくらいです。

どうしてもオリジナルアルバムだと、

メタルバンドの真面目さというか、

堅苦しさがつきまとうのですが、

本作は良い意味で肩の力が抜けていて、

アルバムとしての統一感こそないですが、

全編に渡って全盛期のメガデスによる、

最高の楽曲を楽しめます。

終わりに

私が高校時代に一番聴いたメガデス作品は、

おそらくこのEPです。

とにかくこれがあまりにも格好良くて、

メタルにハマるきっかけにもなりました。

次作『クリプティック~』も大名盤ですが、

この時期のメガデスは、

スラッシュメタルというジャンルだけでなく、

ロックミュージック全体で見ても、

唯一無二の、

最強バンドだったように思います。

【リマスター盤比較!MEGADETH/全アルバムレビュー】メガデス『Cryptic Writings(クリプティック・ライティングス)』
トトオです。 今回は、メガデス通算7枚目のオリジナルアルバムである、『クリプティック・ライティングス』をレビューします。 前回記事はコチラです。 この記事は、以下の方にオススメです。 史上最もキャッチーなメガデス作品を知りたい ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました