トトオです。
今回のオールタイムベストは、ペンデュラムの『Hold Your Colour』です。
前回記事はコチラです。
本記事のポイントはこちらです。
何も考えずに楽しめる最高のドラムンベース作品
プロディジーの影響力
メタラーはプロディジー好き
メタラーだった私が、テクノ・エレクトロニカを聴くに至った経緯は、
→ インダストリアルメタル
→ テクノ・エレクトロニカ
という流れを辿ったと、以前別記事で書きました。
→ テクノ・エレクトロニカ
という流れに至る上で、非常に大きな存在だったのがプロディジーです。
90年代後半、ネットが普及していない時代に、私はガチのメタラー高校生でした。
そんな私ですら、プロディジーの『The Fat of the Land』は、リアルタイムに聴きました。
聴けば一発でわかる格好良さもあり、その影響力は凄まじかったです。
このプロディジー経由で好きになったバンドが、今回紹介するペンデュラムです。
プロディジーリミックスという大役
プロディジーは、2005年にベストを発表しています。
その中にペンデュラムがリミックスした『Voodoo People』が収録されていました。
初めて聴いた時は、あまりの格好良さに衝撃を受けました。原曲を超えてるとすら思いました。
PVがまためちゃくちゃ格好良く、これを機にペンデュラムに興味を持ちました。
早速、彼らのファーストを聴いたところ、どハマりしました。
Pendulum 『Hold Your Colour』(2005年)
メタル上がりのドラムンベース
『Voodoo People』のリミックスを担当したということが、このペンデュラムというアーティストの本質を表しています。
プロディジーの楽曲の中でも、強烈なブレイクビーツ調の曲である上に、ディストーションギターのリフも入っています。
ちなみにこのリフって、ニルヴァーナの『Very Ape』をコピーしてたんですね。
そもそもペンデュラムは、メタル系のアーティストがドラムンベースを始めたという異色(?)の経歴です。
本作では、メタラーが好きそうな、ヘヴィ且つ派手な楽曲が、ズラリと並んでいます。
これは、彼らの最初期の楽曲ですが、圧倒的な格好良さです(本作には未収録)。
初期のμ-Ziqにちょっと似た雰囲気もあります。
ちなみに、メタル界隈で言うと、三作目ではイン・フレイムスとコラボもしました。
メタル上がりならでは、といったところでしょう。
キャッチーなメロとサイバーなビート
本作で、突出して格好いい楽曲は、表題曲の『Hold Your Colour』です。
重層的なボーカルハーモニーと、ディレイギターが響き、高速ビートで一気に突き抜けます。
アルバムジャケットのデザインからイメージされる、サイバーな雰囲気が絶妙に格好良いです。
本作には、このような近未来SF的な楽曲も多数収録されており、ドライブなんかと相性抜群です。
飛ばし過ぎ注意です。
この手の楽曲でいうと、ワイプアウトというゲームのサントラが秀逸です。ゲームも格好良いですが、選曲もセンス良いです。
全曲最高の純ドラムンベース作品
ペンデュラムは、本作以降スタイルを微妙に変えていきます。
次作では、ライブでの楽器演奏を想定したエレクトロロックバンドのスタイルにシフトします。
この変更で、バンドは更に成功します。
しかし私は、本作の徹底的な打ち込みドラムンベースが好きでした。
いわゆるドラムンベース作品は、ゴールディのようにアーティスティックな作品もあれば、名もなきアーティストの単なるコンピレーションまで、本当に玉石金剛です。
同ジャンルの他作品と比べて、特にこの作品の凄いところは、
完璧な楽曲だけで構成されている上に、
アルバムトータルの完成度も計算されている
というところです。
何も考えずに、頭から最後までぶっ通しで聴いた時の没入感は相当なものです。
トトオのオススメ名曲ランキング
1位『Hold Your Colour』
2位『Streamline』
3位『Girl in the Fire』
終わりに
ペンデュラムは三作目までは安定的に活動していましたが、その後は活動を停止してしまいます。
彼らのようなスタイルは、リスナー層がかなり幅広いので、再活動すれば、人気再燃間違いなしでしょう。
あと、関係ないですが、このCMは傑作でした。
(チョコプラじゃないほう)
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