【ARTIST INDEX】アーティスト名記事検索はコチラ
スポンサーリンク

【これぞビッグ・イン・ジャパン】フェア・ウォーニング『Fair Warning』/ トトオのオールタイムベスト⑦

フェア・ウォーニング アルバム 写真1 ブログ用 オールタイムベスト

トトオです。

今回は、これぞまさに

「ビッグ・イン・ジャパン」

典型といえるバンド、

フェア・ウォーニングの、

ファーストアルバムを紹介します。

前回記事はコチラです。

【世界に誇る浪速のラモーンズ】少年ナイフ『Rock Animals』/ トトオのオールタイムベスト⑥
トトオです。 今回のオールタイムベストは、 世界に誇る、 ジャパニーズロックバンドの名盤を紹介します。 前回記事はコチラです。 少年ナイフについて 有名な大阪のスリーピースバンドです。 80年代初期から活動しているので、 ...

フェア・ウォーニングについて

ドイツのハードロックバンドです。

ヴァン・ヘイレンのアルバムにも、

この名前のやつがありましたね。

このバンドは、

日本のHR/HMファンの間では、

非常に有名ですが、

それ以外には、

全く知られていない(らしい)という、

知名度が偏ったバンドです。

活動休止時期がありながらも、

細く長く続けているバンドですが、

今回紹介するのは、

彼らのファーストアルバムです。

『Fair Warning』(1992年)

本作は、彼らの92年発表のデビュー作です。

ダサさを突き抜けた清々しい格好良さ
メロディアスハードロックの教科書
新人バンドらしからぬメンバーの職人芸

ダサさを突き抜けた清々しい格好良さ

この作品が発表された当時、世界的には、

いわゆる80年代のファッション的な

ハードロック・メタルのムーブメントが終わり、

新たにグランジや、

オルタナティブロックが席巻しました。

彼らはまさに、

このハードロックメタルブームが、

終わろうとする時代に、

華々しくデビューします。

グランジ・オルタナティブは、

音楽的にはローファイで、

ルックスは着飾らない自然体が

キーポイントでした。

見てください、彼らの出立を。

フェア・ウォーニング アルバム 写真2 ブログ用

世界のムーブメントもなんのそのの、

我が道を行く、

正統派ハードロックスタイルです。

彼らがドイツ出身だったという点も、

大きかったかもしれませんが、

とにかく盛大に遅れてきた、

大物という雰囲気です。

そして、彼らの音楽の中身も、

まさに時代を超越した内容でした。

メロディアスハードロックの教科書

見た目から、

まさに正統派然としたメンバーたちですが、

やっている音楽も、これぞまさに

「ザ・正統派ハードロック」といえる内容です。

デビューアルバムにも関わらず、

驚異的な演奏力と素晴らしい楽曲です。

全12曲、捨て曲一切なし、どころか、

並のバンドならアルバムに一曲あれば

確実にハイライトになるような楽曲だけで

12 曲構成されています。

独特の湿っほさがある作品で、

この作品を楽しむなら、

断然秋がオススメですね。

個人的には、このアルバムの凄さは、

一曲目に『Longing For Love』を、

持ってきたことだと思います。

もっと速い曲や、

ノリのいい曲もあるにもかかわらず、

敢えてこの渋い曲を持ってくるところに、

彼らの自信の程が伺えます。

特に好きなのは、

Longing For Love
When Love Fails
One Step Closer
Out On the Run
Long Gone
The Heat of Emotion

あたりでしょうか。

特に好き、と良いながら、

こんなにも多く選びましたが、

正直なところ全曲好きです。

こんな作品、なかなかありません。

本作一番の人気曲は、

バラードの『Long Gone』でしょうか。

しみじみ良い曲です。

ちなみに『The Heat of Emotion』

前身バンドである、

ZENOバージョンの方が好きです。

また、本作は92年とは思えない高音質で、

プロデューサーが最高の仕事をしています。

レイフ・マッケナが、

プロデュースした他の作品は、

ハードロック以外が多いようです

素晴らしい技術です。

新人バンドらしからぬメンバーの職人芸

素晴らしい楽曲を支えるのは、

素晴らしいプレイヤーということで、

演者も実力派揃いです。

まず、バンドの顔である、

ボーカルがトミー・ハートです。

元V2という経歴ですが、

よほどのマニアでないと

このバンドまでは知らないでしょう。
(YOSHIKIと小室の方が有名)

驚異的な歌唱力です。
(小室ではない)

高音まで伸びやかに歌い上げますが、

若干ハスキーな感じもあって、

ハードロックにぴったりの声質です。

ルックスも王道の男前という感じで、

エリック・マーティンのようです。
(褒めてます)

ベースのウレ・リトゲンは、

スコーピオンズの元ギタリストである、

ウルリッヒ・ロートのバンド、

エレクトリック・サンでの経歴があります。

そのウルリッヒの弟である、

ジーノ・ロートのバンドZENOで、

ボーカルのトミー、

ベースのウレ、

そしてドラムのCCが集います。

このZENOから、

ジーノが抜けるという事態が発生し、

その後二人のメンバーを加えて出来たのが

フェア・ウォーニングです。
(ZENOから、
 ジーノが抜けるって・・・)

しかし、

この二人加わったギタリストの

これまた上手いこと。

ギターソロも堅実なプレイが多く、

その中でも要所要所泣かせます。

格好良いプレイ動画を、

YouTubeから、

適当にひっぱってこようと思いましたが、

ほとんどアップされていませんでした。
(もったいないことです)

代わりに、ヴァン・ヘイレンの

『Fair Warning』の中で、

好きな一曲を紹介します。

この時期のエディは神ですね。

オススメ名曲ランキング

トトオ
トトオの
オススメ名曲
ランキング

1位『Longing For Love』
2位『Out On The Run』
3位『When Love Fails』

終わりに

このレビューのために

改めて10回くらい聴き直しましたが、

全く飽きずにまだまだ聴ける、

驚異のスルメ盤です。

絶対に今の時代では、

生まれることのない、

奇跡の名盤だと思います。

これほど凄いハードロック作品を、

アメリカでもイギリスでもなく、

ドイツのバンドが作ったということに、

感動すら覚えます。

ドイツはやはり、日本人好みの、

ハードロック・メタル大国ですね。

秋の夜長にどうぞ。

【暗黒からの使者】Alice in Chains『Dirt』/ トトオのオールタイムベスト⑧
トトオです。 今回は、メタルの歴史の転換点となった名盤、 アリス・イン・チェインズ(以下、AIC)の、 セカンドアルバム『Dirt』を紹介します。 前回記事はコチラです。 アリス・イン・チェインズについて 90年にメジャーデ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました