トトオです。
今回は、岡村ちゃんこと、
岡村靖幸の初心者向け、
アルバムベスト3を紹介します。
80年代後半から90年代前半、
彼は天才と言われていました。
しかし、一般的には、
2000年以降の事件の印象が、
強い方も多いと思います。
その後、見事に完全復活を果たし、
今も精力的に活動しているので、
ご存知ない方が今からファンになっても、
全然遅くありません。
この記事は、以下のような方にオススメです。
和製プリンスという言葉にピンと来る
邦楽史上に残る傑作を知りたい
岡村靖幸について
86年12月に、
シングル『OUT OF BLUE』でメジャーデビューし、
その後立て続けに作品を発表。
一気に人気者になるも、
1995年の『禁じられた生きがい』発表後、
自身の活動は一旦休止してしまう。
2003年に覚せい剤所持で逮捕されるも、
2004年にはアルバム『Me-imi』で復活を果たす。
しかし、翌年また覚せい剤所持で逮捕され、
活動を再び休止。
少しずつ活動を続けるもの、
2008年に3度目の逮捕。
その後、時間をかけながらも、
順調に活動ペースを上げていき、
2016年にアルバム『幸福』を発表する。
といった感じです。
事件のことはあまり書きたくないですが、
本当に紆余曲折ありましたね。
すごいのは、
これまでファンが離れず、
ずっと応援してきたことです。
(離れたファンもいたかとは思います)
私は20年くらい前にファンになりましたが、
ファンの気持ちはよくわかります。
彼の才能・存在が唯一無二過ぎて、
どんなことがあっても、
帰りを待ち続ける気持ちでしょう。
2003年の復活以降、
元々とてもスリムな体型だった彼が、
激太りして、
歌声もかなり落ちてしまったのを見た時は、
正直ショックでしたし、
完全復活は厳しいかと思いました。
しかし現在は、
かつてのようなスマートな体型に戻り、
五十代半ばとは思えないようなパフォーマンスで、
完全復活しています。
今回は、
初心者向けベスト3を発表します。
名盤しかないけど第三位!
第3位
天才岡村靖幸の覚醒 ☆☆☆☆
89年発表の三枚目のアルバムです。
アルバムタイトルが自身の名前ですが、
このアルバムから、
本格的に岡村ちゃんワールドが、
始まったように思います。
歌詞の表現力と、
独特の歌唱法が相まって、
日本語音楽の新たな境地、
とも言える次元です。
ワード選びのセンスは、
この時期から、
次作『家庭教師』の頃が、
最も尖っているように思います。
特に、語りの部分が強烈で、
岡村靖幸というキャラクターが、
完全に確立されています。
個人的には、
岡村ちゃん曲でも一二を争うくらい好きな、
『ラブ タンバリン』が必聴です。
他にも、名曲勢揃いの大充実盤です。
『だいすき』あたりは、
素晴らし過ぎて、
聴いてると泣きそうになりますね。
このアルバムと、
次の『家庭教師』の岡村ちゃんあたりが、
世間で持たれている、
天才岡村靖幸のイメージに、
近いのではないでしょうか。
『ラブ タンバリン』
名曲のみで構成された第二位!
第2位
時代を映し出す深い歌詞 ☆☆☆☆
1995年の五枚目のアルバムです。
前作からなんと五年経過しています。
前作は、バブル真っ只中でしたが、
今作までに、バブルは崩壊し、
震災があったり、
オウムの事件があったり、
1990年代の前半は、
劇的に世の中が変わりました。
岡村ちゃんの歌詞は、
その時代を彼がどう感じているか、
という点が色濃く反映されているため、
この五年間の世間の変化は、
彼に大きな影響を与えたようです。
実際、このアルバムは、
統一感のあった前作までとは異なり、
かなりバラエティに富んでいます。
それまでの強烈なキャラクターは、
やや抑えられた印象です。
但し、楽曲の完成度は極めて高く、
個人的には、
楽曲のラインナップだけ見た場合、
この作品が最高傑作だと思います。
『あばれ太鼓』
『青年14歳』
『クロロフィル・ラブ』
『妻になってよ』
シングルにはなってない曲が、
特に素晴らしいです。
中でも『クロロフィル・ラブ』は、
天才岡村靖幸にしか、
作り得ない曲だと思います。
今後こんな曲を書ける日本人が登場することは、
果たしてあるでしょうか。
『クロロフィル・ラブ』
結局これなんかい!な一位
第1位
バーボンソーダよりカルアミルク ☆☆☆☆☆
今回、
改めて過去の作品や復活後の作品も聴き直しました。
その上で、
この作品を一位に選ぶことになりました。
ファンからすると、
結局『家庭教師』かい!
となりそうですが、
このアルバムを外して彼を語ることは、
やはり不可能でした。
彼のキャラクター、
才能、
そして時代が、
完全にマッチした究極の一枚です。
このアルバムは、
他の作品より、
アルバム全体としてのクオリティが高く、
その点が世間的に、
名盤とされる所以でしょう。
歌詞の素晴らしさももちろんですが、
岡村ちゃんの歌唱力が頂点に達したのはこの作品です。
素晴らしい曲しかないのですが、
有名どころでいうと、
『どぉなっちゃってんだよ』
『カルアミルク』
『あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう』
あたりは、
当然外せない名曲ですし、
アルバム後半にも、
素晴らしい楽曲が揃います。
『ペンション』とか、
鳥肌モノの一曲ですね。
発売後何十年経っても、
未だに色々なミュージシャンから、
カバーされたり、
引き合いに出されるのもよくわかります。
結局、これに代わる作品が存在しないのです。
『カルアミルク』
多数のミュージシャンにカバーされた有名曲ですが、
意外と、原曲はそれほど聴かれてない印象です。
もったいないので是非。
終わりに
復活後のアルバム二枚や、
『靖幸』の前のアルバム二枚、
他にもアルバム以外のシングルなと、
良い曲が多過ぎて、
正直、岡村靖幸という存在自体がおすすめです。
事件が起こって報道されるたびに、
彼のファンである私は、
友人たちから色々と気を使われました。
その度、
彼の作品の素晴らしさをアピールしたところ、
今や周りにもファンがたくさんできました。
一般の人は、
ニュースで知る、
事件のイメージでしか、
彼を知らないのは、
本当にもったいないことです。
なぜこれだけ色々なことがあっても、
未だにこれだけ人気があるのか、
一度聴けば、嫌でもわかることでしょう。
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