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【万人向けの快作!】access/AXS 作品レビュー『binary engine』(2007)

access アルバム 写真 ブログ用 3 音楽

トトオです。

今回は、access年代別作品レビューの第三回になります。

三回目は、2000年代後半編になりますが、該当の作品は2007年発表の『binary engine』一枚のみです。

前回記事はこちらです。

今回の記事のポイントはコチラです。

トトオ
この記事の
ポイント

万人にオススメ!再始動後accessの決定盤

『binary engine』(2007)

最初に結論

フルアルバムとしては、前作の『Rippin’ GHOST』が2003年2月だったので、本作まで約4年半も空いています。

ちなみに、本作の少し前には、『diamond cycle』というミニアルバムが発表されています。

前作『Rippin’ GHOST』は、復活後初の完全オリジナルアルバムでしたが、かなり攻めた内容でした。

結論から言いますと、本作は復活後のaccess作品でも、最も万人に受け入れられるバランスの良い快作です。

詳細レビュー

らしさ爆発の好バランス作品
光る小室みつ子作詞曲
二人の天才 浅倉大介と平沢進

らしさ爆発の好バランス作品

前作『Rippin’ GHOST』は、復活作『CROSSBRIDGE』のトランス路線を継承した、久しぶりの完全新作と言えるアルバムでした。

この路線の影響なのかどうかはわかりませんが、やや二人のルックスがハード系になり、歌詞もアゲ系(?)のものに変化していました。

本作『binary engine』は、曲調も歌詞もハードさは抑えています。

その代わりに、1990年代の彼らの楽曲、特にアルバム収録曲で見られたような、「独特のポップさ」が全編を通じて展開されます。

おそらく、コアなaccessファンは、このスタイルの二人が一番しっくりくるのではないでしょうか。

そんな本作のハイライトは最終曲、『瞳ノ翼』でしょう。

アニメの主題歌ということもあり、一般層の認知度が最も高い曲だと思います。

サイバー感あふれるビートやボーカルエフェクトは、90年代の全盛期の楽曲に似た雰囲気もあり、新旧ファンともに楽しめる楽曲でしょう。

光る小室みつ子作詞曲

意外といえば意外ですが、本作は初めて小室みつ子作詞の楽曲が含まれます(二曲)。

その一曲、『Life goes on』は、本作中ずば抜けた名曲です。

前作に収録されていてもおかしくない高速ビートのナンバーです。

歌詞がやはり素晴らしく、みずみずしいサウンドもマッチして、キャリア10年を越えて、楽曲が若返りを果たしています。

曲単体では、2000年代accessNo. 1の楽曲でしょう。

この曲も含め、本作はディストーションギターに特に良いフレーズが多く、前作よりも全体的なアレンジはロック寄りかもしれません。

二人の天才 浅倉大介と平沢進

前作も、中盤に格好良いインスト曲が挟まれていましたが、本作にもインスト曲『biologic engine (Instrumental)』が収録されています。

8:40辺りから始まります。

正直、本作で一番シビれた楽曲はこれだったりします。

ショートムービーでも見ているかのような、短いながらも非常に凝った構成の楽曲で、天才浅倉大介の真価が遺憾なく発揮されています。

浅倉大介を聴いていると、平沢進というもう一人の天才が思い浮かびます。

2000年代以降の平沢師匠は、完全に孤高の人となり、評価も遅れてついてきて、大ブレイクを果たしました。

浅倉大介はミュージシャンとしての成功は早く、access以外のプロデューサーとしても大御所になっています。

しかし、浅倉大介ソロとしての作品は、平沢進ほど浸透しているとは言えません。

平沢師匠のような、何か特別なアプローチがハマれば、浅倉大介はさらに別格的な存在となり得るのではないでしょうか。

少なくとも、浅倉大介の楽曲の尖り方は、平沢進に勝るとも劣りません。

オススメ名曲ランキング

トトオ
トトオの
オススメ名曲
ランキング

1位『Life goes on』
2位『biologic engine (Instrumental)』

3位『Awake』

終わりに

新規ファンを掴めるか

TM NETWORKもそうですが、accessに関しても私は2000年代はあまりタイムリーにフォローしていませんでした。

新作が出ていることに気づいたら買う、という感じでした。

私がテレビの音楽番組にそもそも疎いということもありますが、2000年代以降の彼らは、一般のリスナー(つまりファン以外)に向けた露出は少なかったように思います。

この時代に、ネットやSNSへ上手くシフトできたかどうかが、アーティストのその後の活動に、大きく影響を与えた印象です。

成功者ゆえのジレンマ

accessは1990年代に大成功したがゆえに、2000年代以降のシフトチェンジは容易ではなかったと思います(既に相当な固定ファンがいたため)。

この作品をはじめとして、一般のリスナーには、2000年代以降のaccessの楽曲はあまりメジャーではないでしょう。

しかし、本作はファンだけのものにしておくのはもったいない、access全キャリアを見ても、万人にオススメできる作品だと思います。

コメント

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