トトオです。
フジロック、今年も平沢師匠は大活躍でした。個人的には、『TIMELINEの終わり』に痺れました。
そんな師匠の作品ですが、今流行りのサブスクでも、実は結構聴くことができます。
ということで今回の記事は、
「サブスクで聴ける!P-MODEL オススメ作品ベスト3」です。
ちなみに、以前書いたP-MODELの記事はコチラ。

今回の記事は、こんな方にオススメです。
手っ取り早くP-MODELの名盤を聴きたい
サブスクで聴けるP-MODEL作品まとめ
P-MODEL関連の作品を振り返る
現時点で発表されている、P-MODEL関連の全作品数は下記の通りです。
核P-MODLE名義:3作品
平沢進ソロ名義を除いて、P-MODEL及び核P-MODELとしての作品だけでも、合計15作品と非常に多いです。
作品によっては手に入れにくいものも多く、網羅的に楽しむことは難しい状況です。
しかし、サブスクでも一部の作品は解禁されており、ファン以外にも気軽に聴くチャンスが増えました。
サブスクで聴けるP-MODEL作品リスト
今回は、サブスクの中でも、SpotifyとApple Musicで聴けるP-MODELに絞って紹介します。
SpotifyとApple Musicで聴けるP-MODEL作品は以下の通りです。(2021年9月時点)
5th ANOTHER GAME (1984)
6th KARKADOR (1985)
7th ONE PATTERN (1986)
10th 舟 (1995)
11th 電子悲劇/〜ENOLA (1997)
SpotifyでもApple Musicでも全く同じです。上記の楽曲が定額で聴けます。
レーベル別にみると、
アルファレコード
日本コロムビア
上記三つのレーベル時代の作品がラインナップされています。
サブスクP-MODEL作品をレーベル別に見る
ジャパンレコード時代
5th ANOTHER GAME (1984)
ジャパンレコード時代の作品は、度々紙ジャケットリマスター再発されており、入手しやすいです。
ただ、よほどのファンでない限りこの時期の作品は所有していないと思われるため、サブスク解禁はラッキーと言えるでしょう。
日本コロムビア時代
11th 電子悲劇/〜ENOLA (1997)
日本コロムビア時代の作品は、オンデマンドCDという品質のよろしくないCD-Rが流通していた時期もありました(私はこれを所有していました)。
現在、日本コロムビアの二作は再発されており、流通しています。サブスクで聴ける有り難みは、やや少なめです。
アルファレコード時代
7th ONE PATTERN (1986)
上記二レーベルと比較して問題なのが、アルファ時代の作品です。
リマスター再発されたことはあるものの、非常に限定的な形だったため、今手に入れるには、高価な中古品を買うしかありません。この二作がサブスクで聴けるのは、ファンには事件といえるほどの衝撃ではないでしょうか。
ちなみに、アルファレコードと言えば、SOFT BALLETのアルファ時代の作品もSpotifyとApple Musicでは全て解禁されており、大変便利です。
「体から体へ~♪」
・・・と、これらの状況も踏まえて、サブスクで聴けるP-MODELのオススメ作品を、ランキング形式で発表します。
サブスクで聴ける!P-MODELオススメ作品ベスト3
3位 ONE PATTERN (1986)
入手難易度: ☆☆☆☆☆
総合オススメ度:☆☆☆
1986年発表の7作目です。この作品のあと、P-MODELは一旦活動凍結しますので、80年代最後の作品になります。
P-MODEL名義での作品としては、次作は92年の『P-MODEL』になりますが、6年もの開きがあるため、サウンドは大きく変化しています。そのため、本作は80年代のP-MODELバンドサウンドが楽しめる、最後の作品と言えます。
楽曲は粒揃いで、後々まで演奏される曲も数多く収録されていて、特に『OH MAMA!』や『Another Day』などは必聴といえる傑作です。
本作は現在入手難易度が高く、サブスクで聴ける価値はかなり高い一作です。

1位 『OH MAMA!』
2位 『Another Day』
3位 『Zebra』
2位 電子悲劇/〜ENOLA (1997)
入手難易度: ☆☆☆
総合オススメ度:☆☆☆☆
1997年発表の11作目です。P-MODEL名義の最終作は、次作である12枚目の『音楽産業廃棄物〜P-MODEL OR DIE』となり、本作はP-MODELとしては最後期の一枚と言えます。
サブスクで聴けるP-MODEL作品の中では最も新しく、音質は他のサブスク作品よりも圧倒的に良好です。とっつきやすさではサブスク作品中一番でしょう。
楽曲の面でも、平沢進以外のメンバーの貢献が大きく、同時代の平沢ソロ作品よりもバラエティに富んだ内容となっています。
(P-MODELバージョンは権利関係で貼り付けできませんでした)
その後の平沢進は、ソロ活動が中心となることを考えても、本作は平沢進のバンド名義作品としては、ある種完成形と言えます。
本作の一つ前の『舟』も、近い体制で作られた名盤ですが、楽曲のキャッチーさや、凝ったアルバムコンセプトなど、こちらの方がオススメ度は上です。

1位 『LAYER-GREEN(ver.1.05 Gold)』
2位 『Rocket Shoot Ⅱ』
3位 『ASHURA CLOCK(Discommunicator)』
1位 KARKADOR (1985)
入手難易度: ☆☆☆☆☆
総合オススメ度:☆☆☆☆☆
映えある1位は、1985年発表の6作目です。
3位の『ONE PATTERN』同様、現在音源は流通しておらず、サブスクで本作が解禁されているのは、新参のファンにとっては僥倖と言えます。
本作は80年代のP-MODEL作品の最高傑作と言える名盤です。
90年代以降のP-MODEL及び平沢作品は、ある種すでに完成の域に達しており、その完成された世界観をさらに先鋭化させていきました。
それと比較すると、80年代のP-MODEL作品は、どれも非常に実験性が高いです。常に新しいことにチャレンジしていたため、作品毎の振り幅が非常に大きい印象です。
その中でも本作は、実験性と楽曲の充実度のバランスが、高次元で融合されており、P-MODELというよりも、80年代の日本のロックの金字塔といえる、素晴らしい完成度を誇ります。
個人的には、P-MODEL作品中最もプログレっぽさを感じる作品で、同時代の洋楽と比べても全く遜色なく、P-MODELというバンドのレベルの高さに感動すら覚えます。

1位 『サイボーグ(Cyborg)』
2位 『HOURGLASS』
3位 『LEAK』
終わりに
昨今の平沢進人気に反して、P-MODEL作品は未だに入手しにくい状況が続いていました(改善されてきた感はありますが)。
現在の若いリスナーは、そもそも音源を入手して聴くという発想自体ないことを考えると、サブスクでP-MODELが聴けるというのは、非常に理にかなったことです。
今回はP-MODEL作品に絞って書きましたが、平沢進名義作品もサブスクで結構聴けますので、次回はそちらを記載します。
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