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【名曲ランキング!IRON MAIDEN/全アルバムレビュー】アイアン・ メイデン『Piece Of Mind(頭脳改革)』

IRON MAIDEN PIECE OF MIND 写真1 ブログ用 音楽

こんにちは。トトオです。

メイデンレビューの第四弾です。

前回の記事はこちらです。

この記事は、

以下のような方にオススメです。

黄金期メイデンを最初から聴きたい
エディーの扱いが酷くて同情する
ニコみたいに明るくなりたい

概要『Piece Of Mind(頭脳改革)』(1983年発表)

1983年に発表の4枚目のアルバムです。

前作からの最大の違いは、

ドラマーが、

クライブ・バーから、

Nicko McBrain/ニコ・マクブレインに、

交代したことでしょう。

前作のクライブのプレイは、

本当に素晴らしかったので、

今作が初参加のニコは、

相当なプレッシャーだったのではないでしょうか。

ニコは、クライブよりも、

小技をきかせるタイプのドラマーで、

このアルバム以降、現在に至るまで、

メイデンのドラマーとして活動し続けています。

ドラムプレイ以外でも、

彼のユニークなキャラクターは、

メイデンファミリーでも重要で、

オフステージでの彼の楽しそうな姿は、

印象的です。

全曲レビュー

#1 イーグルス・デア/Where Eagles Dare(Harris)[6:10]

ドラムの派手なフィルインから曲が始まります。

ニコのドラムが目立つ一曲です。

スネアはクライブほど、太くないですが、

ライドの使い方が個性的です。

途中、SEが差し込まれていたり、

遊び心を挟む余裕も感じられます。

ギターソロが更に上手くなって、

緩急の付け方が絶妙です。

#2 悪魔の誘い/Revelations(Dickinson)[6:48]

今回初めて知りましたが、

これブルース単独の曲なんですね。

かなり意外でした。

スティーブとエイドリアンあたりの、

共作かと思っていました。

複雑な展開をする曲で、

他のブルースのシンプルな曲と比べると、

一線を画します。

ギターリフのバックで流れる、

アルペジオが素敵です。

この曲もギターソロが、

じっくり聴かせる系のプレイになっています。

#3 イカルスの飛翔/Flight Of Icarus(Smith,Dickinson)[3:51]

エイドリアンとブルースの共作です。

いかにも彼ら二人の曲という感じで、

歌メロがやたらキャッチーです。

ラジオ向けに作られたという話がありましたが、

スティーブの曲とは意匠がかなり異なります。

個人的には、

そこまで思い入れがないですね。

正直、メイデンがこれをやらなくても、

というところでしょうか。

#4 邪悪な預言者/Die With Your Boots On(Smith,Dickinson,Harris)[5:28]

エイドリアン・ブルース・スティーブの共作です。

前曲に続き、歌メロがキャッチーです。

ただ、ギターリフがこちらの方が格好良く、

バンドの演奏としても、

全体的にシャープです。

しかし、

改めてブルースの歌は上手いですね。

この曲はポールには歌えなかったでしょう。

コーラスが合いの手のように入っていますが、

こういうアレンジは、

メイデン初ではないでしょうか。

ギターソロの後ろのベースの展開、

その後のギターのツインリードあたりに、

スティーブのカラーが垣間見えます。

キャッチーなラジオ向けの曲など作らん、

という、鋼鉄の意志でしょうか。

#5 明日なき戦い/The Trooper(Harris)[4:10]

スティーブの曲ですが、

このアルバムのハイライトですね。

(こんなアニメMixのPVあったとは知りませんでした)

おそらく、一般的なメイデンの代表曲は、

次作の『Aces High』か、この『The Trooper』でしょう。

ギターのピロピロ(ハンマリングオン・オフ)

が耳に残ります。

この曲も、

ギターソロが素晴らしいです。

他のアーティストがカバーしたものを、

いくつか聴いたことがありますが、

どれもとにかくダサかったですね。

おそらく、

この曲を格好良くアレンジできるのは、

本人達だけでしょう。

#6 悪魔のメッセージ〜悪夢への招待/Still Life(Murray,Harris)[4:53]

デイヴとスティーブの共作です。

個人的には、

「デイヴやっと来た!」という感じですね。

すでにエイドリアンが作曲で、

存在感を出しており、

デイヴもいいところをみせたいところです。

ボーカルにエフェクトをかけたり、

面白いことをやっています。

ただ、それ以外は特に目立つところもなく、

ある種そういうところが、

デイヴの曲がだなあ〜と、

しみじみ思います。

#7 クエスト・フォー・ファイア/Quest For Fire(Harris)[3:41]

スティーブ単独の曲です。

サビのメロディはキャッチーなんですが、

それ以外があまり印象に残らない曲です。

スティーブ単独曲にしては、

あまり捻りのないシンプルで短い曲で、

ある種珍しい存在です。

正直このアルバムの中では、

一番陰が薄い曲です。

#8 鋼鉄の殺人鬼/Sun And Steel(Dickinson,Smith)[3:26]

ブルースとエイドリアンの曲です。

サビのコーラスがやけに明るいです。

この曲は、

宮本武蔵に触発されて書かれています。

彼らがプロデュースする、

日本酒で作ったビールの名前にも、

使われました。


 

この曲含めて、

6曲目から8曲目が、

ギターリフが弱いため、

曲ごとのメリハリがあまりなく、

アルバム後半の印象が薄くなっています。

この曲もサビは結構良いのに、

ややもったいないです。

#9 惑星征服/To Tame A Land(Harris)[7:25]

最後はスティーブ単独の曲で、

アルバム最長の7分越えの曲です。

この曲は、

その後のスティーブの大曲志向のはしりですね。

途中色々とアレンジしながら、

インスト中心に盛り上げていきます。

中盤のインストのみのパートは、

ファンには楽しめると思いますが、

そうでない人には、

長ったらしく感じるかもしれません。

このあたりが、

メイデンにハマるかどうかの境目のような気がします。

前作にあった『審判の日』は、

同じように長い曲でしたが、

長さを感じさせない、

素晴らしいアレンジでした。

ギターリフを比較すると、

こちらのほうがやはり弱く感じます。

次作には

『暗黒の航海/Rime Of The Ancient Mariner』

という、

13分越えの長大曲がありますが、

そちらはその長さの割に、

アレンジの美味さのおかげもあり、

素晴らしい完成度です。

この『惑星征服/To Tame A Land』は、

スティーブの大作の中でも、

次作に繋がる過渡期的な楽曲と感じます。

トトオ
トトオ

ここからボーナスディスク!

私が持っている『Piece Of Mind(頭脳改革)』は、

一作目『Iron Maiden(鋼鉄の処女)』と同様、

アメリカ・キャッスルレコードの輸入盤です。

二曲入りのボーナスディスクがついています。

IRON MAIDEN PIECE OF MIND 写真2 ブログ用

以下、ボーナスディスクのレビューです。

Bonus Disc #1 I’ve Got The Fire(Montrose) [2:38]

「え、また?」という感じですが、

一作目でもやっていた、

モントローズの同曲のカバーです。

一作目とはメンバーが違うことと、

今回はスタジオ録音であるので、

結構印象が違います。

ブルースが歌うと、

それだけでメイデンの曲に聴こえてしまいます。

ポールバージョンと聴き比べるのも、

面白いですね。

Bonus Disc #2 Cross Eyed Mary(Anderson) [3:53]

Jethro Tull/ジェスロ・タルの曲のカバーです。

ギター二本でカバーすると、

まるっきりメイデンの曲になっています。

当然、メイデンバージョンでは、

フルートのパートはないです。

ジェスロ・タルは、

メタル系のアーティストへの影響が、

結構大きいですね。

採点 / オススメ名曲ランキング

『Piece Of Mind(頭脳改革)』 /83点
トトオのオススメ名曲ランキング
トトオの
オススメ名曲
ランキング

1位『Die With Your Boots On』
2位『The Trooper』

3位『Where Eagles Dare』

総括

『The Trooper』のような代表曲も入っていますが、

素晴らしい前作ほどの完成度には、

やや及ばなかったという印象です。

アルバム全体として、

あまりメリハリがなく、

音の奥行きもあまりないため、

のっぺりしてる感じがします。

最後の曲に見られるような、

明らかに次作に繋がる布石のようなものがあったり、

良いところも十分ありますが、

メイデンのほかの作品群と比べると・・・、

というところです。

終わりに

個人的には、

三作目まで上り調子で来た彼らが、

初めて足踏みした作品、

という印象です。

ただし、

セールス的には大成功しており、

前作に引き続き、

英国・米国、

どちらでもプラチナ認定されています。

【おまけコラム/メイデンと私④】オオオ オオオオオーオオ オオオ

メイデンのベストを買ったはいいけど、

なかなかハマれない高2の私。

短くて速い曲には、

少し好きなのもある程度。

そんななか、

一番最初に深くハマったのは、

『Heaven can wait』でした。

ギターシンセサイザーが印象的で、

近未来風の雰囲気が素敵です。

聴き込んでいるうちに、

中間のコーラスパートの格好良さに気づき、

このあたりから、

このバンドの魅力にようやく気づき始めました。

「オオオ オオオオオーオオ オオオ オオオオオー」

(※脳内再生してください)

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