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【30周年記念盤!THE WiLDHEARTS/ライブアルバムレビュー】ザ・ワイルドハーツ『Thirty Year Itch』

ワイルドハーツ TYI 写真1 ブログ用 音楽

トトオです。

今回は、先日発売されたばかりの

ワイルドハーツのライブアルバム

『Thirty Year Itch』をレビューします。

この記事は、

以下の方にオススメです。

ワイルドハーツ30周年を祝いたい

過去のライブアルバム

ワイルドハーツ30年の歴史において、

ライブアルバムは実はかなり多いです。

Anarchic Airwaves (1998)
Tokyo Suits Me (1999) 
The Wildhearts Strike Back (2004) 
Geordie in Wonderland (2006)
Live in the Studio (2007)
Rock City vs The Wildhearts (2014)
Never Outdrunk, Never Outsung (2016)

公式に発売されているもので、7枚もあります。

ブートとかも入れたら、

数十枚くらいあるのではないでしょうか。

直近は『Never Outdrunk, Never Outsung』

2016年に発売されており、

本作は約四年ぶりのライブアルバムになります。

2010年代に発売されたライブアルバム二枚は、

過去のアルバムのアニバーサリーツアーでした。

そのため、オリジナルアルバムの完全再現に、

プラスアルファ数曲演奏、という構成でした。

ザ・ワイルドハーツ『Thirty Year Itch』

内容

今回の『Thirty Year Itch』は、

ワイルドハーツ30年の歴史の中から

満遍なく演奏曲を選んでいることが特徴です。

このような、

ベストアルバム的な選曲でのライブ盤は、

『Geordie in Wonderland』以来となり、

なんと約15年ぶりになります。

収録曲

全17曲で二枚組の構成です。

1. Dislocated
2. Everlone
3. Suckerpunch
4. Anthem
5. Diagnosis
6. TV Tan
7. The Jackson Whites
8. Let Em Go
9. Vanilla Radio
10. Urge
11. Mazel Tov Cocktail
12. Sick Of Drugs
13. Someone Who Won’t Let Me Go
14. The Revolution Will Be Televised
15. Caffeine Bomb
16. Love U Til I Don’t
17. I Wanna Go Where The People Go

11曲目の『Mazel Tov Cocktail』からが、

Disc2となります。

選曲割合

オリジナルアルバム毎の選曲数を見てみます。

Earth vs the Wildhearts : 5
P.H.U.Q. : 1
Fishing for More Luckies : 1 
Endless, Nameless : 2
The Wildhearts Must Be Destroyed : 2
The Wildhearts : 1
¡Chutzpah! : 2
Renaissance Men : 3

上記のように、

全オリジナルアルバムから選曲しています。
(『Fishing for -』はEPですが)

やはり、発売されたばかりの

『Renaissance Men』の楽曲がやや多めですが、

全体として見ると

2000年代以降の楽曲が

かなり多く収録されていることがわかります。

本作の聴きどころ

グレイテスト・ヒッツ・ライブ
公式ライブ音源初収録曲
ライブバンドとしてのワイルドハーツ

グレイテスト・ヒッツ・ライブ

既述の通り、

全キャリアから満遍なく収録されており、

彼らのベストアルバム的に楽しめます。

今のワイルドハーツのメンバーが演奏すると、

最新作の楽曲も、ファーストアルバムの曲も、

どれも続けて違和感なく聴けてしまうのは、

楽曲のクオリティの高さの証明と言えるでしょう。

曲順も練られていて、

一つの作品としての完成度は非常に高いです。

個人的には、

『Dislocated』から『Everlone』の流れや、

『Vanilla Radio』から『Urge』あたり、

特にシビれましたね。

このライブ音源から、

『Urge』のPVが公式発表されています。

公式ライブ音源初収録曲

2007年の『The Wildhearts』以降の楽曲が

ライブ音源として含まれるのは初になります。

『Mazel Tov Cocktail』と、

『The Revolution Will Be Televised』は、

かなり新鮮でした。

『¡Chutzpah!』のオープニングナンバー、

『The Jackson Whites』を中盤にやっているのも、

予想外で面白いです。

最新アルバムからは、

オープニング曲『Dislocated』や、

『Diagnosis』『Let Em Go』などが

収録されています。

過去のワイルドハーツのクラシックと比較しても

遜色ないクオリティの楽曲で、納得の選曲です。

ライブバンドとしてのワイルドハーツ

アルバムタイトル通り、

もう30年選手となったバンドですが、

メンバーの年齢はすでにアラフィフです。
(ジンジャーにいたっては50半ば)

その年齢からは信じられないくらい、

速く、激しく、安定感のある演奏です。

ワイルドハーツのライブは良くも悪くも、

ジンジャーのコンディションに左右されるため、

正直なところ、

日によって当たり外れがある印象です。

しかし、このライブアルバムは完璧な演奏と、

オーディエンスの最高の盛り上がりです。

同日のライブであるとは記載されていないので、

いくつかのライブからの、

コンピレーションだと思いますが、

楽曲の良さが100%生かされた、

素晴らしいプレイです。

ジンジャーのハスキーなボーカルは絶好調で、

CJのコーラスもはっきり聞こえます。

たったギター二本とは思えない、

ヘヴィ且つメロディックな演奏です。

今のダニーはライブでは激しくは動けませんが、

ベースプレイはとても安定しており、

リッチのパワフルなドラムとの

コンビネーション抜群です。

メンバー全員歳を取りましたが、

ルックスは今なお格好良く、ステージ映えします。

おまけでメンバーの写真カードが封入されており、

ファンには嬉しいところです。

ワイルドハーツ TYI 写真2 ブログ用

なんか、ここにダニーがいるのが、

しみじみと嬉しいですね。

採点

『Thirty Year Itch』 / 95点
トトオ
トトオの
オススメ曲

Dislocated

The Jackson Whites
Someone That Won’t Let Me Go
The Revolution Will Be Televised

終わりに

昨年(2019年)、

本作と同時期のツアーに日本で参加しました。

キャパがかなり少ない会場で、

興行として成り立っているのか、

正直、かなり不安になりました。

楽曲や演奏、バンドのルックスなど、

彼らの実力なら、

本来それなりの会場でも十分埋まるはずです。

モトリーやガンズは比較的最近でも、

日本の大きな会場でできるのですから、

単に知名度の差ということでしょう。
(実力は同等以上と断言します)

参加する側としては、狭いハコの方が、

ライブ自体の満足度は断然高いのですが、

このままだと、来日自体、

いずれ難しくなりそうな気がします。

ワイルドハーツは、

ハードロック・メタルにカテゴライズされるため、

日本メディアはBURRN!がメインになりましたが、

これが良くも悪くも、

ファンを限定してしまった感があります。
(他にはミュージックライフもありましたが)

彼らの楽曲は、

UKロック好きや、ヘヴィロック好き、

メロコア・パンク好き、など、

相当幅広いジャンルのファンに、

受け入れられる音楽性だと思います。

最近のジンジャーのTwitterを見ていると、

ニューアルバム作成中という、

驚きの情報もありました。

コロナ後のニューアルバムと、

再来日ツアーを期待して、

今はこのライブアルバムで、

昨年の余韻に浸りたいと思います。

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