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【20年間不動の一位】Theピーズ『とどめをハデにくれ』/ トトオのオールタイムベスト(53)

Theピーズ アルバム 写真 ブログ用 1 オールタイムベスト

トトオです。

今回のオールタイムベストは、Theピーズ(現「ピーズ」)の『とどめをハデにくれ』です。

前回の記事はこちら。

今回の記事のポイントはこちらです。

トトオ
この記事の
ポイント

改めて、ほんまに凄いバンド

結論

先に結論です。

20年聴いても、これ以上の邦楽ロックは見当たらず

では、レビューいきましょう。

20年不動で一位のバンド

なぜか夏はピーズ

他記事でも描きましたが、私はピーズが好きです。

日本のロックバンドでは、間違いなく一番好きなバンドです。

もう二十年以上聴いているので、今更毎日聴いたりはしないのですが、無性に聴きたくなる時期があって、それが夏です。

Theピーズの最高傑作

実際、ピーズには夏にまつわる曲がいくつかあるのですが、なかでも『井戸掘り』と言う曲が印象に強く残っています。

この楽曲が入っている、『とどめをハデにくれ』というアルバムは、Theピーズの最高傑作です。

Theピーズ『とどめをハデにくれ』(1993)

日本人で良かったと思える

私は洋楽邦楽どちらも好きですが、バランスで言うと「洋楽8:邦楽2」くらいの偏りがあります。

しかし、私は英語ネイティブではないので、洋楽の歌詞の深いところまではどうしても理解できません

訳詩を見て、できる限り深く理解できるように努めるだけです。

日本人なので、やはり深く理解できるのは邦楽です。

しかし、邦楽で歌詞に魅力を感じるバンドは多くありません。

そんな私にとって、ピーズの詩は本当に衝撃的でした。

初期のバカロック的な歌詞もセンス抜群で素晴らしいのですが、四作目に当たる本作の歌詞は本当に神がかっています。

あまり適切ではない表現かと思いますが、この歌詞の素晴らしさは、誰にでもわかるようなものではないと思います。

若くても、年食っても、刺さる

この作品を初めて聴いたのは、10代の最後でした。

青春と言える年齢でしたが、思い描いたような明るく楽しいものではなく、モヤモヤした日常を過ごしていました。

そんな当時の自分には、この作品で描かれる「葛藤」がすごくしっくりきたのです。

それから二十年以上が経過し、心の繊細さや機微が少しずつなくなり、感受性も乏しくなった40代になった今でも、この作品はやはりしっくりくるのです。

本作発表時のボーカルのはるは、まだ20代後半だったわけで、ここまで深い歌詞をその年齢で書けてしまうのは、才能の成せる技としか言いようがありません。

自伝『思い出すのが面倒だ』の中で、「正直な表現しかできない」という発言があります。

本作を聴くと、「正直な表現は普遍的な価値をもたらす」ということが、実によくわかります。

Theピーズの「正式メンバー」

本作発表当時のピーズは、はる、アビさん、ウガンダの三人で構成されています。

Theピーズ アルバム 写真 ブログ用 2

本作が大名盤たり得たのは、間違いなくこの三人で制作されたからです。

特に本作におけるウガンダのドラムプレイは素晴らしく天才的なセンスを感じます

彼より上手いドラマーは、それこそ数えきれないほどいると思いますが、当時の彼より格好良く叩けるプロのミュージシャンは、滅多にいないでしょう。

自伝の中ではるは、ウガンダが抜けて違うドラマーが参加したとしても、「正式なドラマーはウガンダしかいない」と語っています。

また、本作製作時のバンドについて「人生全部みんなで同じ船に乗る三人組」という発言もあり、当時のこの三人のケミストリーが、本作の音になって現れているのだと思います。 

この作品を聴くたび、やっぱりバンドって良いなあ、としみじみ思います。
(但し、制作時は地獄だった模様)

トトオのオススメ名曲ランキング

トトオ
トトオの
オススメ
ランキング

1位『映画(ゴム焼き)』
2位『シニタイヤツハシネ~born to die』
3位『日が暮れても彼女と歩いてた』

4位『井戸掘り』
5位『手おくれか』

終わりに

このレビューでも何回か引用したピーズの自伝ですが、これが本当に素晴らしい、ファン必携の一冊です。

自伝では、バンドメンバー他関係者がインタビューに答える形で歴史を振り返ります。

飾りっ気なく、しかし情熱的なインタビューを読むたびに、こんな奇跡みたいなバンドなかなかないよなあ、と胸が熱くなります。

久しぶりにライブに行って、今のピーズを楽しもうと思います。

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