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【これぞ隠れ名盤!】Dream Theater 『Falling into Infinity』/なぜか好きなアルバムなんなん②

ドリーム・シアター アルバム 写真1 ブログ用 好きなんなんなん

トトオです。

世間的な評価は低いけれど、
(それほど高くないけれど)

個人的には好きな作品を紹介するコーナー、

「なぜか好きなアルバムなんなん」、

第二回は、ドリーム・シアター

『フォーリング・イントゥ・インフィニティ』です。

前回記事はコチラです。

【ランディは悪くない!】Mötley Crüe 『New Tattoo』/なぜか好きなアルバムなんなん①
トトオです。 地味だし、人気がないのはわかるけど、 個人的にはなぜかお気に入りの作品を紹介します。 題して、 「トトオのなぜか好きなアルバムなんなん」です。 第一回は、 モトリー・クルーの『ニュー・タトゥー』です。 モトリー・...

ドリーム・シアターについて

おそらくメタラー読者が大半と思いますので、

細かく説明しませんが、

ドリーム・シアター(以下DT)は、

いわゆるプログレッシブメタルのバンドです。

私が彼らを聴き始めたそのきっかけは、

90年代のBURRN!で多くのライターが、

『Images and Words』が名盤だと、

推しまくっていたからです。

年代別にドリーム・シアターを振り返る

「90年代のDTを嫌いなメタラーはいない」

と断言してしまうほど、90年代は最高でした。

ジェイムズ・ラブリエ加入前、

80年代唯一の作品である

『When Dream and Day Unite』

非常に格好良いんですが、

プロダクションが90年代と比べると、

やはり古臭く、見劣りします。

2000年代もDTは精力的に活動しますが、

彼らも相当しんどかったと思います。

何せ、自分たちが90年代に成し遂げたことが、

あまりにも大きすぎましたから。

2010年代でまず思い浮かぶのが、

マイク・ポートノイの脱退ですね。

正直、バンドが終わったかと思いました。

しかし、抜けた後の作品が意外に良くて、

驚いた人多数、という感じでしょうか。
(もちろん私も)

90年代のドリーム・シアター作品

90年代の作品は、以下のようになっています。

Images and Words
Awake
A Change of Seasons
Falling into Infinity
Metropolis Pt. 2 : Scenes from a Memory

『A Change – 』のみEPですね。

私がちょうどDTを聴き始めたのは

『Falling into – 』が出た時期でした。

90年代はやはり最高の作品群ですが、

実はこの間、

キーボーディストは二回も変わっています。

キーボーディスト別で見る90年代

キーボーディスト別で、

90年代の作品群を見てみます。

ケヴィン・ムーア時代
Images and Words
Awake
デレク・シェリニアン時代
A Change of Seasons
Falling into Infinity
ジョーダン・ルーデス時代
Metropolis Pt. 2 : Scenes from a Memory

となります。

こうやってみると改めて意外だったのは、

『A Change – 』の時点で、

ケヴィンでなくてデレクだったんですね。

勘違いしていました。

それにしても『A Change – 』は

なんかケヴィンぽくないですか?
(勝手なイメージ)

今回紹介するのは、

デレク期に発表された唯一のフルアルバムです。

Dream Theater 『Falling into Infinity』(1997)

名作の陰に隠れて
隠れ名曲一位『Hell’s Kitchen』
マニア垂涎の『Metropolis ’96』

名作の陰に隠れて

一枚だけDT作品を選べと言われると、

『Images and Words』を選びます。

他の作品も素晴らしいものが山ほどありますが、

それでも一枚なら『Images – 』です。

文句のつけようがないです。

持っていない人は人生損しているので、

早急に聴いていください。

90年代は『Images – 』と、

その中の楽曲の続編にあたる

『Metropolis Pt. 2』に挟まれる形で、

2枚フルアルバムが出されています。

『Awake』と『Falling into Infinity』です。

『Awake』は『Images – 』に近い作風ですが、

ヘヴィになり、キャッチーさが薄れた印象です。

隠れ人気が高い一枚だと思います。

ちなみに私は、この10年くらいだと、

『Images – 』より『Awake』の方が、

よく聴いているほどです。

キャッチーさがない分、

なかなか飽きがこないんですよね。

このアルバムの中でも、

数少ないキャッチーな一曲をどうぞ。

ラブリエのコンディションが、

過去最高レベルのパフォーマンスです。
(しかし、ビデオは修正されているようで、
 検証動画まで挙げられています。
 気になる人は「score fake vocals」で検索)

この『Awake』のあと、

ケヴィンが失恋して脱退して(?)、

その後、デレクが入って出したフルアルバムが、

『Falling into Infinity』です。

この作品は、DTの中でもかなり異色の作風で、

ファンに取っては賛否両論分かれます。

すごくざっくり言うと、

DTのメタリックな部分を削ぎ落として、

ディストーションやエフェクトを抑えて、

ナチュラルなロックテイストにしています。

プレイスタイルも変えていて、

従来の彼らの精密精緻なプレイではなく、

グルーヴ感やダイナミックさ重視です。

この方向性は、

彼らの本来の得意技を捨てるようなもので、

なかなかリスキーな選択ですが、

やはり彼らは凄かった。

とにかく、並みのバンドでは出せない、

スーパーハイクオリティに仕上がっています
(そして十分プログレッシブ)。

そもそも本作は「ラジオ向きの作品を作れ」

というプレッシャーの元製作されただけあって、

キャッチーな楽曲が目白押しです。

特にボーカルメロディが素晴らしく、

ラブリエの最高のパフォーマンスを、

肩の力を抜いて楽しめます。
(これが本作最大の魅力)

ある種、DTらしからぬ一曲ですが、

こういう楽曲も彼らは書けるんですよね。

隠れ名曲一位『Hell’s Kitchen』

個人的なDT隠れ名曲ランキング一位が、

本作の『Hell’s Kitchen』という楽曲です。

90年代DTの名曲と言うと、

『Metropolis, Pt. I: The Miracle and the Sleeper』とか、

『Another Day』とか、

『Images – 』の曲が一般的かと思いますが、

私がこの10年間で最も聴いてるのは、

間違いなくこの『Hell’s Kitchen』です。

インスト楽曲で、

ラブリエには出番がありませんが、

とにかくこの曲聴いてると、

「あー音楽好きで良かった」と、

心の底からじわじわと感動に包まれます。

シンプルな構成の楽曲ではあるのですが、

レイドバックしたムードから、

少しずつ盛り上げて爆発させます。

この楽曲は、

この次の『Lines in the Sand』に繋がるため、

アルバムでは前奏曲的な扱いですが、

正直『Lines in – 』よりこっちの方が良いです。
(『Lines in -』ももちろん良いですが)

また、元々この曲は、

一曲前の『Burning My Soul』の、

中間パート部分を取り出して曲にした、

という経緯があったそうです。

ケヴィン・シャーリーは、

これ以外にも多くのパートの修正を、

意見したそうですが、

素晴らしいプロデューサーですね。
トレヴァー・ホーンになる話もあったそうで、
 それはそれで聴いてみたかった・・・)

インスト曲ということもあり、

ポートノイはDT脱退後も、

腕利きミュージシャンコラボバンドの、

PSMSでも演奏しています。

ポートノイ以外のメンバーは、

ビリー・シーントニー・マカパイン

そしてデレク(!)です。

最高ですね。

もう最高としか言いようがないです。

この演奏の一番の見どころは、

トニーのギターです。職人芸です。

私は彼のソロ作品は、

『Edge of Insanity』くらいしか知りませんが、

日本ではそれほどメジャーでない印象で、

ちょっともったいないですね。

ちなみにこの組み合わせの発展系で、

サンズ・オブ・アポロが結成されています。

マニア垂涎の『Metropolis ’96』

私が持っている『Falling – 』は、

初回特典のボーナスディスクが付いていました。

ドリーム・シアター アルバム 写真2 ブログ用

アルバム未収録の楽曲

『Speak to Me』が収録されています。

この楽曲も含めて、

『Falling – 』作成時のアウトテイク集が、

オフィシャルブートレグで発売されています。

YouTubeで聴けます。

こういう貴重なものが簡単に聴けるのは、

非常に便利で良い時代になったと思いますが、

ありがたみがなくなったとも言えますね。

それはさておき、中身が面白い。

聴きどころはこの辺りです。

Raise the Knife
Take Away My Pain
You Or Me (You Not Me demo)
Peruvian Skies
Metropolis pt. 2 (Live rehearsal version, Metropolis ’96)

『Raise -』はアルバム未収録ですが、

なかなか格好良いです。

でもやはりアルバム曲には劣るかな、

というところです。

『Take Away – 』は、

アルバム盤はややおとなしい印象ですが、

デモはラフな感じが非常にクールです。

他楽曲も、

アルバム盤と聴き比べると面白いのですが、

なんといっても目玉は『Metropolis ’96』です。

『Metropolis pt. 2』は99年発表ですが、

すでにこの時点で、

楽曲の骨格が出来上がっています。

ここから仕上げていったんだなー、

と、ファンならではの楽しみ方ができます。

この時のキーボード担当は、

デレクだったんですねえ。

終わりに

『Images – 』は至高の名作ですので、

また改めて別記事で書きますが、

その影に隠れて、

本作があまり語られていない印象で、

もったいないなと思っていました。

もはや大ベテランとなった今は、

本作のような作品は、

今後もう出さない(出せない)と思います。

DTは曲が良いのはわかるけど、

聴いているとちょっと疲れる、

というような人には、特にオススメです。

コメント

  1. ひーちゃん より:

    きたーーー!待ってました~!

    僕もこのDTの4th好きなんですよ!
    やっぱトトオさんとは好みが合うなぁ笑

    世間的には評判が良くないですが音がマイルドで聴きやすくていいですよね。

    New MilleniumとPeruvian SkiesとLines In The Sandが特に好きですね。
    僕が買ったのは輸入盤だったので特典ディスク狙いで国内初回盤探して買いなおそうかな~

    • トトオ より:

      ひーちゃん様

      コメントありがとうございます。やはりレア系がお好みなんですね(笑)
      昔はこういう初回特典盤とか値打ちがあったんですが、今はほぼYouTubeで聴けてしまうので、ほんとのマニアしか買わなくなってしまいましたね。
      ちなみにAwakeも初回特典盤付で持ってます。あまり聴きませんが(笑)

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