トトオです。
今回のオールタイムベストは、ウルリッヒ・シュナウスの『A Strangely Isolated Place』を紹介します。
前回の記事はコチラです。
今回の記事のポイントはコチラ。
ポイント
メタラーも痺れるエレクトロシューゲイザー
メタラーとエレクトロニカの親和性
エレクトロニカへの道
以前も書きましたが、私はメタラーですが、エレクトロニカも大好きです。
インダストリアルメタル
テクノ
エレクトロニカ
というような順番で、自然と聴くようになりました。
メタラーとエレクトロニカは相性良し
というのが私の持論です。
メタラー向けのエレクトロニカ
エレクトロニカは、人力での演奏が不要です。
さらに表現の枠組みすらないため、どこまでも自由に表現することができます。
ある種、表現の極北とも言えるのがエレクトロニカです。
また、そこで聴けるメロディは、こだわり抜かれた素晴らしいものが多いです。
メロディを重視する人が多く、表現力にも強いこだわりがあるメタラーには、うってつけの音楽です。
但し、エレクトロニカの表現は百花繚乱で、あまりにも規格外のものは、メタラーには馴染みにくいかもしれません。
今回紹介するウルリッヒ・シュナウスは、
美しいメロディはエレクトロニカそのもの
という特徴で、メタラーにもオススメします。
Ulrich Schnauss『A Strangely Isolated Place』(2003年)
人間味あるエレクトロシューゲイザー
「シューゲイザー」と聞いて、どんなバンドが思い浮かぶでしょうか。
やはり、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインが圧倒的にメジャーでしょう。
ウルリッヒ・シュナウスは、このマイブラの影響を明言しています。
本作はまさに、
エレクトロニカの手によるシューゲイザー
と呼べる楽曲が、数多く収録されています。
マイブラやライドあたりを好きな人は、必聴でしょう。
この作品の凄さは、
「打ち込み」で表現し尽くしている
という点です。
打ち込みにも関わらず、どこか人間くささや、暖かみが感じられるところが、本作の不思議な魅力です。
ノスタルジックなフィーリング
私はエレクトロニカというジャンルが好きで、多くのアーティストの作品に触れてきました。
「表現方法には拘らない」、エレクトロニカのそのスタイルに惹かれます。
表現方法に拘らない、なんでもアリの世界にも関わらず、エレクトロニカの名盤には、必ず通じるところがあります。
それは、美しいメロディです。
本作も、圧倒的に美しいメロディが盛りだくさんです。
本作随一の名曲の一つ『Blumenthal』です。
ボーズ・オブ・カナダの楽曲のような、ノスタルジックで物悲しい、繊細なフィーリングが表現されています。
本作は、それほどメジャーな作品ではないかもしれません。
しかし、普遍的なメロディの美しさは、相当な間口の広さだと思います。
Spotifyの可能性とリスク
Spotifyでの一番の発見
私はここ数年、Spotifyを利用しています。
それまでの二十数年は、あくまで音源を購入することに拘っていました。
最近は、気になったらSpotifyで聴いてみて、気に入れば音源を買うようにしています。
このウルリッヒ・シュナウスは、Spotifyで発見したアーティストでした。
音楽に関する数多くのカタログを所持していますが、彼のことに触れていたガイドは、一冊もありませんでした。
彼の音楽を知り得たのは、Spotifyのおかげです。
発掘しきれないアーティストに触れる機会を、Spotifyは増やしました。
聴き込むことで得られるもの
しかし、Spotifyにはリスクも感じます。
音源を購入するしかなかった時代は、
→せっかく買ったので聴き込む
→いつの間にか気に入っている
なんてことがありました。
Spotifyのようなサブスクばかりになってしまうと、元々の自分の好みにばかり偏る可能性が高いです。
音楽を無制限に楽しめるようになればこそ、逆に可能性を狭められているような気もします。
トトオのオススメ名曲ランキング
オススメ
ランキング
1位『Blumenthal』
2位『On My Own』
3位『In the Wrong Place』
終わりに
この作品は2003年の作品ですが、私が知ったのはこの数年のことです。
まず間違いなく、Spotifyがなければ耳に入ることはありませんでした。
Spotifyのコスパは尋常ではありません。
しかし、アーティストのリターンも安くなってしまわないか、やや心配です。
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