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【マキシマムザ亮君に影響!THE WiLDHEARTS/全作品レビュー#3】ザ・ワイルドハーツ『Earth Vs The Wildhearts』

ワイルドハーツ EARTHVS 写真 ブログ用 音楽

トトオです。

ワイルドハーツレビュー三回目ですが、

今回は、

彼らのファーストフルアルバム

『Earth Vs The Wildhearts』です。

ちなみに、前回はこちら。

【マキシマムザ亮君に影響!THE WiLDHEARTS/全作品レビュー#2】ザ・ワイルドハーツ『Don't Be Happy... Just Worry』
トトオです。 ワイルドハーツレビュー二回目です。 前回はこちらです。 今回は彼らの本邦デビューEP 『Don't Be Happy... Just Worry』です。 私が一番最初に買った、 ワイルドハーツの作品で、 これ...

このアルバムが発表されてから、

もう26年ほど経ちますが、

おそらくワイルドハーツの、

一般的な人気作は、

この作品になると思います。

この記事は、

以下の方にオススメです。

ワイルドハーツ初心者
マキシマムザ亮君が好きな方
メタリカもしくはビートルズのファン

Earth vs The Wildhearts vs 私③

ちょうど、

『Riff After Riff After Motherfucking Riff』

を買った時は、

私はまだ大学生でした。

その後社会人になった一年目に、

『The Wildhearts Must Be Destroyed』

が発表されました。

リアルタイムで発表された、

初めてのフルアルバムだったので、

めちゃくちゃ嬉しかったですね。

そのアルバムでの来日ツアーで、

初めてワイルドハーツのライブに、

参加します。

『Earth Vs The Wildhearts』(1993年発表)

1993年発表の、

彼らのファーストフルアルバムです。

本国イギリスでの、

彼らの一番の人気作のようで、

Kerrang!(イギリスのメタル雑誌)の、

その年の人気投票で、

なんと一位に輝いています。

このアルバムの完成度は驚異的ですので、

納得の結果ですね。

当時の国内盤は全13曲で、

内2曲がボーナスです。

1994年と2010年に、

それぞれリイシュー盤が発売されています。

今回は、1993年発表の国内盤のレビューです。

全曲レビュー

#1 Greetings From Shitsville(Ginger)[4:32]

一曲目ですが、いきなり、

ゴリゴリのメタルリフから始まります。

そのあとの展開が、

驚きのポップ・キャッチーさで、

特にサビのメロディとシャウトは、

素晴らしいです。

前作のEPと比較しても、

音のバランスが良く、

ギターもエッジのある音です。

良い意味で、

猥雑な音という感じでしょうか。

ジンジャーのしゃがれたボーカルは、

バンドのイメージにぴったりです。

ワイルドハーツは、

アルバム一曲目に、

特に気合いが入ったやつが多いのですが、

まさにこの曲は、一曲目にふさわしいですね。

#2 TV Tan(Ginger)[4:30]

二曲目はこれまたキャッチーな名曲、

『TV Tan』です。

冒頭のギターリフが印象的です。

一曲目、二曲目を聴いただけで、

前作のEPより、

バラエティに富んでいることがわかります。

しかし、

なんちゅう格好良い曲でしょうか。

一番最初に好きになった曲かもしれません。

PVの出来もよく、

ルックスの良さも彼らの武器ですね。

#3 Everlone(Ginger)[6:30]

ライブの定番曲です。

リフやリズムが複雑ですが、

サビがキャッチーで、

耳に残ります。

中盤から後半にかけてのインスト部分が、

別の曲をつなげたかのような、

面白い展開をします。

そのままアウトロまで持っていくのですが、

こういう常人では発想できない展開が、

天才ジンジャーの、

なせる技といった感じです。

#4 Shame On Me(Ginger)[3:58]

前曲から、

直接繋がっているわけではないですが、

とても自然に四曲目が始まります。

アルバム中では、

比較的地味な方の曲に入りますが、

前曲同様、

やたら複雑に展開するにも関わらず、

サビは相変わらずキャッチーで、

演奏もタイトです。

このアルバムは、

スティディが叩いていますが、

前任のバムや後任のリッチと比べて、

直線的で、

速いタム回しが得意なので、

その辺りも活かされた曲、

という感じがします。

#5 Loveshit(Ginger)[3:57]

ベスト盤にも入っている、

とてもキャッチーな曲です。

(そもそも本作は、

キャッチーな曲しかありませんが)

ワイルドハーツ初心者には、

オススメかもしれませんが、

個人的には、

やや他の曲よりも、

没個性という感じです。

#6 The Miles Away Girl(Ginger)[5:37]

こちらも前曲と似た感じの、

キャッチーで、

比較的ストレートな曲です。

彼らの曲は、

「メタリカ・ミーツ・ビートルズ」

とよく表現されますが、

前曲とこの曲は、

「メタリカ 3 : ビートルズ 7」

くらいのバランスで、

かなりとっつきやすいです。

但し、ワイルドハーツの個性で見ると、

やや薄く感じられます。

#7 My Baby Is A Headfuck(Ginger)[4:27]

こちらは、

ライブでも定番曲です。

この曲も同じく、

「メタリカ 3 : ビートルズ 7」

くらいの、

キャッチー寄りなバランスですが、

歌メロがめちゃくちゃ良くて、

彼らのスタンダードナンバーとして、

愛されていますね。

お遊びで、

途中ビートルズの

『デイ・トリッパー』のリフが、

挟まれています。

ギターソロが素晴らしい曲で、

デヴィッド・ボウイとの仕事で有名な、

ミック・ロンソンがゲスト参加しています。

聴きどころ満載ですね。

#8 Suckerpunch(Ginger)[2:59]

来ました。

『サッカーパンチ』

メロコア好きな人とかは、

この曲から入るのが、

良いんじゃないでしょうか。

この曲と、

『Caffeine Bomb/カフェイン・ボム』は、

ライブで一番盛り上がります。

歌メロも良いんですが、

ギターリフが死ぬほど格好良いです。

ワイルドハーツの中でも、

おそらくベスト5に入る人気曲です。

#9 News Of The World(Ginger)[5:49]

ここで少し、

ペースを落とした曲です。

比較的地味目な曲ですが、

この曲は特にコーラスワークが素晴らしく、

この時期のバンドメンバーの、

関係性が良かったことがわかります。

このアルバム作成時のメンバーは、

のちの活動休止後、

2000年代に復活した際の、

ラインナップになりますが、

とても安定感があります。

#10 Drinking About Life(Ginger)[2:03]

タイトルどおりの、

ノリの良いラウドなナンバーです。

2分ほどしかなく、

アルバム後半のお遊びですね。

お遊びですら、

このクオリティなのが驚異的です。

#11 Love U Til I Don’t(Ginger)[5:04]

本編最後の曲です。

このアルバムの締めくくりにふさわしい、

メロディック且つ、

キレキレの演奏の名曲です。

コーラスが素晴らしいですが、

ギターのメロディもかなり凝っていて、

色々詰め込みまくっています。

他バンドが簡単にカバーできないような、

一聴で覚えられない構成ですね。

#12 Show a Little Emotion(Ginger)[3:02]

ボーナス一曲目です。

ボーナスにしとくのがもったいない、

素晴らしい曲です。

歌メロがかなり甘い感じで、

ポップソングのような耳障りです。

アルバム収録曲とくらべると、

比較的ストレートな曲です。

そのあたりが、

選から漏れた理由かもしれません。

#13 Down on London(Ginger)[4:39]

ボーナス二曲目です。

こちらは、やはりボーナスっぽい曲で、

良い曲ですが、

アルバム収録曲よりはパンチが弱いです。

リラックスした雰囲気の曲で、

当時のバンドの感じが出ていて、

結構好きですけどね。

ちなみに、

1994年のリイシュー盤では、

国内盤ボーナス二曲の代わりに、

『Caffeine Bomb/カフェイン・ボム』

が入っています。

この曲はスティディに代わり、

リッチが叩いています。

別盤のレビューの際に紹介しますが、

これまためちゃくちゃ格好良い名曲です。

採点

『Earth Vs The Wildhearts』 /98点
トトオ
トトオの
オススメ曲

TV Tan
Everlone
Suckerpunch
Love U Til I Don’t

総括

いきなりこんな点数付けて大丈夫か、

っていう話ですが、

ワイルドハーツを知らない人に、

まず紹介するならこの作品です。

ベスト盤よりも、

このアルバムの方が、

全体のバランスがよく、

とっつきやすいと思います。

すでに書きましたが、

「メタリカ・ミーツ・ビートルズ」の、

ビートルズ多めのバランスです。

そのため、

かなり幅広く受け入れられると思います。

ワイルドハーツの表ベストといった趣です。

それこそ、

普通のロック好きな人はもちろん、

ガンズやモトリーなどの、

バッドボーイズロックンロール好きも、

自然とハマるはずです。

終わりに

ワイルドハーツは、

イギリスでも日本でも、

メタル系の雑誌に取り上げられたのが

やや不運だったように思います。

ジャンルの縛りを受けたことで、

イメージが固定化されて、

ファン層が限定的になりました。

本来は、

幅広くUKロックの括りで、

聴かれるべき存在でした。

93年という時代は、

彼らには少し厳しかったかもしれません。

アメリカでは、

グランジ・オルタナが流行していましたし、

世界的にハードロックが下火になり、

UKでも人気のジャンルが、

変わりつつあった、

潮目のようなタイミングでした。

ジンジャーがまさに天才だった時代は、

90年台前半から半ばまで、

というのが個人的な意見です。

その後も素晴らしい作品がありますが、

奇跡が起こっていたのは、

間違いなくこの時代ですね。

もし、ワイルドハーツのデビューが、

あと数年早かったら、

また違うキャリアだったかもしれません

ちなみに、

現在販売されているのは、

2010年のリイシュー盤です。

2枚組になっていて、

その2枚目には、

前回レビューしたEP

『Don’t Be Happy…Just Worry』の、

リマスターバージョンに加えて、

更にボーナス曲が複数入っている、

超お買い得版になっています。

【マキシマムザホルモン好きに!THE WiLDHEARTS/全作品レビュー#4】ザ・ワイルドハーツ『P.H.U.Q.』
トトオです。 ワイルドハーツレビュー、 早くも四回目です。 今回は、彼らの一番の有名曲が含まれる、 セカンドアルバム、 『P.H.U.Q.』のレビューです。 ちなみに、前回はこちら。 この記事は、 以下の方にオススメです...

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