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【メタラー聴かず嫌い第一位(推測)】 Radiohead『The Bends』/ トトオのオールタイムベスト②

Radiohead The Bends 写真 ブログ オールタイムベスト

トトオです。

オールタイムベスト二回目は、

Radiohead『The Bends』です。

前回記事はこちらです。

【ドイツ人よりもジャーマンメタルなブラジル人】 Angra『Rebirth』/ トトオのオールタイムベスト①
トトオです。 今回から不定期で、 トトオの『オールタイムベスト』を紹介します。 『オールタイムベスト』趣旨説明 初回なので、簡単に趣旨説明します。 色々音楽を聴いてきた私ですが、 好きなバンドやミュージシャンは数多くいても、 ...

 メタルな俺とレイディオヘッド

私は高校時代にメタラーになり、

大学時代に聴く音楽の幅は広がりました。

所属していた音楽サークルでは、

メタラーが多いサークルでもなく、

割と色々な趣味の人がいましたが、

いわゆる、

当時のUK(オルタナティヴ)ロックを聴く人が、

なぜかほとんどいませんでした。

そのせいもあり、完全に当時の私の誤解ですが、

レディオヘッドは音楽をやらない人が聴く、

軟派音楽と思っている節がありました。

今思えば、完全に食わず嫌い状態でした。

彼らの同時代のオルタナバンドでも、

アメリカのオルタナバンドは、

ニルヴァーナやスマパン
(スマッシング・パンプキンズ)

なんかはよく聴いていましたが、

UKのバンドはなぜか聴きませんでした。

これは、メタラーあるあるかもしれません。
(スマパンはかなりメタル曲が多いし)

2000年代前半、レディオヘッドが

『Hail To The Thief』を出す前後くらいに、

たまたま聴く機会があり、

「ん、ちょっと待てよ」と、なりました。

「これ、どう考えてもすごくないか」と。

そこから聴き始めて、衝撃を受けました。

特に私が感動したのが、

今回紹介する『The Bends』です。

Radiohead『The Bends』概要

93年のデビュー作『Pablo Honey』に続く、

95年のセカンドアルバムです。

ちなみに、95年に発表された作品で、

私が好きな他のアーティストの作品は、

Iron Maiden 『X Factor』
The Wildhearts 『P.H.U.Q』
Paradise Lost『Draconian Times
Zeno『Zenology』
The Smashing Pumpkins『Mellon Collie and the Infinite Sadness』
Teenage Fanclub 『Grand Prix』
岡村靖幸 『禁じられた生きがい』
平沢進 『Sim City』

あたりでしょうか。

私が特に好きなアーティストは、

なぜか作品をあまり出していない年ですね。

94年と96年は結構多いんですが。

と言いながらも、

上に書いたアルバムは素晴らしいやつばかりです。
(Zenoが浮いている気もするけど・・・)

それはさておき『The Bends』

おそらく、私が二十代で一番聴いたアルバムです。

作品の聴きどころ

ギターロックバンドの最高到達点
メロディだけで勝負した奇跡の一枚
トムヨーク青年時代の爪痕

ギターロックバンドの最高到達点

ギターという楽器を要としたバンド、

ギターロックバンドというスタイルの作品で、

これ以上凄いのを聴いたことがない、

と言い切れるほどの、凄まじい完成度です。

前作『Pablo Honey』

『Creep』という特別な曲がありましたが、

全体的に見ると、正直なところ、

良い曲もある、普通のバンドという印象です。
(やっぱり地味なんですよね)

しかし、この『The Bends』で、

完全に化けました。

そもそも、この時期のレディオヘッドは、

バンドとしての演奏力はそれほど高くありません。
(ジョニーのギターは別格ですが)

リズム隊のプレイは、

彼らの弱点とすら感じる気もします。

しかし、楽曲の完成度と表現力が凄まじく、

どの曲も引き込まれます。

特筆すべきはバラードで、

『High and Dry』『Fake Plastic Trees』は、

ロックバンドが書いたバラードとしては、

歴史的な傑作ではないでしょうか。

PVの出来が超絶に素晴らしく、

彼らの人気の理由はここにもあります。

ちなみに、私は『High and Dry』のビデオは、

こちらのビデオではなく、

U.S. versionが死ぬほど好きなのですが、

なぜかYoutubeで見つかりませんでした。
(このDVDなら見ることができます)

彼らは、自分たちの見せ方が上手く、

ファッション的にも格好良く映るところが、

メタラーには抵抗があるかもしれません。

マッチョさなんかもう全く皆無です。
MANOWARあたりから一番遠いです)

しかし、『November Rain』

『Angel』のメロディが好きなメタラーなら、

好きになれるはずです、たぶん。

今見ると物凄く時代を感じるPVです・・・。

メロディだけで勝負した奇跡の一枚

バラードがいいと書きましたが、

いわゆるロック曲も素晴らしく、

歌のメロディの良さと、

エッジの効いたギターのコンビネーションが

どの曲も光ります。

とっつきやすいのは、やはり『Just』でしょう。

個人的には『My Iron Lung』のギターリフや、

『Black Star』の何層にも重なるアルペジオなど、

シンプルでも味わい深い曲が目白押しです。

日本盤はおまけに『Killer Cars』が入っていましたが、

信じられないクオリティのおまけです。
(今販売されているものに入っているか不明)

しかしこのバンドは、私のように、

メタラーには遠いところにいるバンドであり、

きっかけがなければ、

全く聴くことがないメタラーも多いでしょう。

しかし、これほど普遍的な素晴らしい作品を、

メロディーを愛するメタラーが

聴かないのは大変もったいないです。
(メタラーメタラー言い過ぎか)

そういえば、メタラーとのつながりを探すと、

かのThe Darknessがカバーで

レディオヘッドの曲をやっていました。
(まじめにふざけたようなカバーです)

しかし、本当にThe Darknessは最高ですね。

原曲とどれくらい違うか、

こちらも貼っておきます。

反則的に格好良いビデオです。

トムヨーク青年時代の爪痕

世間的なレディオヘッドの最高傑作は、

次作の『OK Computer』でしょう。

私も、本当に好きな作品です。

『The Bends』でほぼやり尽くしたので、

振り切ったのが『OK Computer』だと思います。

但し、個別曲で見た場合は、

私は『The Bends』の方が好きな曲が多いです。

この二枚の決定的な違いがトムのボーカルで、

ほぼ別人のような豹変ぶりです。
(壊れるビフォー・アフターのような・・・)

97年前後のライブの映像を見ると、

トムの髪の毛が以前より劇的に減っており、

やはりストレスは頭皮にも良くないことが、

証明されています。

それはさておき、

病的な『OK Computer』のトムも好きですか、

『The Bends』における

脆く危うげな青年トムヨークの歌声は、

この時点でしか聴けません。

オススメ名曲ランキング

トトオ
トトオの
オススメ名曲
ランキング

1位『Fake Plastic Trees』
2位『High and Dry』
3位『My Iron Lung』

終わりに

『OK Computer』の日本版のライナーは、

The Yellow Monkey吉井和哉が書いており、

これがかなり面白いです。

吉井和哉はレディオヘッドを、

ライバルとして見ていたようです。

この時期に出した彼らの『SICKS』という作品は、

イエローモンキーの最高傑作だと思います。

この時代の日本のロックバンドの

頂点だったと思います。

しかし、この時期のレディオヘッドは、

おそらく世界一凄いバンドでした。

『The Bends』は、

当時のレディオヘッドの、

いつまでも色褪せない究極の一枚です。

【Nirvana好きは必聴!】Sugar『Copper Blue』/ トトオのオールタイムベスト③
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