トトオです
新コーナー「ベストでもええやん」、一回目となる今回は、ヴァン・ヘイレン初のベスト『Best Of Volume I』です。
この記事のポイントはコチラです。
ポイント
コレ聴いとけば間違いない
「ベストでもええやん」趣旨
当ブログでは基本的に、ベスト盤を除いたオリジナル盤をレビューしています。
ベスト盤は単なるコンピレーションであり、良いとこ取りの反則技であるため、作品としての評価は適正ではないというスタンスです。
しかし、今のように音楽配信サービスがなかった時代に、手っ取り早くそのアーティストを知る方法として、ベスト盤は有用でした。
ということで、このコーナーでは、あえてベスト盤に絞って、オススメの作品を紹介していきます。
初回の今回は、ヴァン・ヘイレン『Best Of Volume I』です。
結論
先に本作の結論です。
では、本編行ってみましょう。
95-6年の高校生とVH
ハードロックを聴き始めた95-96年、私は高校生でした。
ちょうどその時、テレビでヴァン・ヘイレンの特集をやっていました。
(今思えば良い時代)
このベストを記念した特番だったのですが、私はこの番組をたまたまビデオに録っていました。
番組はPV・インタビュー満載で素晴らしく、何度も見るうちにハマりました。
当時、クラスに私と似たような人間が何人もいました。
ヴァン・ヘイレンを、この作品きっかけで知ったティーンエイジャーは、相当多かったはずです。
Van Halen『Best Of Volume I』
デイヴとサミーの良バランス
このベストは、当時のボーカルである、サミー・ヘイガーが抜けた後に発表されています。
この時点で、初代ボーカル・デイヴィッド・リー・ロスとサミーの作品数を比較すると、
サミー : 4枚
となっています。
収録曲は、新曲も入れると、
サミー : 7曲
です。
(日本盤はデイヴ11曲)
(一部を除く)どのアルバムからもバランス良く入れられており、選曲が上手いです。
一枚組のため、曲数にどうしても制限がでますが、最大公約数的な人気曲をカバーしています。
これを聴けば、このバンドの人気の理由が一発でわかるでしょう。
奇跡的な新録二曲
既述のとおり、本作はサミーが抜けた後に発表されています。
本作のために追加された新録二曲は、なんとデイヴボーカル曲です。
そして、これがとんでもなく格好良いです。
デイヴ脱退後すでに10年程度経過していますが、きっちりデイヴ向きの楽曲としてチューニングされています。
それにしても、渋い、渋すぎる楽曲です。
二曲どちらも良い曲ですが、『Me Wise Magic』は新生ヴァンヘイレンの幕開けと言えるような、凄まじい出来です。
しかし、結果的にこの後デイヴは戻らず、ゲイリー・シェローンがボーカルとして採用されます。
エディ「だけ」じゃない凄さ
ヴァン・ヘイレン人気の最大の理由は、当然エドワード・ヴァン・ヘイレンというスーパープレイヤーがいたことです。
しかし、彼の存在だけでは、これほどまでの人気にはならなかったでしょう。
このバンドの真の凄さは、
盤石なバンドメンバー
この二つです。
楽曲そのものの素晴らしさ
エディのプレイは確かに華やかですし、そこだけ取り出して聴いても十二分に楽しめます。
しかし、ヴァン・ヘイレンはそもそも曲自体が圧倒的に素晴らしいです。
彼らは、これほどの天才ギタリストがいても、まずは曲ありきのバンドです。
最高でしょう。
エディ時代もサミー時代も、タイプの異なる名曲満載です。
私はどちらかというと、アルバムはサミー時代の作品を良く聴きますが、曲単体ではエディ時代に好きなものが多いです。
(こういう人多いのでは)
盤石なバンドメンバー
そしてもう一つの凄さは、演奏するメンバーの技量と、そこに込められた魂です。
エディのギターとタメを張れるボーカリストは、デイヴやサミーという超人的なパフォーマーです。
そして、この強烈なボーカリスト達とギタリストをバンドに繋ぎとめたのは、
安定感抜群の屋台骨 マイケル
このリズム隊二人のおかげでしょう。
書けば書くほど、つくづく良いバンドですね。
エディがいなくなった時の喪失感は、単なる一プレイヤーの死ではなく、このバンドケミストリーが永遠に失われたと言う意味で、その衝撃は大きかったです。
オススメ名曲ランキング
オススメ
ランキング
1位『Me Wise Magic』
2位『Can’t Get This Stuff No More』
3位『Humans Being』
(※本ベスト盤限定曲のみ選出)
終わりに
アメリカンハードロックバンドで、私が一番好きなのは間違いなくヴァン・ヘイレンです。
一番好きな曲は選ぶのが難しいですが、『Unchained』あたりでしょうか。
コメント
このベスト盤は当時借りてMDに録音して聴いていました
入門篇と言える、良いところ取りな良ベスト盤でありますね😊
『ユー・リアリー・ガット・ミー』が入っていないのは残念でしたが、こちらはキンクスの大ヒット曲のカヴァーだから収録をしなかった感じはしますね
>ぼく、ブースカれすさん
そうなんですよ!カバーだから入れられなかったのだと思いますが、やはり代表曲にはなるので入れて欲しかったですね~。
ファースト・アルバムからのシングルカットでヒットした良アレンジだっただけに、カヴァーとは言え収録されなかったのは残念でありました…(・_・;
それにしてもオリジナルは1964年と60年近く前だけに、音はモノラルなのにも関わらずハードな曲調だったので、当時は衝撃的だったでしょうね
実のところ、最近(再版された?)発売されたヴァン・ヘイレンのアルバム『OU812』のバンド・スコアは、私の勤務先で印刷していたりします😊
>ぼく、ブースカれすさん
仕事でバンドスコアに関わるとか面白いですね(笑)。
ヴァン・ヘイレンは世代的な面でも、未だにバンドスコア需要ありそうですね。