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【至高の耽美な世界観】Suede『Dog Man Star』/ トトオのオールタイムベスト⑪

スウェード アルバム 写真 ブログ用 音楽

トトオです。

今回のオールタイムベストは、

UKロックバンド・スウェード

『Dog Man Star』を紹介します。

前回記事はコチラです。

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スウェードについて

89年結成のUKのロックバンドです。

現在も現役ですが、

その歴史には紆余曲折ありました。

彼らの歴史を(超ざっくり)大別すると、

大きく三つに分かれます。

バーナード・バトラーがいた頃
バーナード・バトラーが辞めた後
再結成後

バーナード・バトラーは、

初期のギタリストです。

私は彼のギタープレイが大好きで、

別記事でも既に書きました。

【Angra/Loudness/Suede】トトオの好きなギターソロなんなん①
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彼はスウェードの二作目が完成する直前で、

バンドを脱退してしまいます。

その二枚目の作品が、

今回紹介する『Dog Man Star』です。

Suede『Dog Man Star』

耽美的に作り込まれた世界観
ブレットの病的に美しいボーカル
バーナードが最後に残したギタープレイ

耽美的に作り込まれた世界観

デビュー作『Suede』が、

大ヒットして華々しくデビューした彼らですが、

まずこのデビュー作が凄かった。

ブレットの妖しげなボーカル、

バーナードの流麗なギター、

キャッチー且つポップな楽曲、

そりゃ売れるよというデビュー作でした。

これに続いて、

どんなセカンドを出すのかと思ったら、

このファーストを百倍暗くした、

ゴシック風の荘厳な作品となりました。

ファーストは、

シンプルなバンドサウンドを骨格として、

楽曲にはポップな側面が多かったのですが、

本作は大幅にスケールアップしており、

やりすぎなくらい大仰になりました。

一曲目の一秒目から、

独特の作品世界に引きずり込まれる、

別次元の音作りです。

私はオリジナルもリマスターも持っていますが、

この作り込まれた世界を楽しむには、

リマスター盤を、

ヘッドフォンで聴くのがオススメです。

特にオーケストラアレンジが素晴らしく、

二作目の新人とは、とても思えない完成度です。

本作ではピアノもバーナードが担当しています。

当人も語っていましたが、

ギタリストがピアノを弾いているという、

ユニークさも確かに感じられます。

ジャケットは作品世界を完全に体現しており、

憂鬱で気だるい世界観に没頭できます。

スウェード アルバム 写真

こういった特徴なので、

本作は一曲一曲取り出して聴くよりも、

アルバム一枚で楽しむべき作品です。

シングルにもなったこの曲だけ聴くと、

全く違う作品のように思えますね。

ブレットの病的に美しいボーカル

見た目も美麗なブレットですが、

前作以上に、病的に美しい歌唱を披露しています。

ファーストでは、挑戦的な若い兄ちゃん、

という雰囲気も感じられましたが、

このセカンドでは、

何かに取り憑かれたかのような

怖さすら感じる存在感です。

伸びやかなハイトーンも素晴らしいですが、

繊細に囁くように歌う声も独特で、

唯一無二のパフォーマンスです。

『The Wild Ones』は珠玉のバラードですが、

この時期のスウェードにしか作り得ない、

危うく儚い名曲です。

最終曲『Still Life』での歌唱は鳥肌もので、

オペラ歌手かと思うような

凄まじい発声を披露しています。

次作以降でも素晴らしい歌唱を披露しますが、

この作品でのダークな雰囲気は消え失せます。
(それでヒットさせたのがまた凄いことですが)

バーナードが最後に残したギタープレイ

バーナードは本作制作途中で抜けてしまいます。

個人的な問題や、

バンド内の人間関係のトラブルから、

たいへん苦労したようです。

その影響もあってか、

全編通じて憂鬱なメロディやアレンジです。

ファーストは自分たちのスタイルを

端的に表現したわかりやすさがありました。

本作はそのスタイルはベースとしながら、

完全に別のものを作ろうという気持ちが

最初からあったそうです。

既に書きましたが、

リマスター盤をヘッドフォンで聴くと、
(もしくはステレオで大音響)

偏執狂的なギターの作り込みを体感できます。

シングルギターのバンドとは思えぬ、

重層なギターアレンジです。

ジョイ・ディヴィジョンから受けた影響が、

本作では反映されているとのことです。

音楽そのものというよりは、

その精神性の深い部分で共鳴しているようです。

ギターのカッティングひとつとっても、

ちょっと聴いたことのない鋭さです。

同時期のUKバンドには、

レディオヘッドジョニー・グリーンウッドという

個性的なギタリストがいましたが、

ある種双璧ともいえる存在感です。

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終わりに

2011年に再発された豪華版には、

バーナードとブレットが二人一緒に、

当時を振り返ったインタビューが

特典映像として付属されていました。

かなり突っ込んだ話をしていて、

めちゃくちゃ見応えがありました。

(Youtubeで見つけましたが、
 国内盤のDVDには字幕あります)

彼らはカテゴリとしては、

ブリットポップに該当します。

実際、次の『Coming Up』だけ聴くと、

ブリットポップという言葉はしっくりきます。

しかし、本作をブリットポップというには、

やや違和感があります。

そういうムーブメントの中の

単なる一枚の作品と数えるには、

ちょっともったいなすぎますね。

私はメタラーですが、ジャンルは違えど、

メタルの素晴らしいクラシックアルバムと同様に、

本作はこれからも聴き続けるでしょう。

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