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【その名が背負う十字架】SMG『MADE IN JAPAN』レビュー【今こそマシンガンズ】

SMG アルバム写真 ブログ用 音楽

トトオです。

今回は、SMG(マシンガンズ)のセカンドアルバム、『MADE IN JAPAN』をレビューします。

※以下、本記事ではバンド名を略して「マシンガンズ」とします(理由は後述)。

この記事のポイントはこちらです。

トトオ
この記事の
ポイント

その名が背負う十字架とは

結論

本作の結論を述べます。

ジャパメタの新星が、勢いのままに生み出した傑作

では、レビューに進みます。

リアルタイムな「奴ら」

ビジュアル系(風)コミックメタルバンド

マシンガンズのメジャーデビューは98年です。

私は当時、学生でメタラーでした。

深夜の音楽番組に、様子のおかしいビジュアル系バンドが出演しているのが目に付きました。

それがまさに、一作目を発表したばかりのマシンガンズでした。

ビジュアル系風コミックメタルバンドという独特のコンセプトでしたが、純粋に曲が格好良く、すぐにファンになりました。

専門誌では微妙、でも

デビュー作は、当時のBurrn!のレビューでは、微妙な扱いを受けていた記憶があります。
(当時のB!体制では当然でしょうか)

しかし、彼らはV系(風)でもあったため、メタル雑誌以外にも積極的に取り扱われました。

その後、凄まじい勢いで人気を獲得していきますが、2003年に一度解散してしまいます。

今回紹介するのは、1999年発表のセカンドアルバムです。

マシンガンズ/MACHINEGUNS『MADE IN JAPAN』

馬鹿な歌詞に必要な「説得力」

彼らが人気を得た理由は、やはりユニークな歌詞でしょう。

馬鹿馬鹿しい歌詞のインパクトは強烈で、良くも悪くも人を惹きつけます。

本作は、前作の延長線上にある作品で、11曲中5曲がコミカルな歌詞です。

ポイントはネタ的な楽曲ほど、演奏的に聴きどころが多い点です。

『TEKKEN II』は、当時そのタイトルに衝撃を受けました。
(あまりにもそのまま過ぎて)

歌詞だけではなく、楽曲内容も凄まじいです。

冒頭のリフが抜群に格好良く、格ゲーの爽快さを上手く楽曲で表現しています。

『ONIGUNSOW』は、当時のバンド史上最速スラッシュメタルです。

歌詞の馬鹿馬鹿しさは本作随一で、楽曲と歌詞のミスマッチ度は最大です。
(ちなみにドラムはそうる透)

「普通に」高品質なメタル曲

本作のもう一つの特徴が、真面目(?)な曲も高品質なメタル楽曲であることです。

illusion city
Magnum Fire

この二曲は、LAメタル色が強めで、オリジナリティこそ高くないですが、完成度は高いです。

モロDokkenという感じで、海外受けも良いようです。

Iron Cross
American Z
Operation Tiger

このあたりの流れは凄まじく、どれも凝った楽曲で、抜群に格好良いです。

演奏力も高く、彼らが実力も備わった本物のメタルバンドであることを証明しています。
(『American Z』は特に必聴)

但し、これらの楽曲にはリスクがあって、

コミックバンド的な楽曲を期待されると、
歌詞の個性が相対的に薄いので、
すっ飛ばされてしまう(かもしれない)

というところでしょう。

『illusion city』『Magnum Fire』は、ギリギリそのままビジュアル系としても通用するような世界観ですが、次作以降この路線は薄れます。
(前作では『Hanabi-La大回転』あたり)

個人的には、この路線をさらに発展させていれば、また違うバンドの未来もあったのではないか、と思います。

この方向性は、バンドとかなり相性が良かったので、正直もったいない気がしましたね。

団体芸は「空気」が重要

私は当時学生でメタラーだったので、身近に学生メタラーが数多くいました。

そんな彼らは、ほぼ全員マシンガンズのファンでした(やや誇張)。

歌詞の馬鹿馬鹿しさよりも、

楽曲の格好良さ
演奏力の高さ
メンバーのキャラクター

のファンでした。

人気の秘訣は、バンマスのANCHANG以外のメンバーも魅力的だったことです。

バンドはその後、様々な理由からメンバーが入れ替わっていきます。

そして、それに合わせるように、徐々にファンを辞める人が増えていきました。
(私の周辺のファンは、メタラーかバンドマン)

単純に飽きが来たということもあるでしょう。

しかし、少なくとも私の周りでは、当時のバンドメンバーによる団体芸の魅力が薄れたように感じる人が多かったです。

馬鹿馬鹿しくも格好良いバンドの素地として、メンバー間の和気藹々は、かなり重要だったように思います。

バンド名が背負う「十字架」

本記事では、バンド名を「マシンガンズ」と略しています。

これには理由があります。

実は正式なバンド名を表記すると、

Googleの検索エンジンから弾かれてしまう

ためです。

その記事が検索結果から外されるだけでなく、サイト自体の表示順位が落ちる可能性すらあります。

ネットでいかにアピールするかが、現代におけるコマーシャルの基本でしょう。

つまり、この状況はバンドにとってかなり深刻です。

これを解決する一番確実な方法は、改名です。
(もしくは、Google外での宣伝に専念する)

彼らは、現代の新しいリスナーにも受け入れられうる、素晴らしい現役バンドだと思います。

初心者には、やはり代表曲のコレでしょう。
(当時VHSのビデオを持っていました)

彼らのことを知らない多くの人に、その存在が知られることを、切に願います。

オススメ名曲ランキング

トトオ
トトオの
オススメ
ランキング

1位『American Z』
2位『illusion city』
3位『TEKKEN II』

終わりに

現在のバンドには、メジャーデビュー期のギタリストSUSSYが参加しています。

当時の人気の相当な部分は、SUSSYも担っていたはずです。
(私は大好きです)

そして、相変わらず、彼らのライブパフォーマンスは半端ではありません。

コンスタントに楽曲も発表しているので、過去ファンだった人にも、今の彼らを聴いてほしいです。

コメント

  1. ぼく、ブースカれす より:

    マシンガンズは以前、数枚借りてMDに録音して聴いていました
    中でもこのアルバムが一番聴いていましたよ
    曲は格好良いけれど笑える歌詞が多くて好きでした(^^)

    MDを探せば見つかりそうなので、久々に聴いてみようかと考えています

    図書館で検索したら、数年前に出た『マシンガンズにしやがれ』というベストアルバムがあったので予約しておきました

    • トトオ より:

      >ぼく、ブースカれすさん
      私は初期三枚くらいが特に好きなんですが、このセカンドが一番印象強いですね。
      再結成後も格好良い曲結構あって、そちらのベストならだいたい楽しめますよ~。

      • ぼく、ブースカれす より:

        「マシンガンズにしやがれ!』を聴いたら久々に他のアルバムも聴きたくなったら、例によって他の区の図書館に本作〜『MADE IN USA』まであったので予約して借りました(その区内でも一番遠い場所だったので、予約しました)
        本作の録音したMDはあったので聴いてみましたが、何故か代表曲の『みかんのうた』が入っていて、記憶を紐解いたら「同時にシングルを借りて余ったところに入れていた」事を思い出しました…😅

        それにしても歌詞は笑えるのに格好良いのは本当に魅力的ですね\(^o^)/

        • ぼく、ブースカれす より:

          そう言えばバンドのフルネームをピストルズ同様に入れなかった事で思い出しましたが、サザンオールスターズの5枚目のアルバムを入れた時にジャケットを探した際『N○D○M○N』と検索したら、下半○まで露○した外国人男性の写真ばかり出て、改めて『サザンオールスターズ N○D○M○N』と入れたらヒットしました
          最初は焦りましたよ…😅

          • トトオ より:

            >ぼく、ブースカれすさん
            凄い品揃えですね~。
            確かに当時は私もMDに入れて聴いていました。
            サザンのそれは意外な落とし穴ですね(笑)。
            伏字はあんまり意味ないかもしれません・・・。

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