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【レビュー/PS4】ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト/Bloodstained: Ritual of the Night プレイレビュー

ブラッドステインド 写真 ゲーム

トトオです。

結婚して子供ができてからというもの、

自分の時間が激減しました。

真っ先にカットされたのは、

ゲームをする時間です。

しかし、好きなシリーズやジャンルだけは、

無理矢理時間を作っては遊んでいます。

そんなジャンルの一つに、

『メトロイドヴァニア』という

ジャンルがあります。

今回は、同ジャンルで発表された新作、

『ブラッドステインド:
 リチュアル・オブ・ザ・ナイト』の、

レビューです。

Bloodstained Ritual of the Night ❘ 公式サイト - GSE
By Game Source Entertainment

『メトロイドヴァニア』とは

『メトロイド』

『キャッスルヴァニア』をくっつけた造語です。

『キャッスルヴァニア』は、

『悪魔城ドラキュラ』といったほうが、

日本ではなじみやすいでしょう。

この二つのアクションゲームに近い、

探索型アクションゲームのジャンルを、

『メトロイドヴァニア』と言います。
(未だになんか違和感ある呼び方なんですが)

私はこのジャンルが大好きで、元祖ともいえる、

メトロイドと、キャッスルヴァニアシリーズは、

ほぼ全作品プレイしています。

本編以外の作品も遊ぶほどで、

『NINJA GAIDEN』も好きな私には、

メトロイドはこの辺りも面白かったですね。

アルカードとドラキュラと私

このジャンルの記念碑的な作品が、

『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲
 英題:Castlevania: Symphony of the Night』です。
(以下『SOTN』)

発売当時、私は高校生でしたが、

リアルタイムでプレイして、衝撃を受けました。

当時はまだ、プレイステーションとサターンが

全面戦争をやっていた時代でした。

そんな中、『ファイナルファンタジーⅦ』

プレイステーションで発売されて、

プレステに軍配が上がりつつありました。

私はプレステしか持っていなかったため、

プレステのラインナップの色々なゲーム

(クソゲー多数)を遊びましたが、

予備知識なしで購入した

『SOTN』にハマりまくりました。
(ちなみにファミ通ではレビューが低かったので、
 レビューの受け取り方まで変わりました)

『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』

作り込まれたグラフィックとBGMが、

ひたすら素晴らしく、

耽美的な世界を堪能できます。

当時は、まさに次世代機戦争真っ只中で、

ゲームが3Dにシフトしつつある時代でしたが、

本作では3Dは、演出レベルに留めています。

少しずつマップを埋めながら、

やり込んでいく楽しさは至上の喜びです。

アクションが大して難しくないのも良いところで、

とにかくその世界で動き回るだけで楽しいのです。

私は、プレステ・PSP・アーカイブス、

などなど、ハードを変えて、

おそらく5回ほどクリアしています。

『ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト』

前向きが長くなりましたが、

今回紹介するのは

『ブラッドステインド:
 リチュアル・オブ・ザ・ナイト』です。
(以下『ROTN』)

上記の『SOTN』以降に発売された、

キャッスルヴァニアシリーズの、

プロデューサーを務めたIGA氏が、

久しぶりに発売した

新作メトロイドヴァニア作品です。

古巣のコナミを退社し、

キックスターターで資金を調達し、

四年(くらい)の月日を掛けて制作したという、

気合の入りようです。

プレイレビュー

待ち焦がれた『SOTN』の正統進化版
あえて残したオールドスタイル
やり込み要素や無料コンテンツ多数

待ち焦がれた『SOTN』の正統進化版

『SOTN』の発売後、

同タイプの2D作品を発表してきたIGA氏ですが、

それらは基本的に携帯機向けでした。

これとか、

これとか。

(アホみたいに価格が吊り上がっていますね。
 私は全部手放しました・・・)

ゲームの内容とマシンの性能を考えると、

仕方のないことだったかもしれませんが、

一定のクオリティダウンは避けられませんでした。

また、ハードが携帯機になったことで、

ゲームデザインも、

やや定年齢層向けになった感じで、

その点も正直おっさんには寂しいところでした。

今回の『ROTN』は、

現時点で最新のハードであるPS4で発売された、

2Dのアクションゲームになりましたが、

ゲームデザインは完全に大人向けです。
(SteamもSwitchもありますが)

主人公がミリアムという女性ですが、

ストーリーやキャラクター等、

『SOTN』を想起させる耽美的な雰囲気です。

中世の錬金術が生み出した、

悪魔と結晶の物語・・・、

これぞゴシックホラーといった内容です。

『こういうのやりたかったんや!』、

『SOTN』ファンなら誰しも思うはずです。

あえて残したオールドスタイル

IGA氏も公言していますが、

ゲームの基本的な作りは、

敢えてオールドスタイルを残しています。

その上で、操作性やゲームバランスは、

しっかり調整されているため、

且つてのアクションゲームで遊んだ誰しもが、

心地よくプレイできるように設計されています。

新しい要素も、あくまで

メトロイドヴァニアの根幹のシステムに、

違和感ないようにプラスされています。

また、美しく作り込まれたグラフィックやBGMは、

期待を裏切りません。

特にBGMは、驚くほど『SOTN』の雰囲気に近く、

別シリーズと思えないほどです。
(作曲者が同じだからですが)

グラフィックに関しても、

3Dグラフィックで描きながら、

2Dのゲームシステムに落とし込んでいますが、

操作性や視認性など、全く違和感ないです。

3Dはあくまで演出として割り切っており、

プレーヤーを混乱させることはありません。

ゲームの難易度もノーマルとハードが選べますが、

ノーマルであれば、

ヌルゲーマーでも時間をかければ、

十分クリアできます。

やり込み要素や無料コンテンツ多数

既述ですが、このタイプのゲームの肝は、

マップを埋めること楽しさだと思う私です。

本作のマップは『SOTN』や、

過去のシリーズ作品と比べても広大で、

良い意味で期待を裏切る構成になっています。
(驚くような演出も多数あり)

他には、錬成や調理など、アイテム収集以外に、

プラスアルファの新システムがあります。

これらを極めなくても進むこともできますが、

駆使することで、ゲームを進めやすくなるため、

ついつい本編を忘れてやり込んでしまいます。

この辺りのゲームバランスは、

さすが熟練の技でしょう。

また、追加要素として、

購入後も無料のアップデートがあり、

サービス精神旺盛で、かなり高コスパです。

別キャラクターで遊べたり、

ボスと戦うモードがあったり、

ボスで戦うモード(!)があったり、

クリア後も長く楽しめます。

また、有料のDLCも一部用意されており、

これまたユーモアたっぷりの内容で、

非常に楽しめました。

クリエイター自身が、

この作品を楽しみながら作っていることが、

こちらにも伝わってきて、

ファンなら倍楽しめる内容で、プレイ必須です。

ブラッドステインド: リチュアル オブ ザ ナイト IGA's Back Pack DLC
任天堂の公式オンラインストア。「ブラッドステインド: リチュアル オブ ザ ナイト IGA's Back Pack DLC」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。

(なぜかPS4版のリンクが見つかりませんでした)

採点

『ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト』/ 93点
トトオ
トトオ

プレイ時間:18時間

難易度:ノーマル

終わりに

ゲームをやる時間がなくなってきたと言いながら、

それでも最近は頑張って時間を作って、

気になるゲームは遊ぶようにしています。

そんな貴重な時間を割いてでも遊ぶゲーム、

やはり間違いないものを選びたいわけです。

『ROTN』は、時代錯誤とも捉えられかねない、

ある種挑戦的とも言えるようなデザインですが、

私のようなオールドゲーマーには、

待望とも言えるような、貴重な一品です。

誰しもが今風なゲームで、

遊びたいわけではないのです。

IGA氏は、

コナミでは2Dゲームを作ることが、

難しくなったという理由で、

会社を辞めてまで、開発した作品です。

すでに全世界で100万本売れたらしいですが、

コナミはこの結果をどう見るのでしょうか。

『サイレントヒル』はどうなったのでしょう。

『メタルギアソリッド』はどうなるのでしょうか。

かつて、

一番好きなゲームメーカーの一つがコナミでした。

『ワイワイワールド』の動画でも見ながら、

面白いコナミのカムバックを待つとします。

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