【ARTIST INDEX】アーティスト名記事検索はコチラ
スポンサーリンク

【メタル的マッチョと対極の満点】Weezer『Blue Album』/ トトオのオールタイムベスト(51)

ウィーザー アルバム 写真 ブログ用 オールタイムベスト

トトオです。

今回のオールタイムベストは、ウィーザー『ブルー・アルバム』です。

前回の記事はこちら。

今回の記事のポイントはこちらです。

トトオ
この記事の
ポイント

メタラーこそ聴くべき!な満点の作品

結論

まずは結論です。

メタル的マッチョさの対極にある傑作

では、いきましょう。

ウィーザー、誰?

メタラー知名度ゼロ説

私は90年代後半にウィーザーを知りました。当時メタラーでしたが、色々なジャンルも自分なりに聴くようにはしていました。

しかし、私含む私の界隈(メタラー率高め)では、ウィーザーのウィの字も一切出てきませんでした。

私はメタル系の雑誌を複数購読していましたが、そこでも当然ウィの字も出てきませんでした。
(メタルでウィだと、ウィッチェリーとか?)

いやー、格好良いです。

それはさておき、では、私がなぜウィーザーを知ったのかというと、コピーバンドを見かけたからです。

原曲も知らぬまま

ウィーザーのコピーバンドを見て、「この格好良い曲はなんだ?」と気になりました。

確認すると、ウィーザーというバンドらしいのです。(曲は確か『Say It Ain’t So』『Buddy Holly』

すぐにその曲が入っているアルバムを買って、衝撃を受けました。

Weezer『Blue Album』(1994)

プロデューサーの慧眼

本作は色んなジャンルに分類されるようですが、私の感覚ではオルタナティヴ・ロックがしっくりきます。

音作りがシンプルで、その音の重ね方が非常に丁寧で、過度な装飾は皆無です。

結果、曲のメロディーや構成で「聴かせる」作品に仕上がっています。

この適切なアレンジは、彼らの魅力を最大限引き出しており、プロデューサーの慧眼と言えるでしょう。
ザ・カーズリック・オケイセック

本作は、全米だけで三百万枚も売れたようですが、

必要十分なアレンジだけで勝負しても、楽曲が良ければ売れる

ということを、この一枚で完璧に証明しています。

メタラーとの親和性

メタラーとはメタルが好きな人のことです。そして、そのメタルの歌詞は、基本的にマッチョです。

メタルからハードロック寄りになると、マッチョ度が薄まりワイルド・セクシー度が高まります。

これは私の偏見ですが、メタラーはどちらかというと、マッチョやワイルド・セクシーからは遠いタイプの人間が多いのではないでしょうか。

インドアで、内向的で、おとなしい、これらが私の知るメタラーの特徴です。(当然私も含む)

ウィーザーの歌詞は、まさにこのメタラーの性質に、極めて近いメンタリティをベースにしています。

リスナーが、必ずしも音楽に自身を投影させる必要はありません。

しかし、本作のいわゆる非モテ的な歌詞の刺々しさは、自宅にこもって大音量でデスメタルを聴くようなメタラー(偏見)にこそ、刺さるのではないでしょうか。(だからこそ聴きたくないかもしれませんが)

80年代ポップの伝道師

本作は、アレンジはシンプルで、曲の中身で勝負しています。

その肝心の曲は、80年代のポップ・ロック的なキャッチーさが下敷きになっています。

この辺りは、同時代に同レーベルで活躍した、先輩格に当たるニルヴァーナと酷似している点です。

結果的に、ニルヴァーナは短命のバンドとなりましたが、ウィーザーは息の長いバンドとなりました。

最近、彼らはカバーアルバムを出しました。

彼らのルーツがわかると同時に、彼らがこの三十年でどれだけレベルアップしたのか、聴けば一発でわかります。

これを聴くと、もしニルヴァーナが続いていれば・・・?なんてこともつい想像してしまいます。
(ちなみに、ボーカルのリヴァースはメタルの影響も公言)

「次に期待を持てないほど」の完璧さ

私はウィーザーの他の作品を全く聴きません。なぜかほとんど興味が持てず、本作ばかりもう20年くらいずっと聴いています。

これくらい凄い曲は、まああんまり聴いたことがないです。

初めて聴いた作品が良かった場合、私はそれ以外の作品にどんどん掘り下げるタイプなので、我ながら不思議でした。

今回考えて思い当たったのが、

本作があまりにも完璧なため、次作以降のハードルが高すぎるから

かもしれません。

そもそも本作以降の作品を知らないので、本作よりも素晴らしい作品が存在する可能性はあります。

しかし、あまりにも本作が完璧すぎるので、これ以上の作品と出会う可能性が低い、と直感的に感じた結果、興味が高まらない、といったところでしょうか。

一枚目に聴いた作品が、「良い曲がいくつかあって、これから伸びしろがありそう」といった感じなら、こうはなりません。

本作は誇張抜きに、それほどにも完璧な作品で、満点を付けても良いと思える、極めて希少な一枚です。

トトオのオススメ名曲ランキング

トトオ
トトオの
オススメ
ランキング

1位『Only in Dreams』
2位『Say It Ain’t So』
3位『Buddy Holly』

終わりに

例えば、本作に近い作風のパワーポップ的なバンドの作品も多少は持っていて、お気に入りのバンドもあります。

しかし、アルバム中二、三曲は良いけど他はちょっと、というバンドがあまりにも多いです。

本作は、ニルヴァーナの『ネヴァーマインド』あたりと肩を並べる、伝説的な名盤だと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました