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【マイクとアンソニーの場外乱闘】Mr. Bungle『California』vs. レッチリ『Californication』

Mr.Bungle vs. RHCP 写真 ブログ用 音楽

トトオです。

以前、アメリカのミクスチャーバンド、

フェイス・ノー・モア(以下FNM)

レビューを書きました。

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今回はFNMの天才ボーカリスト、

マイク・パットンのもう一つの重要なバンド、

ミスター・バングル/Mr. Bungleと、

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(以下RHCP)の、

因縁について書きます。

マイク・パットン vs. アンソニー・キーディス

マイク・パットンは、FNMには、

セカンドアルバムからバンド加入しましたが、

彼が加入してすぐにバンドの人気が爆発しました。

私が特に好きなこの時期、

マイク・パットンは、

RHCPのボーカルのアンソニー・キーディスから、

パクリだと非難されて、

大きなトラブルに発展します。

FNMが『Epic』をヒットさせたのは89年頃ですが、

同時期のRHCPは『母乳』をリリースしていました。

RHCPは既にFNMよりも、

人気も知名度もありました。

しかし、FNMにマイクが参加して、

急速に知名度を上げた時に、

RHCPの人気にも影響が出たようです。
(欧州ではFNMの方が人気に)

特にマイクのパフォーマンスが、

アンソニーに酷似していると、

RHCPは紙面上で大々的に非難しました。
(RHCPというか、アンソニー個人?)

どちらのバンドも、

ファンク強めのミクスチャーロックという点で、

当時から同系統と見られていたようですが、

FNMはよりメタル要素強めであり、

どちらかというと、

フィッシュボーンあたりに近く感じます。

とにかく、当時から、

マイクとアンソニーの関係は悪く、

その後は形を変えて、マイクの別バンド、

Mr. BungleとRHCPの関係が劣悪になります。

Mr. Bungle

メンバー

中心メンバーは、

マイク・パットンTrevor Dunn

Trey Spruanceなどですが、

キャリアは長く、

関わったメンバーも多数です。
(なんと今はScott Ian
 Dave Lombardoもいます)

ジャンル

ジャンルの分類はかなり難しいですが、

元々のベースはデスメタルやハードコアで、

そこからフリージャズ、スカや、

ファンクなどを吸収していったようです。

Mr. Bungle『California』vs. RHCP『Californication』

Mr. Bungle

これまで三枚のフルアルバムを出していますが、

三作目の『California』が、

RHCPの七作目『Californication』

トラブルになり、大きな騒動に発展します。

Mr. Bungle /『California』(1999年)

三作目であり、現時点での最終作です。

FNMが解散した後に発表されました。

それまでのMr. Bungle作品と比較すると、

異常なほど聴きやすい作品で、

曲調も比較的統一されています。

ハワイアンやサーフミュージックといった、

リラックスなムードを感じますが、

逆に空恐ろしく感じます。

個人的には、

『The Air-Conditioned Nightmare』が、

まさにMr. Bungleと言える予想不能の展開で、

お気に入りです。

このライブビデオは、楽曲の再現度の高さと、

観客の反応が(逆に)凄いです。

他の楽曲では、ケチャが入ったり、

怪しげな宗教的な雰囲気も入り乱れ、

最後はフラメンコっぽく締められて、

これこそ真の意味で

「ミクスチャー」と言えるでしょう。

とにかく、他で聴いたことがない、

音楽なのは間違いがありません。

RHCP /『Californication』(1999年)

RHCPの七作目です。

ギタリストが前作はデイヴ・ナヴァロでしたが、

今作からジョン・フルシアンテが戻っています。

この作品は日本でもかなり売れました。

それまでの尖った部分がかなり取れて、

どこか乾いた、哀愁がかったムードが

以前より増しています。

シンプルながら迫力のあるサウンドで、

さすがはリック・ルービンプロデュースと

いったところでしょうか。

まさかの同日発売予定

この二作はなんと、同じレーベルで、

同じ発売日を予定していました。

さすがにこれは相当ややこしいためか、

Mr. Bungleの作品の発売日が変更になりました。
(人気ない方だからでしょうか)

フェス出演取り消し騒ぎ

さらに、以前からのアンソニーから

パットンへの怨念は続いていたようで、

本作に伴うツアーでは、

RHCPが出演するフェスには、

Mr.Bungleの出演を取り止めさせるような

圧力までかけたそうです。

Mr. Bungleの逆襲 

Mr. Bungle側の逆襲として、

ハロウィンに行った自身のライブで、

RHCPのコピーバンドで、

おもっきりばかにした映像が残っています。

これ最高ですね。

RHCP版と聴き比べるのも面白いです。

しかし、これでさらにRHCP側からの復讐を受けて、

さらにいくつかのフェスの出演を

取り下げられるという泥沼に陥りました。

ボーカルスタイル比較

そもそもですが、

レッチリの方が遥かに人気も売り上げも高いのに、

ここまで執念深いというのが意外です。

事の発端は、

アンソニーがマイクに自身のスタイルを

パクられたと感じた、というところですが、

そんなに似ているでしょうか。

こちらが1989年のアンソニーです。

こちらは同年のマイクのパフォーマンスです。

いやこれ・・・

どっちのバンドも最高に格好良い時期ですね。

似ているかどうかで言うと、

ミクスチャーロックに

ラップ調のシンガーという点では

共通点が多いのは確かですが、

どちらもそれぞれ個性があります。

しかし、ここまでのトラブルになるのは、

よほど何か納得できないことが、

アンソニー側にはあったということでしょう。

マイク・パットンは、今や、

ミュージシャンズ・ミュージシャン的な存在で、

一般的な人気よりもコアなファンの人気が高く、

この辺りに対する嫉妬心もあるのかもしれません。
(但し、当時は駆け出しでしたけどね)

終わりに

RHCPは今はさらに人気が出て、

一番売れるロックバンドの一つでしょう。

一方のマイク・パットンは、

2000年代にFNMを再始動します。

その後、Mr.Bungleまで再開しており、

新作まで発表しました。

こちらはまた、

別記事で掘り下げたいと思います。

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