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【ドイツ人よりもジャーマンメタルなブラジル人】 Angra『Rebirth』/ トトオのオールタイムベスト①

ANGRA リバース 写真 ブログ用 オールタイムベスト

トトオです。

今回から不定期で、

トトオの『オールタイムベスト』を紹介します。

『オールタイムベスト』趣旨説明

初回なので、簡単に趣旨説明します。

色々音楽を聴いてきた私ですが、

好きなバンドやミュージシャンは数多くいても、

その作品全てを、

好きなバンドやアーティストは限られます。

私にとっての、

アイアン・メイデンオービタルが、

そういった例外的なアーティストです。

ただ、そういうアーティスト以外の作品でも、

唯一無二といえるような、

究極の完成度の作品がごく稀にあります。

いつ聴いても、何度聴いても、

文句なく素晴らしい作品を、

ジャンル・アーティストに関係なく、

トトオの『オールタイムベスト』として、

紹介します。

『オールタイムベスト』の選考基準

オールタイムベストを選ぶ上での、

最も重要な基準は、

「アルバムとしての完成度の高さ」

となります。

好きなバンドやアーティストの作品だと、

一作品中、必ず数曲は、

お気に入りの曲があるでしょう。

しかし、アルバム全体として見た時に、

すべての曲が素晴らしい、

と言えるものはどのくらいあるでしょうか。

基本的に、このオールタイムベストは、

一枚の作品として見た時に、

完璧だと感じるものしか選出しません。

また、

「一アーティストに付き一枚まで」

とします。(例外は、たぶんあります)

第一回目の作品は、

Angra『Rebirth』です。

Angra『Rebirth』概要

2001年に発表された、

ブラジリアンメタルバンド

アングラの通算4枚目のアルバムです。

バンドは1993年に、

いわゆるジャーマンメタル系の音楽スタイルで、

デビューしました。

私が高校生だった時期(90年代半ば)

このデビュー作はめちゃくちゃ流行ってました。

やはり、この曲が強烈なインパクトでした。

良くも悪くも、

ジャーマンメタル系の代名詞的なバンドであり、

特にこのファーストアルバムは、

この手のやつがダメな人には、

絶対楽しめないでしょう。
(そういう人結構多いんです)

私は高校時代、

このファーストを非常によく聴きましたが、

セカンド・サードはあまり聴きませんでした。

どちらかというと、ボーカルである、

アンドレ・マトスの前バンド、

Viperの方がよく聴きました。
(アンドレは2019年に亡くなりましたね)

それはさておき、2000年代初め、

私が大学生から社会人になるくらいの時は、

メタルよりも、

いわゆるオルタナティヴ・ロックや、

UKロックを好んで聴いており、

私の中で、アングラは完全に過去のバンドでした。

2000年代中頃、

再びメタル熱が再燃してきた頃、

ふと、

アングラにまだ人気があることに気づきました。

アンドレが辞めて、

バンドメンバーが大きく変わっても、

これだけ未だに人気があるのは、

なぜだろうと不思議に思い、

この2001年の『Rebirth』を聴いてみて、

本当にびっくりしました。

作品の聴きどころ

キコとメンバーの超絶プレイ
驚異のアルバム完成度
ブラジル民族音楽とメタルのハイブリッド

キコとメンバーの超絶プレイ

私は学生時代からバンドをやっていましたが、

どの楽器もたいして上手くなれませんでした。

そのせいか、

プレーヤーとしての演奏が、

素晴らしいことが売りのアーティストよりも、

どちらかというと、作品や楽曲の素晴らしい

アーティストを好む傾向があります。

つまり、

いわゆるバカテクプレーヤーのいるバンドは

それほど好きではありませんでした。

どうしても、

プレイにフォーカスが当たり過ぎて、

全体的なバランスが悪い作品が、

多い印象があったからです。

アングラも、やはりギタリストとしての、

キコ・ルーレイロが強烈なバンドで、

この『Rebirth』は彼の超絶プレイが楽しめます。

しかし、この作品の凄さは、

キコのプレイに負けない、

他メンバーのハイレベルな演奏、

そして、驚異的な楽曲の充実度です。

驚異のアルバム完成度

彼らのいわゆる復活作にあたる作品ですが、

コンセプトアルバムのような統一感があります。

どうやら、アングラ再生という経緯の上で、

もう一人のギター・ラファエルが、

すべて歌詞を書いたらしいので、

そのおかげかもしれません。

ただ単に良い曲をたくさん並べたわけではなく、

アルバム全体の流れを重視した、

全体の楽曲作りと構成になっています。

アルバムの流れ上配置されたような

地味目な楽曲のクオリティも凄まじく、

緩急絶妙な構成です。

私は国内盤を聴いていましたが、

ラストの『Bleeding Heart』

ボーナスということは知らずに聴いておりました。

完全におまけのレベルを超えています。

歌詞の内容が、

本編の他の曲とは趣が違うという理由で、

アルバムから外したそうです。

それにしても凄い曲です。

ちなみに、今現在2020年のアングラの音は、

ギターのエッジがかなり立っていて、

低音も分厚いのですが、

この『Rebirth』は、ギターのディストーションも、

ドラムやベースの低音もかなりマイルドで、

曲の素晴らしさが、さらに際立ちます。

この音はちょっと、

今の時代は出せないかもしれません。

とにかく、最初から最後まで、

最高の曲だけで構成されている作品です。

ブラジル民族音楽とメタルのハイブリッド

私は高校時代にメタルにハマった時、

御多分にもれず、

Helloweenが好きでした。

時代的にはアンディが加入したばかりの頃でした。
(このサムネのアンディの顔・・・)

それ以来、

一通りはこのタイプの音楽は聴いたつもりです。

良いバンドは多くても、

どこか没個性になりがちなジャンル、

という印象です。

そもそもアングラは、

ブラジリアン・メタルバンドなので、

比較するなら同郷のセパルトゥラあたりが、

本来正しいのかもしれませんが、

このルーツがかなり重要です。

ブラジル民族音楽の要素が、

彼らの個性を唯一無二まで押し上げています。

アンドレ最終作の『Fireworks』は、

かなり実験的な内容でしたが、

本作はあくまで曲のメロディに拘って、

その上に、彼らの持つエッセンスを、

まぶしたような自然な仕上がりです。

この絶妙なバランスが、

いつまでも飽きさせない理由でしょう。

オススメ名曲ランキング

トトオ
トトオの
オススメ名曲
ランキング

1位『Nova Era』
2位『Bleeding Heart』
3位『Millennium Sun』

終わりに

私はこの『Rebirth』で、

再始動アングラの素晴らしさを知ってから、

他の作品も聴きました。

世間的には『Rebirth』より

次作の『Temple of Shadows』の方が

評価は上のようです。

どちらも素晴らしい出来で、

この辺りは単に好みの問題でしょう。

その後、アングラはキコが抜けて、

メガデスに入るという事件がありました。

主要メンバーが抜けたにもかかわらず、

その後、発売された『Ømni』も、

本当に素晴らしい作品です。

アングラは、これだけメンバーが変わっても、

高いクオリティで活動し続けている、

本当に希有なバンドですね。

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