トトオです。
ついにメガデスの新作の発売日が決定しました。
最新作『ザ・シック、ザ・ダイイング…アンド・ザ・デッド! 』が、2022年9月2日に発売予定です。
今回はこの新作の情報と、先行して発表された新曲についてレビューします。
ちなみに、メガデス関連でよく読まれているのは、この記事です。
この記事のポイントはコチラです。
大佐完全復活!爆裂スラッシュメタル
新作『The Sick, The Dying…And The Dead!』
概要
新作タイトルは『The Sick, The Dying…And The Dead!』です。
タイトルは、以前から決められていた通りのものです。
この「…」パターンのタイトルは、初期三作で定番のネーミングでした。
PEACE SELLS …BUT WHO’S BUYING? (1986)
SO FAR, SO GOOD… SO WHAT! (1988)
『ソー・ファー~』以来となりますので、なんと34年振りの「…」復活になります!
(だからどうとか言わないで)
楽曲は全12曲になります。
前作『Dystopia』が2016年だったので、6年のインターバルになりますが、過去最長とのことです。
メンバー
今回はメンバーが、2人入れ替わっています。
ベース交代
1人はもちろん、ベースのジュニアことデイヴィッド・エレフソンです。
代わって、テスタメントのスティーヴ・ディジョルジオがレコーディングに参加しています。
ジュニアがまだ在籍していた時に、ほぼ作品は出来上がっていたため、ベースパートは全て録り直したようです。
但し、スティーヴはあくまでレコーディング要員であり、正式メンバーとして、ジェイムズ・ロメンゾが加入しました。
ジェイムズは、ジュニアが2010年に再加入するまでの間、繋ぎで在籍したベーシストですね。
ちなみに、ジュニアのスキャンダルの真相は、wikiの英語版に非常に詳しく書かれてあります。
(信じるか信じないかは、あなた次第です)
ドラム交代
ドラムは、ダーク・ヴェルビューレンで、彼は元ソイルワークのメンバーです。
前作は元ラム・オブ・ゴッドのクリス・アドラーが叩いていました。
(クリスは、現在ラム・オブ・ゴッド脱退済み)
クリスは前作ではレコーディングのみの参加でした。
つまり、ダークは在籍ほぼ6年が経過して、初のアルバム参加になります。
ゲスト陣
今回の一つの大きな特徴は、豪華な参加アーティストです。
アイス-Tとサミー・ヘイガーが、それぞれボーカルで参加しています。
アイス-Tは『Night Stalkers』という楽曲での参加です。
この楽曲がミリタリーに関する内容であり、アイス-Tが元米軍の軍人だったことが理由のようです。
サミーはボーナストラックでの参加です。
自身の楽曲『This Planet’s on Fire (Burn in Hell)』のカバーに、ボーカル参加ということです。
(かなり特殊なパターンですね)
ちなみに、このサミーのボーナスが収録されるのは、デジタルダウンロード版のみのようです。
先行シングル『We’ll Be Back』
PV『We’ll Be Back: Chapter I』
早速、先行シングルがYouTubeやSpotifyでリリースされています。
衝撃的なPVです。
これは単なるPVではなく、本アルバムに合わせてリリースされる、三部作の短編映画の第一部だそうです。
メイデンもそうでしたが、コロナで時間があったためか(?)、とにかくビデオの出来が良いです。
ご時世も多分に影響されており、かなりショッキングな内容です。
疾走感あふれる直球スラッシュ
楽曲は、まさにメガデス流のスラッシュメタルそのものです。
乗っけから16分でザクザクに刻みまくります。
久しぶりに、どストレートな疾走スラッシュです。
ダークのキレの良いスネアと、シャープなバスドラが気持ち良く、全体的な疾走感がアップしています。
楽曲の構成は、前作のタイトルトラック『Dystopia』にかなり近いです。
音質は前作ほどメタリックではなく、ディストーションもすっきりしていて、音の作りだけ見ると、『Endgame』あたりに似ているように感じました。
いまだ健在 大佐ボイス
ムステイン(大佐)のボーカルですが、大病後初の作品ですが、全く問題なく歌えています。
そもそも2010年代以降は、声量の衰えもあり、歌唱法が変わってきました。
この吐き捨て型(?)のボーカルスタイルは、今の大佐には自然で格好良いです。
ちなみに大佐は、この作品の前に、ラム・オブ・ゴッドのメガデス曲カバーで客演していました。
その時点でもしっかり歌えていたので、回復は早かったようです。
(ラム・オブ・ゴッドのボーカルが凄すぎますが)
ラム・オブ・ゴッドらしさもありつつ、かなり正確に再現していて、好感度高いカバーでした。
他の楽曲は発売までのお楽しみですが、否が応でも期待が高まります。
終わりに
昨今のトレンドかもしれませんが、大御所は原点に回帰したような作品が多い印象です。
色々実験的なことにも挑戦し尽くして、最後は自分の信念に帰するというところでしょうか。
ジュニアがいないことは残念ですが、新作が発表されることを素直に喜びましょう。
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